「人生を変えたい」という人がすごく多かった1年でした
今年も残すところ、あとわずかとなりましたが、みなさまにはいかがお過ごしですか。
私は個人セッションもしているので、さまざまな人の悩みから、その年の傾向がよく見えます。天文暦やホロスコープから予測したものと、セッションの経験、世相をすべて合わせて、星読みをしています。芸能界の出来ごとも、外野が好き勝手にいろいろ言うのは芸能人の方に申し訳ないと思いつつ、誰にでもわかりやすい例なので、つい研究してしまいます。
振り返ると、今年は、「人生を変えたい」という人がすごく多かったなと思います。実際に変えるかどうかは別として、潜在的に変化を望み、「ここではないどこか」へと夢見るところが多くの人に見られました。おそらく、これは、昨年の11月8日から、いて座に滞在した拡大と保護の星、木星の影響です。いて座の守護星が木星ということもあり、そのパワーはとても大きなものでした。
いて座は、過去に興味がない、つまり未来志向の性質をもつので、これまでやってきたことに突然、興味を失ったり、せっかく続けてきてもったいないと人が思うような仕事でも、ふいに投げ捨ててしまったり。そんなところが、いて座に星がない人にまで見られましたね。12月3日にはいて座から木星が去り、やぎ座に入るので、この落ち着かなさも、あと少しではあると思うのですが。
ただ、その変化の波に自由に乗っていける人とそうでない人がいて、「変えたい」とすごく思いながらも、「変え方がわからない」という人にも何人かお会いすることになりました。私は、生まれたときのホロスコープで、自分自身を表す場所にいて座の木星があるため、すぐに新しいことをしたくなります。変えないほうが大変な、落ち着きのないタイプなんですね。それで、初めは、そういう方たちにお会いする度、不思議だったのです。でも、そういう方は、大抵の場合、ものすごい努力家。そのため、進学も、就職もそれなりに上手く行ってきたので、レールを外れて変えるということがすごく苦手なんですよね。マニュアルが提示されないと、失敗しそうで怖いというのもあるのだと思います。
でも、同時に、「変えないと時代に乗り遅れる」という焦りがあるということも、何人かに聞いたものです。その「出発を焦る感じ」も、いて座に木星がある時期にありがちなのですが、お話を聞いていて、その息苦しさにも、こちらがとてもつらい感じがしたりしました。
大人になって人生を変えるのは、やっぱり大変なことです。ずっと同じ職場と家の往復をしていたら、そこには慣性の法則みたいなものが働いて、変えられなくなる
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。