
「何気ない話こそ最高の娯楽!」だと思えるエッセイ
『のっけから失礼します』三浦しをん ¥1600/集英社

一冊の辞書が完成するまでの悲喜こもごもを描き、大ベストセラーとなった『舟を編む』、駅伝に青春をかける若者たちの姿を描いた『風が強く吹いている』など、たくさんの代表作を持つ小説家の三浦しをんさん。1976年生まれの彼女は、大学卒業後まもなくしてデビューし、43歳の現在まで第一線で活躍し続けている。
私たちと年齢の近い彼女の作品は、実は小説のみならず、自身の身の回りについて書いたエッセイもおもしろく、ファンからは人気が高い! 本著『のっけから失礼します』も、三浦さんの約5年にわたる身辺雑記を収めた一冊だ。もともとはファッション雑誌『BAILA』に連載されていた内容をまとめたもので、読んだことがある人もいるかもしれない。
実家の近くで一人暮らしをし、自宅が職場でもある三浦さん。人気小説家らしく、締め切りが殺到している時期には、月に数えるほどしか出かける機会がないそう。その仕事ぶりは、ユーモアを交えて書かれてはいるけれども、なかなかストイック。それでも執筆の合間を縫い、漫画やアニメ、ドラマや映画作品に触れてはあれこれと妄想を膨らませて盛り上がり、時には自転車に乗って、日用品の買い出しにも出かける……。日々の暮らしを味わいながら、普通の中に潜んでいるおもしろいモノ探しに余念がない! 特に愛用の自転車(作中では「ぼうや」と書かれる)が、ほんの少し油断した間に撤去された顛末を描いた章では、「日常生活でこういうことってある」「でも、なんでこんなに楽しく描けるの!?」と、共感と爆笑と驚きが止まらない!
私たちLEE世代がエッセイに求めているものは息抜き。最近忙しく、女友達や昔の仲間と気のおけないおしゃべりをする時間を持ててないな……という人には、まさにこの一冊がぴったり。他愛もない出来事にワクワクしたり、大笑いしながら、本を閉じる頃にはすっきりリフレッシュ! そして自分時間の使い方が上手な三浦さんの暮らしぶり
を見て、「毎日を楽しむこと」のコツも学べてしまうかも。
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取材・原文/石井絵里
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