磯部安伽さん&福田麻琴さんの愛用「ストレスフリー靴」を拝見! ベーシック達人のこの冬の3足は?
2020.01.11
そのシーズンの気分や、自分らしさ、さらには予定にマッチした快適さ。靴にはいろいろな願望を託せるからこそ、どんな1足を選ぶかが肝心です。ベーシック派の2人に、靴にフォーカスしたおしゃれの気分を聞きました!
スマートベーシック派
磯部安伽さん
存在感のある佇まいと、さりげない女らしさを求めて
「徒歩と電車移動の多い私にとって、靴選びはいつも歩くことが前提。この条件は変わりませんが、今季は"足元重め"、そして"女っぽさ"という新風が吹き込みました。2つのトレンドを反映して選んだ3足の靴は、どれも存在感があるデザインばかり。中には久しぶりに手にしたヒール靴も! さらにスカートやボウタイブラウスなど合わせるアイテムで揺れ感や甘さを取り入れ、女らしいニュアンスを。自分らしさや、ライフスタイルに合った快適性はそのままに、旬を満喫しています」(磯部安伽さん)
Profile
いそべ・やすこ●『LEE』や『Marisol』『éclat』など多くの女性誌で活躍。論理的かつ洗練された誌面作りに信頼を集める。昨年刊行した初の著作『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット~ベーシック服で1年を賢く着回す29のメソッド』(KADOKAWA)も大好評!
1. 旬フラット
王道のトラッドシューズで甘口スカートを中和して
「約1年前、取材先のパリで買い求めた、初めてのJ.M.ウエストン。ベーシック好きなので王道の"ストレートチップ"を選びました。マスキュリンな存在感が、総レースのスカートをぐっと引き締めてくれます。甘さのある服が着たいからこそ、足元はバレエ靴ではなくメンズ靴。そんな選択が今の気分です」(磯部安伽さん)
- Shoes : J.M. Weston
- Jacket : Acne Studios
- Knit : Drawer
- Skirt : IÉNA LA BOUCLE
- Bag : J&M DAVIDSON
- Tights : BLEUFORÊT
2. こなれスニーカー
トレンチ×パンツ×スニーカーのカジュアルセットに甘さ一点投入
「バリエ豊富な流行のスニーカーに目移りしても、しっくりくるのはやっぱりコンバース。キャメル色のハイカットに旬のボリューム感を託すことにしました。茶系でつないだ靴とコーデュロイパンツに、首元のあいたボウタイブラウスを合わせたら、カジュアルがぐっと女っぽく。シックな黒×茶と相性抜群のライトブルーをさし色に」(磯部安伽さん)
- Shoes : CONVERSE×MHL
- Coat : ATON
- Blouse : THIRD MAGAZINE
- PANTS : AURALEE
- Bag : A VACATION
- Stole : Altea
3. 疲れないヒール
こっくりした色合わせとショートブーツで旬を堪能
「履きやすさの面でも、気分的にも、今履きたいヒール靴はパンプスよりも断然ブーツ。とがったつま先や華奢なプチヒールにさりげなく色気が漂う理想の1足です。カジュアルなフード付きコートには、裾から見せるワンピースもシルキーな揺れ素材を選び、女っぽさを盛って」(磯部安伽さん)
- Shoes : THE ROW
- Coat : ATON
- One-piece : Chaos
- Bag : Flea Store Vegetal
フレンチベーシック派
福田麻琴さん
履きなれた自分らしい靴をトレンドを着る日の相棒に
「例えば白ベースのスニーカーや、着こなしをきれいめに着地させてくれるトラッドなメンズシューズ……私にとってベーシックさをまとった靴は、気持ちも履き心地も快適でいられるもの。そんな靴を起点にして、旬の着こなしを楽しんでいます。その"旬"の中身は、全身をワントーンでまとめたり、スカートを選んだり、いつもよりどこか女らしさを漂わせたい気分。靴とボトムのつなぎ方も、カジュアル感満載ではなく、大人っぽさや抜け感を重視して。春に向けて、さらに女性らしさをひと盛りしていきたい……!と模索中です」(福田麻琴さん)
Profile
ふくだ・まこと●パリ留学経験を生かしたフレンチベーシックの提案に厚い支持を集める。『LEE』をはじめ、数々の女性誌や広告など幅広く活躍。昨年話題を集めた『大人気スタイリストがすすめる コスパのいい服』(すばる舎)など著作も多数。小1男児の母。
1. 疲れないヒール
足元にひとクセ、が頼りになるブーツといえばこれがMY定番
「マルジェラのタビブーツは、太いヒールと、甲から足首をしっかりホールドする履き心地で安定感は言うことなし。ちょっと歩く予定がある日でも手に取れる私の"信頼ヒール"なんです。ボーダーやかごを、ほっこりではなく女性らしい洒落っ気に方向づけてくれる、唯一無二のパワーも頼りになります。フレンチなフレーバーとキャメルのブーツを、真冬のブラックスタイルにきかせて」(福田麻琴さん)
- Shoes : Maison Margiela
- Knit : HYKE
- Border : Deuxième Classe
- Pants : GOLDSIGN
- Coat : LOEFF
- Scarf : DESTIN
- Bag : 12closet×MakotoFukuda
2. 旬フラット
冬の王道カジュアルには愛しいトラッドを詰め込んで
「パリで出会った古着のトレンチを、アラン編みのざっくりニットにはおったら、足元はシュッとさせてバランスをとりたい。グッチのビットローファーはすっきりフォルムで、カジュアルを"きちんと"に転ばせたいときに重宝。デニムとの隙間をつなぐソックスも、かわいらしさの漂う白ではなく、大人らしく仕上がるグレーを選択」(福田麻琴さん)
- Shoes : GUCCI
- Coat : BURBERRY(Vintage)
- Knit : Whim Gazette
- Shirt : Scye BASICS
- Denim pants : THE SHINZONE
- Socks : no brand
3. こなれスニーカー
上品なセットアップ風コーデをスポーティな靴で自分らしく
「白に淡いベージュ&グレー、グラデーションの色出しが絶妙な1足に、大好きなフレンチブランドで出会えました。今季LEEマルシェとコラボして作ったニットとスカートは、同系色をセットアップ感覚で。このワンツー、フェミニンなヒールも合いますが、あえてハイテクスニーカーでひとひねりして、スカートスタイルを自分色に」(福田麻琴さん)
- Shoes : A.P.C.
- Knit&Skirt : 12closet×MakotoFukuda
- Bag : HERMÈS(Vintage)
- Tights : FALKE
※この特集に掲載されているアイテムは、私物のため、すでに購入できないものも多数含まれています。
撮影/須藤敬一(人物) 岩城裕哉(物) ヘア&メイク/TOMIE(nude.) 取材・文/葛畑祥子 古川晶子(ディライトフル) 本誌編集部 撮影協力/GLITCH COFFEE ROASTERS 玉川髙島屋S・C 東京ミッドタウン グランフロント大阪 ソラリアプラザ
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年1/7発売LEE2月号現在)で表示しています。詳しくはLEE2月号をご覧下さい。
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