LEE8月号のインテリア特集は、整理収納アドバイザー/OURHOME主宰 Emiさんの「家族と一緒に変化を楽しむ 暮らしの整え方BOOK」!
Emiさんにとっても初めての経験だった自宅リフォームや、OURHOMEスタッフのおうちルポ。LEE100人隊から寄せられた収納や暮らしの悩み・疑問に答えたり・・・大ボリュームの別冊ができあがりました。
今日のLEEコーナーでは、前後編で、Emiさんの自宅リフォームを公開中!収納のポイントもお見逃しなく!
半年かけてついに完成!
Emiさんの自宅リフォーム、大公開!【キッチン・ウォッシュルーム・玄関】
今からちょうど2年前。夫と当時7歳の双子との暮らしを別冊特集として取り上げていただきました。
中古で購入したマンションに自分たちのできる範囲でペンキを塗り、カーペットを敷き、家族みんなで作り上げた大好きな空間でした。
あれから子どもたちも成長し、自分たちの好きなテイストも少しずつ変わっていく中、これからの家族の暮らしを考え、築17年となるタイミングで大がかりなリフォームをすることに。
根っこにある「家事がしやすく暮らしやすい家」はそのままに、家族みんなで作ったわが家をご紹介します。(Emiさん)
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カウンターではなくスチールラックにしたことで"わが家らしい"キッチンに
清潔感と機能性を兼ね備えたキッチン。
「悩んだ結果、本体は真っ白のシンプルなものに。一番の難題は、カウンターでした。途中で変更したリビングの壁との相性を考えて迷宮入りしてしまい……。結局、何も作らずスチールラックを置くことにしたのですが、使いやすく、わが家らしい空間になった気がします」(Emiさん)
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キッチン背面には、壁と作り付けの棚が。白だった壁を、子どもたちと一緒にグリーンにペイントするなど、工夫して好みに近づけていたそう。
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POINT カウンターのレイアウトは自由自在
「スチールラックなら移動も組み替えも簡単なので、2つを離して置いたり棚を増やしたりと、可能性は無限大。暮らしに合わせられるカウンターになりました」(Emiさん)
POINT コンセントは床埋め込み式に
「カウンターにつけるはずだったコンセントは、床埋め込み式にすることで解決。水はねなどの注意は必要ですが、コードを壁ぎわまでのばす必要がないため、スッキリ!」(Emiさん)
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お風呂を小さくして洗面所の設備やスペースを充実させることに
お風呂はあえてサイズダウン。その分、洗面所の設備やスペースに余裕を持たせたのだそう。
「毎朝の洗面台の渋滞を解消したかったんです。マンションの規定で2ボウルは難しいことがわかり、2口水栓に。三面鏡は元のものを再利用して、その隣にできた隙間には棚を設置」
「背面も少し広くなったので、下着類のほか、プリントや文房具、ストック用品までここに置けるようになりました」(Emiさん)
B E F O R E
双子の登校時間と夫婦の出勤時間が同じなので、毎朝混雑していた洗面所。
背面の棚には、タオルや下着などを入れていました。
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POINT 洗面台に作った棚と段差が収納スペースとして活躍
「三面鏡の隣に作った22㎝の棚は、タオルを収納するのにピッタリ。お風呂上がりにパッと手に取れて快適です。シンク奥は、汚れやすい鏡を撤去して段差に。立つと視界に入らないので、こまごましたものを並べても気になりません」(Emiさん)
POINT コンセントは洗面台下の目立たない場所に
「ドライヤーは、お風呂屋さんのシステムをヒントに収納。コードを差したままバケツに入れられるように、コンセントは洗面台下の奥のほうにつけてもらいました」(Emiさん)
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靴置き場をオープンな可動棚にして玄関に開放感と自由度を
玄関は、大きな作り付けの下駄箱を撤去。
「三和土には、元の大理石の上から塗料を塗ってもらいました。靴置き場を考えるうえでは、一度靴を整理してスペースを想定。オープンなレール式の可動棚にして、今後、必要になったら上へ追加することも、夫婦二人暮らしになったら右半分だけにすることもできるように」(Emiさん)
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下駄箱の扉の一部を取り外すなど工夫はしていたものの、圧迫感があったそう。逆側の壁にはポールを設置。
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POINT シューズクローゼットは作らずにラックとカーテンで収納場所を
「サッカーをしている息子と夫の荷物置き場が必要だったのですが、シューズクローゼットを作ってしまうと不要になった場合が心配。そこで、スチールラックとカーテンで収納場所を作りました。カーテンを吊るしているポールは、以前玄関の壁につけていたもの」(Emiさん)
POINT 靴乾燥機を使えるようにコンセントを
「子どもたちの靴は予備をたくさん持たず、まめに洗濯。靴乾燥機がマストなので、玄関にもコンセントをつけました。電動自転車のバッテリー充電などにも使えそう」(Emiさん)
リフォームしてみて、どうでした?
家を作ることは「家族を作ること」と実感した日々でした
リフォームにあたって、家族、そして自分の『好き』なものをより明確にしていく作業は、楽しくもあり、決断を迫られる難しさもあるものでした。
一緒に喜んだり落ち込んだり、時にはケンカをしたり励まし合ったり。思い返せば、話し合いの中でいつも以上にコミュニケーションがたくさん生まれました。
『家を作ること、収納を考えること』は、『家族を作ること』につながるのだとあらためて感じます。私たち夫婦が30代の今、そして子どもたちが10歳を迎える今のタイミングで本当によかったな、と!
今の状態が完成ではなく、無垢の床を毎年磨いたり、壁が汚れたら自分たちで手を加えたりして、家族とともにこの家も成長していけたらと思っています。(Emiさん)
撮影/仲尾知泰 Emi 取材・原文/藤本こずみ Emi 本誌編集部
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