おしゃれな部屋に住む人の家を訪ねると、必ずと言っていいほどある、ヴィンテージの家具と雑貨。

LEE5月号では、そんな、憧れのヴィンテージ家具＆雑貨の取り入れ方を、目利きのプロがアドバイス！

「古いものを選ぶときのポイントは？」の疑問に、おすすめを紹介しつつ答えます。

ヴィンテージ家具・雑貨の選び方 02
ディレクター引田 舞さんの【棚使い】

古い棚をパズルのように組み合わせ、壁一面に飾ったインテリアが話題となった商業施設「CASICA」。その空間を夫婦でディレクションしている引田さんは、ご自宅でもヴィンテージの棚を多く活用した暮らしをしています。

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棚使い
POINT 1

上質素材の大正・昭和時代の棚がおすすめ

現在手頃な価格で流通している新品家具は、合板で作られているものがほとんど。それが大正から昭和初期にかけて作られた古い棚なら、無垢材を使ったものが比較的リーズナブルに手に入る。

「しかも年月を経てすでに味わいも増していて、部屋にもすっと自然になじむのもうれしいですよね」（引田さん）

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POINT 2

高さのある棚なら扉を外しても使用可

台所などで使われていた「水屋箪笥」は、上下が取り外せるなど大きめサイズのものもよく見つかる。「CASICA」のショップでは引き戸を外し、オープン棚として活用。奥行きのあるものはしっかり中まで見渡せるし、中でかごや箱などをうまく活用すると、使い勝手もアップ。

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POINT 3

今は貴重なガラス戸を使った棚も注目

引田さん宅では、レシピ本など雑多な本類を収納するのに、ガラス戸付きの棚を活用。古いすりガラスがほんのり目隠しになりつつ、現行品にはない味わいも。

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POINT 4

部屋のトーンと合わせやすい色みの木を

木製のsは色のトーンをしっかり吟味することが大切。
「木の材に合わせオイルの塗り方や剥離の仕方など、古道具の仕上げもさまざま。部屋の雰囲気に合わせて好みを選ぶといいと思います」（引田さん）

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初心者がまず買うなら？

小さな棚をテーブルや台にのせると使いやすい

古家具初心者は自宅にある机や棚の上にのせられる小ぶりなタイプがおすすめ。
「畳など床座りメインの生活だった時代に作られた棚は、一番下に引き出しがついている場合が多い。テーブルにのせるととても便利な位置にくるので、機能的です」（引田さん）
写真の棚は￥30000。

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「生活をしているとどうしても雑多なものが増えますが、見せるものと隠すもののバランスを楽しむことができるのも棚の魅力のひとつ。古い棚の多くは嫁入り道具や一生もので、使われている材や意匠など造りがいいものが多いんです」（引田さん）

古道具屋でパーツを買って取っ手を替えたり、家電を入れコードを通すため背板に穴をあけたり、気軽にカスタムできるのも魅力です。

PROFILE
ディレクター 引田 舞さん
夫の鈴木善雄さんとともに、ショップの内装デザイン＆ディレクションを行うユニット「サーカス」を主宰。
● CASICA
東京都江東区新木場1 の4 の6 　TEL:03・6457・0826
11：00～19：00　休／月曜
https://casica.tokyo/

次回は、「ラウンダバウト／アウトバウンド」店主、小林和人さんの箱使いをお届けします。

撮影／松村隆史　取材・原文／田中のり子
※商品の価格は本体価格（税抜き：2019年4/7発売LEE5月号現在）で表示しています。詳しくはLEE5月号をご覧下さい。