ここ数年、「地域」が主催するイベントがますます増えているように感じます。例えば、商店街主催のお祭りやアートフェス、ゆかりある食材や料理をテーマにしたグルメイベントなど、それぞれの地域色を出した内容やオリジナリティのある企画がたくさんあり家族で楽しめるものも多いため、子どもたちと一緒によく足を運んでいます。
最近では4月中旬、大盛況のうちに閉幕した「NAKAMEGURO BLOCK PARTY vol.2」に参加してきました。今回はその様子を通し、いわゆる「地元フェス」に子どもと参加する魅力をお伝えしたいと思います!
いよいよ目前に迫った大型連休中も各地域で様々なイベントが数多く開催されるようなので、旅行など大きな予定がない方にもオススメです。
昨年秋に続き2回目の開催となった「NAKAMEGURO BLOCK PARTY vol.2」は、中目黒・代官山地区に所縁のある有志一同による地元のお祭りです。会場の目黒川河川敷にある公園「合流点遊び場」には、素敵な雑貨や服、本などが並ぶお店のほか、中心にはDJブースまであり、おしゃれで様々なジャンルのカルチャーが集まる中目黒エリアの魅力がぐぐっと凝縮された雰囲気。心地よくテンションが上がる音楽が流れる中で、美味しい食べ物と飲み物を楽しむことができました。
子どもたちも主役!小さな子でも楽しめる工夫がいっぱい
そして印象的だったのが、大人だけではなく子どもたちも思い切り楽しむことのできるスペースが用意されていたこと。体を動かしたり、好きに何かを作ったりして遊ぶことのできるキッズコーナーや、懐かしい「糸電話」をモチーフにしたアート作品などもあり、様々な年齢の子どもたちで賑わいを見せていました。
お祭りで、STEM教育?!プログラミングに触れる機会まで!
面白いブースが多く、つい目移りばかりしてしまうイベントでしたが、中でも1番心に残ったのが「PROGRAMMING」「STEM」という、パパママたちが気になる“イマドキ”の教育ワードが掲げられたブース。
子どもたちと接してくださっていた方は、聞くところによるとNYの某巨大多国籍テクノロジー企業で開発をされているエンジニアさんなのだそう。たまたま来日中で主催者側の方とご縁があり、ブースを作ってくださったとのことでした。
思わぬ「出会い」や「きっかけ」が、地元フェスの醍醐味のひとつでは
地元フェスの良さは、イベントを通して思いがけない「出会い」があることだと感じています。今回の息子たちのように新たな興味のタネに繋がることもあれば、私自身もお仕事に発展するご縁ができたこともあります。
また本当に自分が住む近隣地域開催のものだと、子どもはもちろん、自分たち自身が”地元”への愛着を強めるきっかけにもなると思います。
「NAKAMEGURO BLOCK PARTY」が大きなテーマのひとつとして掲げているのも「繋がり」で、このブロックパーティーを通して出展者や来場者同士が繋がり、人と人が繋がって新しい次の展開がスタートする、そういったことを大切なテーマに考え企画されたといいます。またイベント内では「目黒のサクラ基金」のPRと募金活動も行い、地域の環境作りへの取り組みも行うなど、地元との繋がりも大切にされている印象がありました。
地域主催のイベントは、「食」や「音楽」など親しみやすいテーマや参加型のものなど年齢問わず家族で楽しめるものが多く、そのため、授乳やおむつ替えのためのスペースが用意されていたり、今回のように子どもが遊べるキッズスペースがあったりと、小さな子連れにも優しい運営が多いと感じています。
我が家では、毎年参加している地元フェスが5つほどあり、半分以上は地元の商店街などが開催するいわゆる「お祭り」的なものですが、例えば、地域の企業でお仕事体験ができるものなど、大人も子どもも勉強になる内容のイベントなどもあります。
家から遠くない場所へ気軽にお出かけするだけで、半日~1日思い切り楽しめる点が嬉しく、また連休中などの場合は、決まった予定の合間などに気負わずにふらっと参加できる気軽な点も魅力だと思います。
例年以上に長く、特別なものでもある今年の大型連休。イベントの開催も多いので、おでかけの選択肢のひとつに親子で楽しめそうな「地元フェス」を探してみるのはいかがでしょうか?世界各国の食べ物やお酒、音楽が楽しめるような内容も多く、近場で海外気分が味わえるかもしれません!
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。