突然ですが、皆さんはご自身が「敏感肌」ではないかと思ったことはありますか?
近年、30歳を過ぎてから突然これまで経験したことのないような肌荒れを経験する「現代型敏感肌層」と呼ばれる女性が増えているそうです。大気汚染やアレルギー物質増加など環境の変化、また働き続ける方が増加し生き方が多様になったことで女性全体がより複雑なストレスを抱えるようになっているなど様々な要因が考えられるといいます。
そんな中で年々ニーズが高まっているのが「敏感肌用化粧品」ですが、今回、敏感肌用化粧品としては初となるシワ改善の薬用オイル状美容液が発売されると聞き、その発売記念イベントへお邪魔してきました。
敏感肌用でありながらエイジングケアや美白に積極的なアプローチを目指したシリーズを発表するなど、従来のイメージを一新し熱い支持を集めているディセンシア。
今回の記事では、これまでにない敏感肌用化粧品を創ることで女性の生き方そのものを応援したいというブランドの姿勢、そして派遣社員から社長になられたという異色のキャリアを持つ女性社長・山下慶子さんの想いなどをお送りします!
「敏感肌は、どこまでも美しくなれる。」
化粧品とは「美しく在りたい」という気持ちに寄り添い、それを叶えるために存在していると思うと話す山下さん。
「敏感肌化粧品というとマイナス状態の肌をゼロに戻すためのレスキューコスメという位置づけで、特にディセンシアが生まれた13年前は“肌にトラブルがある時に仕方なく使うもの”というイメージが強くありました。
そんな中で、肌がセンシティブな方でも安心して使うことができながらも、日々のスキンケアの中で化粧品の本来の目的、つまり『美しくなりたい』という気持ちに寄り添い、それを叶えられるような製品があったらいいよねという想いのもとで生まれたのがディセンシアです。」
実際会場でお話を伺っているとディセンシアならではの機能や世界観に惹かれてリピートしているというファンの方が多く、例えば「ayanasu」は敏感肌用でありながらシワ・ハリのなさ等の悩みに積極的にアプローチできる点が人気のエイジングケアシリーズで、洗練された赤い華やかなパッケージからも、これまでの敏感肌化粧品のイメージにはない鮮やかな印象を受けました。
お客様に直接会いに行くことを大切にする理由とは
「レスキューコスメ」というイメージが根強いからこそ、継続的に使ってもらうことが難しいという敏感肌化粧品。1回買って終わりではなく、一生使い続けていただける製品作りを目指す山下さんが大切にしていることのひとつが「自らがお客様に会いに行き続ける」ことで、肌の悩みに留まらず、その方の人生そのものについて直接じっくりお話を伺っているそうです。
「全体の傾向を掴むためにもアンケートなどは定期的に取らせていただいていますが、それに加えてお客様ひとりひとりの悩みやライフスタイルについて聞くことも大切にしており、そのふたつをかけ算することで世の女性が本当に求めているものを探ることができると考えています。そしてそれらを、ポーラR&M研究所で長年積み上げてきた確かな科学理論と技術をもとに製品化しているところが、ディセンシアならではの『ものづくり』なのだと思います。」
例えば、人気アイテムのひとつでもあるアイクリームが生まれたのも、お客様の声がきっかけだったといいます。
ある時、お客様の意見を伺う中で目立ったのが「目の周りのクマやくすみ」に悩む声。一般的に原因とされることが多い血行不良などにとらわれず、インタビューを通して生活習慣を丁寧に伺いその悩みの裏にあるものは何か探ったところ見えてきたのが「目の周りを触るクセ」だったそうです。肌がセンシティブな敏感肌の方は、気候の変動が激しく花粉なども飛びやすい季節の変わり目に肌が荒れてしまうことが多く、かゆみなどから無意識に目の周りを触る回数が増加。頬などと比べ3分の1の薄さでまばたきなど動かす機会が多いことに加え、触ることによる刺激が更なるトラブルを引き起こしていると考え、その原因をケアするために作られたのがアイクリームだったそう。発売後は、目元をケアすることでこれまで長く悩んでいたトラブルから解放され前向きになったというお客様からの喜びの声が後を絶たなかったといいます。
ユーザーの方々と丁寧に向き合いたいという姿勢はイベント会場の様子からも垣間見られ、山下さんご自身も社員の皆さんと共にブースに立ち、お客様ひとりひとりへ丁寧に製品を説明されている姿が印象的でした。
