【お金の増やしワザ】積立投資初心者でも大丈夫!NISAやiDeCoを始めるには?
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LEE編集部
2019.09.09 更新日:2024.10.31
長生きの時代を生きる私たちは、お金にも長生きしてもらう工夫が必要。できるだけ失敗を避け、お金を上手に増やしていく方法は、こつこつ積み立てることにあり!
ファイナンシャルプランナーの山口京子さんに、お金の増やしワザについてうかがいました。
この記事は2019年8月7日発売LEE9月号の再掲載です。
今後のために今からできること
経済が発展すると考えれば投資をしない手はない!
お金を増やすということを考えると「一瞬で大きく増やしたい!」と思ってしまう人もいますが、実はこれ、要注意だそう。
「なぜなら、一瞬で増やそうとすると、その方法ではお金が一瞬でなくなる可能性も高いから。LEE世代は90歳くらいまで生きるためのお金を増やしていきたいわけですから、10年以上の長い目で考え、じっくり時間をかけて増やしていきましょう。時間がかかる分1日でも早くスタートしてください」(山口京子さん)
とはいっても、なかなか投資に踏み出せず「貯金だけでいいかも」と尻込みする人も多いもの。
「投資はギャンブルだと感じたり、働かずにお金を増やすなんて汚いなどと思ったりしていませんか?
投資の本質は世の中が便利になることを応援し、その波に乗ること。もしこれから経済や技術がどんどん後退して、スマホやパソコン、車を手放し、みんなで狩りや採集をして生活する時代に戻ると思うのであれば、投資なんてもってのほかですけれどね(笑)」(山口京子さん)
投資ってこわい?いやこわくない!3つの理由
「それでも投資がこわい!」という初心者の人に向けて、投資をしても大丈夫だと自信を持っていえる理由を、山口さんに3つ教えていただきました。
理由1
世界の経済は長期的には発展していく可能性が高い
「世界経済が本当に発展していくのか不安に思う人もいると思います。でも身の回りを見てください。少し前までFAXを使っていましたが、より便利なツールが出てきて、スマートフォンもみんなが持っていますよね。今後も世界中で、今は想像もできないような技術が出てくるでしょう。その波に乗るのが投資の本質です」(山口京子さん)
理由2
値下がりはこわくない。むしろ「安売り」はウェルカム!
「きっと投資がこわいのは、株の価格が大きく上がったり下がったりするから、もしかして下がり続けるんじゃないかと思うからですよね。
でも下記のように経済が発展していくと信じられるなら、株価も長期的には上がっていくと予想されます」
【 株の値動きの例 】
実は同じこと
↓
【 りんごを毎月1万円分買うと考えると…… 】
5000円になったときにりんごを全部売ったら、5000円×12個=6万円(払ったお金は3万円)
» 買い始めたときの半分の値で売ったのに、3万円の利益
「もちろん一時的に下がるときもありますが、いつかは上がると考えるなら、一時的な値下がりは同じものが安く買えるのでむしろ大歓迎!
ただし、その"大安売りセール"がいつ来るか予想するのはとても難しいので、高くても安くても毎月こつこつ買っていくことをおすすめします。毎月、株ではなくりんごを買っていくと考えてみると、値下がりもこわくなくなりますよ」(山口京子さん)
理由3
貯金だけ=日本だけに全額かける1点買い。そっちのほうがこわい!
「『貯金だけでいい』という考えは、逆にキケンかも。なぜなら世界には200近くもの国があるのに、日本円の貯金だけということは、日本だけにお金をかけていることになるから。競馬でいえば、全財産で1点買いをし続けているのと同じです!
日本はこの先ずっと安泰で他国よりも豊かだと思うなら別ですが、ほかの国にも資産を分散しておくほうが無難でしょう」(山口京子さん)
積立投資を始めるならおすすめは?
「積立投資を始めるなら、税金のメリットがあるつみたてNISAかiDeCo(個人型確定拠出年金)のどちらか、または両方を。
投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAとiDeCoならかからないメリットがあります。
つまり1万円の利益が出たら、約2000円の税金が引かれず、1万円がそのまま受け取れるのです。どちらか迷ったら、つみたてNISAから始めるのがおすすめ」
つみたてNISAって?
» 月々100円や500円などと、気軽に始めやすい
「つみたてNISAとは、投資信託を積み立てていくもので、年間40万円まで投資できて、最大20年間、利益に約20%の税金がかからないメリットがあります。
ネット証券では月々100円や500円などの小さな金額で始められるので初心者の方にも向いています。
つみたてNISAはいつでも売却して現金化できるので、気軽に始めやすいですよ」
iDeCoって?
» 税金メリットがさらに大きく、老後資金を貯めたい人に
「iDeCoは老後資金を貯める仕組みで、つみたてNISAよりも税金のメリット大。ただし『一度乗ったら老後まで降りられない車』であることに注意。
途中で積み立てをやめることはできますが、原則として積み立てたお金は60歳まで現金化できません。逆にその分、老後資金を貯める強制力が大きいことは長所ともいえます」
※企業型DCに加入している場合などは、iDeCoに加入できないこともあります。
「もちろん投資にはリスクがあり、元本割れの可能性があります。大きなお金を短期で動かして一喜一憂するような投資法は禁物。
『増やすサイフ』の重要性をよく理解した令和マインドで、少額をこつこつと時間をかけて積み立てていきましょう」(山口京子さん)
撮影/齊藤晴香 イラストレーション/赤池佳江子 取材・原文/西山美紀 本誌編集部
この記事は2019年8月7日発売LEE9月号『2019年秋暮らしの防衛塾PART1 消費税10%をのりきる家計の「ぬきドコロ」「かけドコロ」』の再掲載です。
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