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LIFE

藤原千秋

超絶クサい?!汗をかいた服を消臭!夏の衣類の臭いを取る洗濯術

  • 藤原千秋

2019.08.13

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夏の衣類の異臭、いったいどうしたら?

夏に汗をかくのは生理現象、容易に止められるものではありませんし、むしろ止めると健康に良くありません。しかしこの汗に起因する、夏の衣類の異臭はどうしたものでしょうか。

日常的に行える「異臭の出にくい洗濯」方法から、とんでもない臭いになってしまった場合の「スペシャル洗濯術」まで、ご紹介します!

 

洗濯の前に、まず必ず行っておきたいこと

・洗濯機の洗濯槽の清掃

そもそも洗濯機の洗濯槽が汚れていると、洗濯物は臭くなります。

洗剤や洗濯法に凝っても水の泡になってしまいます。

ただ清掃といっても、市販の洗濯槽クリーナーを洗濯槽に入れて水を張り、洗濯運転させるだけですから、難しいことではありません。

洗濯機に洗濯槽洗浄専用のモードがあればそれに準じますが、無ければ洗剤を入れて通常の洗濯プロセスを行います。この場合には濯ぎのため何も入れずにもう一度、回しておくと安心です。たくさん汚れが出るので「くず取りネット」を確認してしっかり綺麗にしておきましょう。

 

洗濯物を臭くしにくい日常の洗濯方法

洗濯のとき、「弱アルカリ性洗剤」に「酸素系漂白剤」を足す

絹やウールなどの、おしゃれ着ではない「綿、麻、ポリエステルなど合成繊維」の普段着を洗う際、通常使用している「弱アルカリ性洗剤」に、粉状の「酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)」を同時に使用して洗濯します。

過炭酸ナトリウムは水に溶けたとき活性酸素を発生させ、汚れを分解する効果があります。縦型洗濯機をお使いの場合には、洗剤が溶けて撹拌された状態で運転を一時停止させ、20分ほど「つけおき」の時間を取るとより良いでしょう。

 

とんでもない臭いを発してしまった場合の洗濯方法

汗をかいた衣類を長時間着用し続けてしまった場合や、そもそもやや部屋干しを失敗してしまった感のある衣類を着続けた場合、驚くべき酸臭、異臭を漂わせてしまうことがあります。

そういった衣類は、「汗の成分」が臭うというより、「汗の水分」で活性化してしまった雑菌が繁殖して排泄した物質や、合成繊維の隙間などに溜まってしまった皮脂が酸化するなどして臭っているものと考えられます。

もちろん泥砂の汚れが付いていればそれに含まれている雑菌、洗濯槽由来のカビや酵母なども複合的に影響しているわけで、臭いの度合いにより汚れ落としには何段階かのレイヤー(階層)が必要になります。

 



レイヤー1 通常の洗濯を行う

まずは前述のように、しっかり綺麗にした洗濯槽で、前述の「弱アルカリ性洗剤」に「酸素系漂白剤」を足した洗濯(通常洗濯)を行います。ここでは臭い落ちがわからなくなるため、柔軟剤は使わないでください。洗い上がったら、すぐに干してください。

 

レイヤー2 色落ちが気にならない衣類の場合(白いTシャツや、淡色の衣類など)

「通常の洗濯」を行い、干しても臭う場合で、色落ちが気にならない衣類の場合。
この洗濯物に、45度程度のぬるま湯に「酸素系漂白剤」を溶かしたものに1時間程度漬け込む
→再度、通常の洗濯を行う

のプロセスを加えます。

洗い上がったら、すぐに干してください。

一般的に「酸素系漂白剤」は色落ちしない(しにくい)ものですが、高温の湯を使って使用すると、時々むらむらに脱色することがあります。注意して使ってください。

 

レイヤー2 色落ちが気になる衣類の場合(デニム地や黒紺のシャツ類など)

「通常の洗濯」を行い、干しても臭う場合で、色落ちが気になる衣類の場合。
この洗濯物に、常温の水に400倍程度に希釈した「塩化ベンザルコニウム水溶液」に浸して、1時間程度置く
→再度、通常の洗濯を行う

のプロセスを加えます。

洗い上がったら、すぐに干してください。

塩化ベンザルコニウムは「逆性石けん」、「陽イオン界面活性剤」のことで、殺菌力があります。塩化ベンザルコニウムはリンスや柔軟剤にも利用されています。薬局などで購入できます。

 

レイヤー3 レイヤー2までの行程を終えて干しても、まだその場で臭う場合

洗濯物がまだ濡れている状態で、「除菌消臭スプレー」を臭う部分に吹き付ける

→干す

臭いが気になる衣類を干す場合は、なるべく室内干しは避け、屋外に干しましょう。

どうしても室内干しする場合にはエアコン、扇風機、エアサーキュレーター、除湿器などを併用して短時間で乾かせるようにくふうしてください。

 

レイヤー4 レイヤー3までの行程を終えて乾かしても、再び臭いが戻ってきてしまった場合

クリーニング店に持ち込み、酸化力の強力な「オゾン洗浄」などを依頼しましょう

 

レイヤー5 レイヤー4まで行っても臭いが取れない場合

→諦めて廃棄しましょう……。

 

 

ご健闘をお祈りします!

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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