イラストレーターさんに学ぶ、アイシングクッキー
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(写真左から)yuriさんと私。本業はイラストレーターで、ときどき友人を招いてアイシングクッキーのワークショップを開催しているそうです。yuriさんは2児の母。Instagram(@lily_____11)にはクッキーのほかにも色鮮やかなお料理や子育ての様子が綴られています。
イラストレーターのyuriさんのご自宅で、バレンタインに向けてのアイシングクッキーを習ってきました!私はというと、ぶきっちょさん代表選手のような人で、アイシングクッキーは初挑戦。「簡単なので、大丈夫ですよ」と言って見せてくれたyuri先生のお手本に、かわいいデザインに「キャーキャー♡」言いながらも、一抹の不安を覚えた私ですが……果たして上手にできたのでしょうか?
バレンタインギフト用のデザインということで、チョコレートを思わせるブラウン色のアイシングを使ったデザインがあります。今回のレッスンを受けた生徒さんの中にチョコレートが苦手な人がいたこともあって、一切チョコレートやココアは使っていません。ブラウンの色出しには、ウィルトンアイシングカラーのブラウンと竹炭を使っているのだそうですよ。もちろんココアパウダーでも色出しできますが、これならチョコレートが苦手な人への贈り物にもいいですね。
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アイシングの硬さがとっても重要なんですね!熟練の技が必要なのはこの部分でした。今回は先生にお任せ。
そのままギフトにできるようセッティング!
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レシピシートのイラストはもちろんyuriさん作。時間の都合上、一部はあらかじめ、アイシングをのせて乾かしてあります。この仕上がりがなめらかで気泡もまったくなし!これくらい極めたーい!
アイシングクッキーは塗ったらしばらく乾かす作業がありますね。せっかくキレイに仕上げたのに「手が当たってヨレちゃった」というのは、意外とあるあるのようです。それを防止するために、ギフトボックスをあらかじめ用意して、作業が終わったクッキーはこの中に戻して休ませるという風にするといいんですね。しかも、作ったはいいけれど箱に入らないという事態も防げるのでおすすめ。先生が用意してくれたのは、シンプルな白い箱に、フライング タイガー コペンハーゲンで購入した赤いハート型のペーパーナプキンを敷いています。小さなシート式の乾燥剤もセットされていました。
出来上がったら、一晩ほどこの箱のままフタを半開きにして乾かし、翌朝からは密閉容器に入れ替えて湿気を防ぎます。もちろん透明の袋などにラッピングしてしまってもOKとのこと。
まずはシートで練習!
絶対に必要な練習は、「点」と「線」。練習用に先生が用意してくれたものがありました。クリアファイルの中に、ガイドが印刷された紙が挟まれています。なるほど!これならクッキーに描く前に何回でも練習できますね!一度、先生に手を持ってもらって練習してみると、コツがつかめました。点は角が立ってしまったら、湿らせた筆で軽く押さえると丸くなりますよ。
ベース塗りの基本からスタート
アイシングが入ったコルネを用意して、まず縁取りから始めます。クッキー地が少し見えるくらいの位置に線を描くとかわいいです。乾く前なら湿らせた筆で線の位置を修正できるので、神経質にならずに進めましょう。ブラウンなどの濃い色はクッキー地に色が残ることがあるので、線を移動させるならば「内から外へ」動かすのがキレイに仕上げるコツだそうです。
縁取りが完了したら、内側をベタ塗りします。思っているよりも多めにアイシングを乗せて、筆で足したり減らしたりして調整します。ぷっくりさせる方がかわいいですよね。
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一緒に参加したママ友。彼女はとても起用です!怖がらずに大胆に作業することがポイントかもしれません。
縁取り線に重なるようにして、筆をクルクルと回転させてアイシングを広げていきます。気泡ができたら、筆やつまようじで気泡をつぶしましょう。乾く前に気泡をつぶすことが重要です。
wet on wetをマスターしよう!
今回のレッスンのメインは、wet on wetという技法でした。柔らかめに溶いたアイシングを乾かないうちに重ねるとデザインが沈み込むんですね。こちらもまずは縁取りから、ベースの赤いアイシングを乗せて広げます。
赤のベースが塗れたら、間髪入れず、すぐにキャメル色のラインを重ねます。先生のお手本を見たら、勇気を出して自分の作品にとりかかりました。ここからの作業は時間との勝負!
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こちらが私が作ったもの。多少ガタガタしていても、乾いてからここにチョコ色の硬いアイシングでさらにラインを重ねるので目立たなくなるそうです。
キャメル色の格子は縦に4本、横に3本のラインを取っています。そのキャメルの線をガイドに、等間隔になるよう硬めに解いたアイシングのコルネをつかって、立体ラインを引いてチェック柄の仕上げを。
このレッド×キャメルのチェック柄の色合いが絶妙ですよね。大人かわいいデザインは、さすがはイラストレーターさん!リボンをつけるときは、赤のアイシングを接着剤代わりにして貼り付けます。このリボンが付くだけで、ぐっとリッチなデザインになります。
マグカップにはラテアートを
白のマグカップには、ラテアート風のデザインをwet on wetで作ります。コーヒーのブラウンを全体に塗ったら、こちらも乾く前に素早くホワイトで丸と曲線を3本描きましょう。白い丸よりも上の部分からつまようじを使って真ん中にスーッと線を引けば、ラテアートが完成!簡単なのに、プロっぽい仕上がりになって大満足です!
この技法をマスターするためには、やはり硬さの調整を極めなければいけませんね。水を足しながら、分離しないようによくよく混ぜて……ほんの少しの差で仕上がりが変わってきそうです。使う2色を同じ硬さにしておくというのが、なかなか難しそうです。
完成です!いかがですか?初めてにしては上出来!と自画自賛しております。もったいなくて、食べられる気がしません(笑)。メインのwet on wetは息を止めて一気に作業しましたが、これがとても楽しかったです!文字を書くのが今回いちばん難しかったですね。みなさんも素敵なバレンタインをお過ごしください♪
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