お家の中の「自分スペース」と「子どもスペース」、皆さんはどうしていますか?
勉強や仕事、家事や遊び。それぞれの部屋にこもってしまうとコミュニケーションが取りづらい、かといって、ダイニングやリビングで一緒に作業しようとすると、散らかったり集中できなかったり・・・
そんなお悩みも、LDKまわりに専用スペースを作ることで解消!
新年度の今こそまねしたい、プロの自宅アイデアをご紹介します。
暮らしのプロのLDKスペース使い02
立体的な間取りで、家族を感じながらもいい距離感で作業に集中できる
収納暮らしコンサルタント、ライフオーガナイザー 宇高有香さん 夫と小学5年の長男、2年の長女との4人暮らし。建築家との家づくりを通して生まれた空間作りや効率のよい収納など、経験値に基づくアドバイスが好評。 |
間取り
複雑な形の土地を効率よく生かした宇高邸。マイスペースは、リビングと2階の子ども部屋や寝室の中間地点。どこからもアクセスがよい。
高低差のある土地を手に入れ、建築家と家を建てた宇高さん。
「土地の構造上、踊り場ができる設計になったんです。日当たりがよく、リビングやキッチンに目が行き渡る場所。最初からここをマイスペースにすると決めていました」(宇高さん)
LDKまわりのMY SPACE
仕事も身支度も、自分まわりのことはリビングから続く階段の踊り場で完結
家を建てるとき、宇高さんが一番気に入ったのが、この踊り場の空間。振り返れば、リビングダイニングにいる家族を見渡すことができて、自分の作業にも集中できる、いい距離感をキープ。
仕事はもちろん、メイクや身支度など、宇高さんの個人的な作業はここで完結できる仕組みに。
「自分の作業場をダイニングテーブルと離したことで作業に没頭でき、仕事とプライベートのオン・オフも切り替えやすいんです」(宇高さん)
壁面のオープン棚に、セミナーなどで使う仕事道具や書類関係を一括整理。充電コードやペンなど、仕事で使う文具関連は無印良品のケースにまとめて収納。同じ箱やファイルボックスを並べることで、リビング側からの見た目もすっきり。
LDKまわりのKIDS SPACE
両親が泊まるために設けた畳スペースは第二の子ども部屋的な居場所に
踊り場のマイスペースですが、当初はお子さんのお勉強スペースにもなれば、と考えていたそう。
「それが実際、子どもたちはリビング横の畳空間が大好きで、なかなか踊り場まで上がってくれず、畳に寝転がって絵を描くばかりでした」(宇高さん)
来客時にふとんを敷くため、リビングの一部を畳スペースにしていた宇高さん。
「気づくと子どもたちはいつもここに。ならばと、子どもたちが居心地のよい場所をキッズスペースに」(宇高さん)
ローテーブルは収納棚の下に収まる高さで、SULKにセミオーダー。文具や長女の髪を結ぶ道具などは、ビスレーの引き出しに。収納棚の一画にテキストや朝の身支度に必要なハンカチなどをまとめています。
「キッズスペースは子どもたちの好みや動線、使いやすさに合わせて、徐々に作り上げたかたち。キッチンで料理をしながら宿題を手伝ったり、ハンコを押したりもできて、親子ともども快適です」(宇高さん)
撮影/清永 洋 イラストレーション/ユリコフ・カワヒロ 取材・原文/田中理恵 本誌編集部
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