夕食の準備はいつも時間がなくて大変！ そんなときに便利なのが「具だくさん汁もの」。満腹感があって栄養バランスもOK。うま味たっぷりのきのこを何種類か使うと、汁が奥深い味になって満足度がアップ！　いろんなきのこの香りや食感を楽しんで。

本日はワタナベマキさんと角田真秀さんの、きのこたっぷり汁もの対決をお届けします。

きのこたっぷり

汁もの対決

クリーミーでほんのり甘い誰もが好きな味
チキンときのこのコーンクリームスープ

「これは息子が大好きなスープです。コーンクリーム缶を使うので、実はとっても簡単！　マッシュルームで作ってもおいしいですね」（ワタナベマキさん）

材料・2〜3人分
鶏もも肉……250g
しめじ……100g
エリンギ……2本
コーンクリーム缶……1缶（190g）
白ワイン……大さじ2
塩……小さじ1
牛乳……200mL
オリーブオイル……小さじ2
パセリのみじん切り……適量

作り方
（１）鶏肉は好みで皮を取り除き、ひと口大に切る。しめじは石づきを取ってほぐし、エリンギは長さを2等分し、縦に5mm厚さに切る。
（２）鍋を中火で熱してオリーブオイルを入れ、（１）を入れてきのこがしんなりするまでしっかりと炒める。白ワイン、水100mLを加えてひと煮立ちさせ、アクを取る。弱火にしてフタをし、約7分煮る。
（３）コーンクリーム缶を加えて混ぜ、ひと煮立ちしたら塩、牛乳を加える。混ぜながら煮て、煮立つ直前で火を止め、器に盛りパセリを振る。

きのこは鶏肉とともにしっかり炒めるのがポイント。きのこの香りがよくなって、うま味のもとになる

ワタナベマキさん

中1の息子はぐんぐん身長が伸びて、部活や勉強に大忙し。近著に『料理家ワタナベ マキが家族のために作るごはん』（主婦と生活社）　Instagram（maki_watanabe）

きのこたっぷり

汁もの対決

きのこのうま味を生かしたやさしい味
いろいろきのこと鶏肉のかぶみぞれ汁

「きのこと鶏肉からいいだしが出るので、塩としょうゆは薄味で。きのこはしめじ、しいたけ、エリンギなどでも作れます」（角田真秀さん）

材料・2〜3人分
鶏もも肉……100g
まいたけ、えのき、なめこ（合わせて）……100g
かぶ……2個
塩……ひとつまみ

Ａ
・昆布だし……300mL
・塩……小さじ1

しょうゆ……少々
ごま油……小さじ２

作り方
（１）鶏肉はひと口大に切り、塩を振る。きのこはほぐして食べやすい大きさに切る。かぶは葉を切り離して皮をむいてすりおろし、葉適量は細かく刻む。
（２）鍋にごま油を熱し、鶏肉ときのこを中火でさっと炒める。Aを加えてひと煮立ちさせ、火を弱めてすりおろしたかぶを加えて火を通す。
（３）火を止めてしょうゆを加えて混ぜ、器に盛ってかぶの葉を散らす。

かぶをすりおろすと汁に少しとろみがついて、口当たりがよくなる。体も温まって、満足度もアップ！

角田真秀さん

フードユニット「すみや」でのケータリングと並行して、雑誌などでレシピを紹介。近著に『料理が身につくお弁当』（PHP研究所）　Instagram（sumimaho）

次回は、角田真秀さんの「ツナとじゃがいものクリームスープ」vsワタナベマキさんの「さつまいもとひき肉のカレーみそ汁」、おいも対決をお届けします。
詳しい内容は2019年LEE11月号（10/7発売）に掲載中です。

撮影／豊田朋子（角田さん分）　福尾美雪（ワタナベさん分）　スタイリスト／朴 玲愛　取材・原文／海出正子