住む場所や行く場所で運勢が変わる?!
梅雨がやってきますね。ジメジメしたお天気でちょっと憂うつですが、みなさまにはいかがお過ごしですか。
編集担当から、「休みを控えてお出かけとか、みんな考えると思うんですけど、東洋の占星術の吉方位のような考えかたは西洋占星術にはあるんですか!?」と質問がありました。
場所に関する占星術には「リロケーション」や「アストロマップ」、「ローカルスペース」など、いろいろなテクニックがあるのですが、「何年生まれはこの方角へ」といった単純明快なものではなく、もっと複雑で個人的なもの。
でも、引越しや旅など場所によって運勢が変わるという考えかたは興味深く、6月17日に「旅」を表すいて座で守護星の木星とともに満月が起こるので、ぴったりかもしれません。ちょっと専門的な話になるので、「占星術ってこんなこともできるんだ」というくらいのスタンスで聞いていただけると嬉しいです。
生まれたときのホロスコープを別の場所で作り直す「リロケーション」
生まれたときの生年月日、出生時間、出生場所で決まるホロスコープは、基本的には一生ものです。いちばん大切なものなのですが、たとえば、日本で生まれ育った人が大人になってからヨーロッパで長年過ごすとか、アメリカで過ごすとかなった場合、運勢が変わってくるという考えかたがあります。これは、「リロケーション」と呼ばれ、出生場所を変えてホロスコープを作るのですね。
すると、ハウスと呼ばれるホロスコープの構造が変わってきて、日本ではあまり社会に出るタイプではなかったけど、ヨーロッパでは仕事をバリバリするとか、その逆も起こり得ます。また、実際に私のクライアントさんにいるのですが、南米で生まれ育った帰国子女で、あちらのチャートを読むと社会的に活躍するタイプだったけれど、日本に来てからはそうでもないという人も。そのため、社会的な活躍を夢見ながら、実際には専業主婦をしているというお話でした。
さまざまなケースを見た結果、生まれたときのチャートは、生涯、自分の中の理想像として働き、影響も受けますが、
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。