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LIFE

佐々木はる菜

「ニジノ絵本屋」が出会いをくれた、息子と私の宝物

  • 佐々木はる菜

2019.03.07

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東京・都立大学駅近くにある、「ニジノ絵本屋」という小さな絵本専門店をご存知ですか?
絵本の企画・出版、読み聞かせを始めとしたワークショップやイベントの開催、また実店舗の他にオンラインショップでの販売も行うなど、様々な形で絵本の魅力を発信されています。

他では見つけられない素敵な絵本に出会える場所で店内の居心地も良く、以前からよくお邪魔し、子どものためだけではなく自分が気に入った絵本のお買い物も楽しんでいました。
本も絵本も好きで、図書館にも子どもと一緒に月3~4回は訪れ絵本を借りている私ですが、店内には見たことのない絵本がいっぱい!毎回新しい出会いがあり、足を運ぶたびに刺激をいただく中で気になっていたのが「絵本のセレクト」もお願いできるということでした。
そこで今回、もうすぐ卒園を迎える息子に渡す、記念となるプレゼント選びを依頼。
私だけでは見つけることのできなかった素敵な贈り物との出会いを通して「ニジノ絵本屋」さんの魅力をお伝えしたいと思います!

絵本にまつわる雑貨やポストカード、作家さんの原画なども並ぶ店内。

普通のお店では見かけない、珍しい本が多い理由って?

一般にはあまり流通していない本を中心に取り扱っているという店内に並ぶのは「ニジノ絵本屋」さんで出版したものや、ご縁があって知り合った作り手さんの絵本が中心。作家さんや出版社の方々の想いを大切に伺いながら、1冊1冊吟味を重ねているそうです。

人気の夫婦イラストユニット「はらぺこめがね」さんの絵本出版も数多く手がけている「ニジノ絵本屋」さん。私も大好きな1冊です。

実店舗では常時100冊程度の取り扱いがあり、店内はもちろん、様々な場所に出張もしながら、ワークショップやイベントなど多様な形で絵本の楽しみ方を提案されています。

お店の中で私が好きなコーナーは、不定期で作られている「絵本作家の絵本棚」。絵本作家さんがご自身のオススメ本を、直筆の書き下ろしポップと共に紹介しています。

都立大学の店舗内で定期的に行われている読み聞かせイベントや、保育園・幼稚園などに出張する「ニジノ絵本屋キャラバン」、ミュージシャンの方とコラボしたパフォーマンスや、「食」と絵本をかけ合わせたイベントなど、企画の内容は様々!

わずか1.5坪のお店から始まったというお店。こんな素敵な絵本屋さんがどうやって作られたのか、店主のいしいあやさんの奮闘記は書籍としてもまとめられています。

絵本自体の魅力に加え、その背景についても知ることができる楽しさ

今回、絵本をセレクトしてくださった店長の野井かおりさん。

お客様から絵本選びのご相談を受けることも多いという野井さん。今回、卒園を迎える息子本人だけではなく、母である私自身にも、素敵な絵本を提案してくださいました。

息子に選んでいただいたのは、新沢としひこ作詞、中川ひろたか作曲の「ともだちになるために」という歌をもとに作られた絵本。この歌が大好きなあべ弘士さんが描いた、あたたかく力強い絵と歌詞に、ページをめくるうちにいつも私の方が涙ぐんでしまいます。巻末にはメロディ譜もついており、一般の書店では買うことができない本でもあるそうです。

そして私に選んでくださったのは、「野心家の葡萄」という、おしゃれな雰囲気の1冊。絵の美しさとストーリーだけではなく、表紙を見るだけでは気づかない装丁の遊び心にも心惹かれました。

広げると、実は背表紙にワインのボトルが。また、絵本自体がワインバッグにすっぽり入る細長いサイズに作られています。お店ではワインバックも販売されており、友人へのプレゼントにバッグと絵本を6セット購入して行かれたという方も!

こちらの本の作家である吉家千陽さんは、実は「ニジノ絵本屋」さんのスタッフとしても働いています。「ニジノ絵本屋」さんが出版されている絵本はもちろん、編集協力をしている他社の絵本のブックデザインなども手がけられているそうで、「野心家の葡萄」のデザイン性の高さにも納得。素敵な本を教えてくださるだけでなく、その本が作られた背景や楽しみ方まで教えていただけることは、とても心に残る体験となりました。

「作り手」と「読み手」の架け橋になりたい

「ニジノ絵本屋」さんだからこそ知っている、とっておきの魅力的な絵本の数々を、私たち読者とつなげてくれる新たな出会いを作る「架け橋」でもある存在。今回のプレゼント選びを通して、「絵本の力でみんなを幸せにしていきたい」というお店の想いをますます実感することができました。

息子には届いた新しいランドセルと一緒にプレゼント。歌も聞かせながら、一緒に楽しんでいます。

ストーリーも短く、限られた量しか文章のない「絵本」。でも、だからこそ幼い心にも響き、子どもから大人まで一緒に楽しむことができるのだと思います。私自身、小さい頃に触れた忘れられない絵本がいくつもあるので、今回のプレゼントが息子にとってもそんな本のひとつになってくれたら嬉しいです。

大切な人への贈り物としてはもちろん、日々頑張っている自分自身へのプレゼントにもなる絵本。とても素敵なお店なので、近い方は足を運んでいただきたいですし、ホームページから購入やセレクトの相談もできるので、気になった方はぜひ覗いてみてくださいね!

ニジノ絵本屋

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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