保険のイロハがわかったところで、いよいよ実践!
4タイプの家族の保険を、オフィスバトン「保険相談室」代表、後田 亨さんが診断。切れ味鋭いジャッジ、ぜひ参考に!
この記事は2019年11月7日発売LEE12月号の再掲載です。
プロがLEE世代の保険を診断!
Case 4.|母、子のシングルマザー・・・保険の見直しに、収入補てんが気になる!
・母親 山本ミホさん(仮名)35歳:会社員、息子10歳
・家:賃貸
・手取り年収:500万円
・総資産:1100万円
入っているのは、学資保険と子どもの賠償責任や入院費などの団体保険のみ。預貯金がある程度まとまった額になったので、これから本格的に保険への加入を検討するつもり。いざというときの収入補てんになる保険が気になっている。
母 | (保険外)確定拠出年金 月額1万2000円を積み立て中 |
月額1万2000円 |
子 | 学資保険 契約者死亡時保険料免除(満期200万円) 保険期間:2009年~2026年 月額8600円 団体総合生活保険(掛け捨て) 子どもの賠償責任・手術・死亡など 月額450円 |
月額9050円 |
総保険料・・・月額9050円 |
後田さんCHECK!
都道府県民共済や勤務先の団体保険活用もおすすめ
「自分に何かあったときが心配」と、保険加入を検討している山本さん。
後田さん 遺族年金の支給は月10万円くらいですね。手元資産を取り崩すとして、月々いくら足りないか計算し、その額がカバーできる死亡保険、それも、収入保障保険に入るくらいで十分だと思います。
山本さん 収入補てんの意味で、給付金が出る医療保険も考えているんですが。
後田さん 入るなら、掛金2000円から加入でき、余剰金が出たら契約者に払い戻しがある都道府県民共済がおすすめ。年間掛金2万4000円の人で、8000円弱お金が戻った例もあるようです。
後田さん お子さんは団体総合生活保険に加入しているんですね。勤務先が法人契約している団体保険があるなら、それを活用するのも○。一般契約よりも掛金が割安ですから。
後田さんの診断まとめ
堅実な選択ですね。確定拠出年金は、60歳までの25年間運用できます。許容できる範囲でリスクを取り、期待リターンが高い投資信託などで運用するのも手です。
保険やお金の勉強をすることなく、「仕事ができなくなったら? 私が死んでしまったら?」と、漠然と将来について不安に思っていましたが、この診断で、たくさんのヒントをいただきました。これからがスタートととらえ、保険や運用、将来など、自分でしっかり考えられるようになりたいです。
イラストレーション/カツヤマケイコ 取材・原文/村上早苗
この記事は2019年11月7日発売LEE12月号『あなたにとって「必要な保険」×「いらない保険」』の再掲載です。
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