新しい元号の発表で沸いた2019年4月1日、他にも私たちの生活に関わるニュースが流れました。
そのひとつが、身近な食品の値上げです。
主なものでは、コカ・コーラボトラーズが大型ペットボトル飲料(1.5~2リットル)を20円、明治・森永乳業・雪印メグミルクが牛乳やヨーグルトの価格を引き上げます。明治の牛乳は1.5~3.5%、プレーンヨーグルト(400g)は4%ほど上がって10円アップになるとか。また、東洋水産は「マルちゃん」ブランドの焼きそばやラーメンなどの生めん類を4~9%値上げすると発表。値上げの原因の多くは生産コストの上昇で、この傾向はなかなか収まらないでしょう。
ただし、あまり慌てて買いだめすることはないと思います。発表されている価格は、メーカー希望小売価格というもので、小売り店が必ずこの価格で売らないといけないというわけではありません。とくに、牛乳やヨーグルト、袋入りの焼きそばなどは、特売の目玉になることが多い、人気の売れ筋商品。スーパーなど小売り側も、「はい、では今月から値上げします」とは気軽に言えないものばかり。
たとえば、2018年4月にも、おかめ納豆が20数年ぶりに10~20%の値上げになるとのニュースが流れたことを覚えているでしょうか。当時、これを聞いてスーパーを数件回ったところ、確かに最初は前より上がったかなという印象がありましたが、1年経ってみると相変わらずセール価格で並ぶことも多くて値段も落ち着いた印象です。
小売り店側にすればあまりニュースで値上げを強調されると買い控えにつながるので、店頭価格のつけ方には慎重にならざるを得ません。さらには、最近ではヨーグルトや生めん、ペットボトル飲料にも流通が独自に開発した安価なプライベートブランド商品があるので、これに決めているというほどこだわりが強いブランド以外は選択の幅か広がっています。少々高くてもこれ、と決めているブランドについてはそのままで、そこまでこだわりがないものはPB商品だったり、別のメーカー品に切り替えて、値上げの波が落ち着くのを待つという方法もあります。
実は買い過ぎ? カートを最後にチェック
もっと簡単にできる方法も。スーパーで買い物をする時を思い出してください。最初のうちは目についた安い食品をなんとなくカートに入れていくのではないでしょうか。そのうちだんだん今日のメニューが固まってきて、すると最初に入れた食品のどれかは必ずしも必要でなくなることに。たいていの場合は、「安いから、まあいいや」と、そのままレジに向かいがちですが、もしそれを棚に戻せば確実に支払うお金は減ります。値上げを嘆く前に、買わなくていいものは最後に棚に戻す。それだけで、食品ひとつ分はお金が浮くのです。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。