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LIFE

ほったらかし投資

「ほったらかし投資」投資初心者でも始めやすい投資法の4つのポイント

  • LEE編集部

2019.08.19

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最近よく耳にする「投資」という言葉。

「大きな貯金がない」「相場を見るのは大変」と、投資なんてムリ!と思っている人でも大丈夫。

初心者さんでも1000円程度で始められ、"ほったらかし"でできる投資法を、家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー横山光昭さんにうかがいました!

この記事は2018年5月7日発売LEE6月号の再掲載です。


教えて横山さん!
話題の「ほったらかし投資」って、なんでいいの?

家計再生コンサルタント
横山光昭さん

ファイナンシャルプランナー。
貯蓄できる家計に変える専門家として、個別相談や雑誌連載、講演、テレビ出演などで活躍中。『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)等、著書多数。

投資って、お金持ちがするものでしょ?
今は月100円からでも始められます
投資って、なんとなく危なそう
リスクゼロにはできませんが、
減らすことはできますよ
投資って、めんどくさそうですよね
設定は最初だけ。
あとは、ほっておいて大丈夫です
そもそも、なんで今、投資なの?
銀行に預けているだけでは、
将来の心配が消えないからです

時間が最大の味方!「ほったらかし投資」始めどきです

“投資”という言葉を聞くと、資産家がパソコンの画面を開き、相場を四六時中見続ける……そんなシーンを思い浮かべるのでは?

「いえいえ、投資はお金持ちだけのものではなく、今は初心者さんでも少額で気軽にできるんですよ」と、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。

「最近は少額で、世界中の資産に簡単に投資できるようになりました。相場を気にすることなく、プロにお任せして、“ほったらかし”で大丈夫です。
人生100年時代と言われます。仮に60歳で退職して、退職金と年金だけで40年間暮らせるかといったら難しいですよね。しかも、少子高齢化により将来受け取れる年金が減ることが予想されています。節約などのやりくりで乗り切るのも困難ですから、早いうちから自分でお金をしっかり準備しておく必要があるのです」(横山光昭さん)

そうとはいえ、貯金をするのには限界があるもの。そこで、“投資”によって少しずつ増やしていくことも重要だと言います。

「政府は“税制優遇”という形で投資を後押しする仕組みを作っています。例えば、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金の愛称)という制度なら、投資で得た利益に約20%の税金がかかりません。
さらにiDeCoなら、積み立てた金額を所得から差し引かれて税金が計算されるので、節税にもなります。まさに今は、投資の始めどきなんですよ」(横山光昭さん)

「でも投資なんて怖い、よくわからない」という人でも始めやすいのが、「ほったらかし投資」です。

「投資信託をこつこつ積み立てていく方法で、手続きをした後は“ほったらかし”でOK。今は少額から始められるので、誰でも気軽にできます。
ただし、短期間で『もうかった』『損した』と判断してはいけません。長期で考え、時間を味方につけることで、雪だるま式に増えていくから。老後までたっぷり時間があるLEE世代の方には、ぜひ早めに始めてほしいですね」(横山光昭さん)

手続きさえしてしまえばあとは自動で積み立てるだけ
「ほったらかし投資」4つのポイント

POINT 1
少額から始められる

投資というと、何十万円、何百万円もの大きなお金が必要だと思っている人も多いのでは? 実は「ほったらかし投資」なら、少額から始められるんです。

「意外かもしれませんが、金融機関によっては月々100円や500円くらいから投資ができるところもあります。おすすめは、月々3000円くらいで始めること。出費のムダを見つければ、誰でも家計から出せる金額ではないでしょうか。この積み立てていく金額は、様子を見ながら後から増やしたり、減らしたりということもできますよ」(横山光昭さん)

 

POINT 2
決まった額をこつこつ購入する

投資金額を仮に"3000円"と決めたら、その金額を毎月こつこつと買っていきます。

「相場には波がありますが、それを積み立てによって上手に利用します。下記のように、毎月3000円ずつこつこつ5 回買うのと、最初に1 万5000円でまとめて買うのとを比べると、元本は同じですが、こつこつ買ったほうが資産が増えていることがわかります」(横山光昭さん)

「月々同じ金額で買うことで、相場が高いときは少ない量を、相場が低いときはたくさんの量を買えることになり、まとめて買うのに比べてお得に買える可能性が上がるのです」(横山光昭さん)

一度手続きをしたら、あとは自動的に買っていってもらえます。

「買うタイミングを考えず、"ほったらかし"で大丈夫」(横山光昭さん)



1000円、2000円でも、20年続ければすごい金額に!

POINT 3
時間をかけて長く育てる!

初心者さんが投資を始めると、「上がった」「下がった」と敏感に反応してしまいがちですが、じっくりと時間をかけることが大事。

「『ほったからし投資』の場合は、短期間で利益を得ようと思うと失敗します。相場は10年程度の大きな山谷があるので、最低でも10年程度は続けましょう。相場が低いときも積み立てを続けていくことで、資産を確実に増やすことができるからです。LEE世代の方なら、仕事を引退するまでまだまだたっぷり時間がありますので、まさに投資を始めるいいタイミングですよ」(横山光昭さん)

<横山流アドバイス>
最低でも10年!
今から始めれば、十分、間に合います

POINT 4
手がかかるのは最初だけ!

「投資を始めたら、相場を気にしないといけないの?」「忙しいから、10年も投資を続けられるかどうか……」なんて気にしなくて大丈夫。手続きだけすれば、あとは名前どおり『ほったらかし』でOKだから。

「世界中の株や債券など、それぞれの商品を自分で個別に買うのは大変ですが、『ほったらかし投資』なら、それらの商品がいろいろ入った投資信託を、毎月積立購入するだけ。相場もいちいち見なくていいので、忙しい人でも長く続けられます」(横山光昭さん)

 

--- 投資信託はいろいろなものがパッケージされたもの ---

» 株とは・・・?
企業がお金を集めるために発行する証券のこと。株価が安いときに買い、高いときに売れば利益が出るほか、持っている株数などに応じて、年1回、または2回、配当金や株主優待をもらえることもある。

» 債券とは・・・?
お金を集めるために発行する借用証書のこと。日本国債は日本国が発行する債券、社債は会社が発行する債券。値段の変動はなく、最初に決まっている利息が受け取れ、満期がくると額面金額が返ってくる。

投資信託のイメージ
日本株式、先進国株式、日本債券、先進国債券、新興国債券、新興国株式……など

<横山流アドバイス>
月3000円から、まずは始めてみましょう!

撮影/露木聡子 イラストレーション/藤井昌子 取材・原文/西山美紀
この記事は2018年5月7日発売LEE6月号『「ほったらかし投資」始めどきです!』の再掲載です。

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LEE編集部 LEE Editors

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