口臭、虫歯、歯周病 etc. お口のトラブルが全身の不調につながることも!? 口の中の環境を整えれば、口内のみならず、健康にもいい影響が期待できるそう。
また、口内フローラのバランスは、日常のちょっとしたことで乱れがちです。でも、意識することで改善も可能。口内フローラを改善するための基本習慣を知り、できることから変えていきましょう！

前回の木津先生や岩﨑さんのお話に加え、口内フローラにいい食べ物をご紹介。編集部オススメのアイテムや口内フローラにいいことばかりを集めました！

口内フローラ改善のための基本その２
食べ物

バランスの整った食事は、身体だけでなく、口内環境も改善させる！
栄養の偏った食事を続けていると、虫歯や歯周病のもととなる悪玉菌がどんどん増加。栄養バランスの整った食事を常に心がけましょう。よく咀嚼することで、抗酸化力のある唾液の量もアップ。ビタミンやミネラルなど、美容栄養素も口内環境の改善に効果的！

編集部オススメ
「口内フローラ」のバランスをよくする食べ物は？

１　ガムを噛んで唾液量をアップ

唾液には、消化酵素（アミラーゼ）や抗菌作用で有名なラクトフェリンなど、口内環境を整える成分がたくさん含まれています。「唾液の分泌を促すには、『咀嚼』がいちばん効果的です。左右均等にしっかり咀嚼を行うことで、唾液の分泌もアップします」（木津先生）。手軽に咀嚼を意識できるガムを取り入れて。

２　乳酸菌＆カテキンで口内環境を健やかに

「口内環境を整えることで、悪玉・善玉のどちらにもなりうる＂日和見菌＂をいい菌に変えることができます。そこで、よい菌を外から加えることも有効。そのひとつに、乳酸菌のひとつである＂ロイテリ菌＂があります」（木津先生）。また、緑茶に多く含まれるカテキンには、虫歯の原因となるミュータント菌の増殖を抑える効果が。積極的に摂取したい！

３　サプリも口内フローラ改善に有効

きちんとバランスよく食事をとっていますか？　体の栄養バランスと口内環境は比例します。「口の中が低栄養状態になっている人は、実は意外と多いそう。「忙しい日が続いたり好き嫌いが多いと、どうしても栄養が偏りがちです。きちんと野菜を食べていると思っていても、ビタミンB₁やナイシン、葉酸やビオチンといった水溶性のビタミンが意外ととれていないことも。必要に応じてサプリを摂取するのは、口内環境の改善に有効です」（木津先生）

４　就寝前にロイテリ菌配合のタブレットを

ロイテリ菌は、乳酸菌のひとつ。乳酸菌といえば、胃や腸で働くものと思いがちですが、ロイテリ菌は口の中で働くことが研究で報告されています。また、悪玉菌にはダメージを与え、ビフィズス菌などの善玉菌と共存することができるという優れた菌。「ロイテリ菌は、赤ちゃんの頃からヒトの体内に生息している菌。よい菌が、口内フローラのバランスを改善します」（木津先生）。サプリなら、よりお手軽＆効率的に取り入れられそう。

『「口内フローラ」を整えれば人生が変わる！』詳しい内容は2019年LEE7月号（6/7発売）に掲載中です。
イラストレーション／小迎裕美子　取材・原文／三宅智佳
※商品の価格は本体価格（税抜き：2019年6/7発売LEE7月号現在）で表示しています。