長男が小学校に入学するなど公私ともに「はじめまして」の機会が多かったこの春、大活躍してくれたこちらの白いジャケット。もともと百貨店などを中心に販売されている人気ブランドの服なのですが、実はそのブランドタグを付け替え再販したもので、「Rename(リネーム)」というサイトを通すことで、実際の価格よりもかなりリーズナブルに購入することができました。
今回は、お得でエコなショッピングを楽しみながら社会問題の解決にも貢献できる「Rename(リネーム)」の、新しいお買い物の仕組みについてご紹介します!
おしゃれの裏側にある、深刻な「アパレル廃棄」問題
「タグの付け替え加工を行い、ブランド名表示を変更して再販する」
この、リネームが生みだした新たな取り組みの背景にあるのが、いわゆる「アパレル廃棄」と「ブランド毀損」という問題です。
シーズンごとに新たなアイテムが次々と発売され私たちを楽しませてくれるファッションですが、アパレルはトレンドの移り変わりが早く在庫が残りやすい上、それらを大幅に値下げして販売するとブランドの価値そのものを低下させてしまいます(ブランド毀損)。そのため売れ残ってしまったものは廃棄するというケースも少なくありません。
リネームでは、そういった様々なアパレルメーカーの在庫を買い取りブランドタグや洗濯表示タグを付け替え、元の会社の名前がわからないようにブランド名表示を変更した上で、定価の3割から7割程度で再販しています。
高品質な服をお得に!リネームだからこそ、出会うことのできた服
届いた服は肌ざわりも良くしっかりした作りで、実際に着てみることでデザインや品質の良さを実感。仕事や学校行事などフォーマルな場でも着ることのできる「良い服」をお得に手に入れることができ、大満足でした!
サイトはいわゆる一般的な通販サイトと変わらない作りで、カジュアルからフォーマルまで様々なアイテムがあり品揃えも豊富。メンズ・レディースなどのジャンル、価格帯・サイズ・カラーからの検索、人気ランキングなどもあり、使いやすいと感じました。
また、これまでは手に取らなかったようなブランドの良さを知ることができる点も、魅力だと感じています。
子育て中ということもあり、最近はなかなか自分のショッピングにゆっくり時間をかけたり高価な服を着たりすることができず、普段の買い物は自分の体型や好みに合うと感じている特定のブランドかファストファッション系のお店でさっと済ませてしまうことがほとんど。今回選んだジャケットは周りからも新鮮に映ったようで、どこで買った服か聞かれることも多くありました。
廃棄せず、ブランド毀損せず、転売でもない、新しい仕組み作り
リネームを運営する株式会社FINEは、かねてからアパレルメーカーやブランドなどの在庫の再販支援を通して、アパレル廃棄問題の解決に取り組んできた企業です。
「人の手に届かないまま廃棄されてしまうアパレルを減らし、ブランドの価値を守りながら、より多くの人たちへ服を届け、『服が持つ本来の価値と作り手の想い』を伝えたい」
そんな想いのもとで生みだされた「タグを付け替えて再販する」という新たな発想。
各ブランドは、これまでならば在庫として廃棄せざるを得なかった服を、ブランドイメージを傷つけることなく元より安い価格で販売でき、私たち消費者は、高品質な服を安価で購入する機会を得ることができます。
そして「お得なお買い物」以上に私の心に残ったのが、ショッピングを通して社会問題について考え行動できたということです。「アパレル廃棄」という様々な要素が絡まり合った根深い社会問題について知識を深めることができ、リネームのサイトで買い物をすることによって、その解決に貢献できるという仕組みは画期的だと思います。
「Renameは、”服の新しい売り方”でもあります。Renameされた服を着ることが『世の中にとって良いこと』。そうなることを目指しています。」(公式サイトより)
「エコ」「フェアトレード」「エシカル」といった言葉がよく聞かれるようになり、環境・社会・人に優しい消費ができるかどうかも問われるようになってきた昨今。リネームとの出会いは、“いち消費者”としてどんな背景があるものを買うか、改めて考えるきっかけにもなりました。
楽しくお買い物をしながら、社会問題の解決にも貢献できる「Rename(リネーム)」。次のショッピングの選択肢のひとつとして、いかがでしょうか?
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。