新発売のオイル状美容液に関しては、なんと1か月前から顔の右半分だけに使って左右の差を比較されているそう!「もちろん効果を証明したいということもありますが、私自身が信じられる商品を皆さんに届けたいと思いました」という言葉にはディセンシアへの愛と誇りを感じました。また確かに、美容液を使用している半顔だけ輪郭を始め全体がきゅっと上向きになり肌が1トーン明るくなっていると感じ驚きました。
「敏感肌を見つめることは、女性の課題を見つめること」
今回のようなイベントを「お客様以上に楽しみにしているのでは」というのが、山下さんを始めとする社員の皆さまなのだそう。様々なイベントを通して実際にディセンシア製品を愛用しているお客様と直接対話をし、アンケートなどは全社員が必ず目を通す…架空のイメージではなく実際に使ってくれている“○○さま”たちの顔を思い浮かびながら仕事に向き合っていることが、結果的に真摯なものづくりに繋がっているといいます。
社員の皆さんは、化粧品を扱うイメージ通り美しく華やかな様子でしたが、当日の会場でも開始直前まで「もっとこんなふうにしたらより良くなるのでは」というような声が飛び交い、お仕事と向き合う真剣な様子も心に残りました。
「敏感肌見つめることは、女性の課題、そして未来の私たちを見つめることでもあると思っています。ただ化粧品を売るのではなく、お客様の人生にとって意味のあるものを提供するためには、お客様と一緒に作っていくブランドであることが大切。そのためには、会いに行き続けなければいけないと思っています。」
留学を経て4つの会社での仕事を経験し、一時期は派遣社員をしながら画家を志した時もあった山下さん。自分の生き方を模索しながら目の前のことに常に精一杯向き合い、ディセンシアに携わってからは、やりがいを感じる一方あまりに仕事に没頭し体調や心のバランスを崩しかけたこともあるといいます。
「女性の社会進出や生き方の多様化はもちろん素晴らしいことですが、忙しさやストレスから敏感肌で悩む方がこれだけ増えているという事実は『社会問題』だと言っても過言ではないと思っています。
肌、そして化粧品は女性の生き方にも関わってくるもの。お客様の中にも、肌がきれいになったことで接する相手の顔をしっかりと見て話ができるようになった、それまで躊躇していたことに挑戦するきっかけになったなど『自分の人生に対して積極的になった』と話してくださる方が多く、そういったエピソードを伺うたびに思わず涙ぐんでしまうほど喜びを感じます。
毎朝晩、鏡で至近距離で自分の肌を見た時に嬉しくなる肌になれるように。自分自身を肯定して前を向いて生きて行ける肌にどう寄り添っていけるか…肌が敏感で悩んでいた方の人生自体がどんどん美しくなっていくことを応援したいと考えています。」
私自身が今回お話を伺う中で最も心に残ったことは、様々に複雑なストレスと戦いながらも毎日を懸命に生きている女性たちを応援したいという熱い想いでした。「より良いものを、期待以上のものを創り出したい」という強い意志を感じる一方、様々なご経験をされながら社長に抜擢された山下さんの言葉はどこまでも温かく、包み込まれるような気持ちになりました。
ディセンシアのメインユーザーである30~40代の女性はいわゆる「LEE世代」でもあります。最後にLEE読者に向けてメッセージをお願いしました!
「私は今43歳ですが、同世代を見ると本当に色々な人生を送っている方がいます。わかりやすい『スタンダード』や『正解』がなく、ロールモデルが見つからないからこそ悩むことも多い世代でもあるのではと感じています。
その中でLEE読者の皆さんは、ご自身が好きなもの、気持ち良いと感じるものを大切にされていて、『自分の軸』を持っていらっしゃる方が多いイメージ。私自身もそういう生き方がもっと拡がって行くといいなと思っています。ディセンシアは、女性たちにとって課題となっていることを見つけ、それらをきちんと解決しつつ、『こんな素敵なものがあるんだ!』という期待を超えた『わお!』という驚きを感じていただけるブランドにしたいと頑張っています。
人生は色々あります。仕事でも育児でもがんばらなきゃいけない時はあるし、そういう時は睡眠不足になったりストレスがたまったりしてしまう。でもそれは人生の中では起こりうることで、そういう時に肌荒れしてしまったとしても自分を責めないでほしい。肌のことはディセンシアに任せて(笑)、自分が信じるものを大切にしながら、周りの人たちを笑顔にしながら自分の人生を生きていただきたい!そして明るい未来を一緒に作っていけたら嬉しいです!」
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。