センスがよくて、仕事ができる伊藤さんは憧れの的。ところでそんな伊藤さんが理想と思う女性って？

『昭和ごはん』と『日々の野菜帖』。時々読み返して、料理の向き合い方を正している。

前回では「自分の荷物を時々見直して、すっきりさせている」。

そんなことを書きました。つい先日も本を整理したばかり。今回はいつもよりさらに厳しい目で「残す・手放す」を分けたので、ただ今わが家の本棚は今までにないくらいすっきり。

あらためて本棚を見てみると、大切にしていた料理書の全集など、食に関する本が多いのですが、中でも好きなのが料理や台所にまつわるエッセイ。幸田文、向田邦子、大村しげ、桐島洋子……。常々、「料理は人柄が出る」そう思っている私ですが、この方たちに共通するのは「潔さ」。もちろん、実際に料理を口にしたことはありませんが、文中からそれが読み取れる。ああ、きっと、おいしさが胃袋にどすんと響く、迷いのない味がするのだろうな、と思っています。

今回、紹介した本の著者で、私が唯一お目にかかり、ごはんを何度もごちそうになったのが今は亡き、