FASHION

NEWフレンチベーシックを巡る旅

福田麻琴さんが憧れのデザイナーと夢の対談!【福田麻琴×アニエスさんスペシャルインタビュー】

2019.02.06

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LEE2月号にて第5弾となったフレンチ・ベーシック企画。
今回は、ついに本場パリにて、進化するフレンチベーシックスタイルを提案するという、念願のシチュエーションが実現し・・・
なんと、福田麻琴さん憧れのデザイナ-、アニエスさんにインタビューという、夢のような企画も実現しました!

SPECIAL INTERVIEW
憧れの人との対談が実現!アニエスさんスペシャルインタビュー

agnès b.× Makoto Fukuda

アニエスベーは、麻琴さんの、スタイリストとしての原点とも言えるブランド。なんと今回、デザイナーであるアニエスさんとの夢の対談が叶いました!

PROFILE

フランスを代表するデザイナー。『ELLE』のエディター&スタイリストを経て1976年にオリジナルブランド『アニエスベー』1 号店をオープンし、日本をはじめ世界で空前のブームに。その活動はファッションにとどまらず、本名アニエス・トゥルブレ名義で映画作品も発表。昨年、日本初となるアートギャラリー 『アニエスベー ギャラリー ブティック』を青山にオープンしたばかり。3 度の結婚歴があり、子どもは5 人。"b"は最初の夫のイニシャル。


アニエスベーのオフィスビルのレセプション。キュートなイラストが、スタッフや訪問客をお出迎え

麻琴 今日はお会いできてとてもうれしいです。今回のパリの一番の目的が、アニエスさんにお会いすることでした! 中学生のときに初めて手にしてから二十数年。アニエスベーは、私のファッションの“原点”。出会っていなければスタイリストになっていなかったかもしれません!LEEの読者にも、とてもファンが多いんですよ。

アニエス ありがとうございます。LEEは、ずっと前から私と私のブランドを応援してくれている雑誌。とても感謝しています。それに、新しい服をデザインするときには、日本の女性のことをよく考えるんです。皆さんが喜んでくださったらいいなって。

麻琴 そうなんですか!? うれしいです! LEE読者には働きながら子育てをしている人も多くて、私は同じ働くママとして、仕事と子育てとおしゃれのバランスについての質問をよく受けるんです。
アニエスさんは5人のお子さんを育てられたと伺っています。子育て中、自分のおしゃれが変わったところはありましたか?


アニエスさんのデスクの側に飾られたプライベート写真

アニエス いいえ、まったく変わりませんでしたよ(笑)。私はもう30年近くも日本人女性のことを知っていますが、随分、変わったなと思います。脚も随分長くなりましたしね(笑)。
でも一方で、日本人は、“私は子育て中だから”とか、“もう40歳だから”とか、自分で自分の生き方を規制してしまいがちですね。私は、日本人女性は、もっともっと自由になっていいと思うんです。


家族的な温かな雰囲気が漂うオフィス内。スタッフの子どもたちが描いた絵などが、スタッフルームの壁に貼られていました

麻琴 アニエスさんは、どんなことからデザインのインスピレーションを受けるのですか?

アニエス すべてです。道を歩いていても、ふと目にした何かから、常にインスピレーションを得ます。だからこれまで、クリエーションに関して、悩んだことがまったくないんです。


アーティストによる秋冬コレクションのイラスト

アニエス ブランドのアイコンである“カーディガンプレッション”は、2019年に40周年を迎えますが、短い丈やノースリーブタイプを作ってみたりと、常に変化しています。ちなみに、32年間アニエスベーに勤めてくれているスタッフのために、世界で一番大きなカーディガンプレッションを何色も特注しているんですよ。


世界で一番大きなプレッションを着るカディジャさん。アニエスベーには長年勤めるスタッフが多いそう。

麻琴 素敵! とてもお似合いです。

麻琴 私は今は、息子とお揃いでカーディガンプレッションを楽しんでいます。進化し続けるこの服は、どう誕生したのですか?

アニエス もともとスウェット素材が大好きで、前開きのカーディガンタイプが欲しいと思ったのがきっかけです。18世紀の絵画から発想を得て、前身頃に13個のボタンをデザインしました。


取材中、丈の短いプレッションに着替えてくれたアニエスさん。「スカートとのバランスがいいんです」

アニエス 昔の人のエレガンスから学ぶこともとても多いですね。私は日本にもそういったエレガンスがあると思っていて、実は今、日本の伝統的な着物を現代風にアレンジするというプロジェクトも進んでいるんです。これ、LEEのスクープですよ!

麻琴 アニエスさんは、常に新しいことに挑戦しているんですね。

アニエス そう。前向きに生きたいんです。だって、過去は過去。終わったことは変えられないですから、後悔しても仕方ないでしょ。それよりも自分に嘘をつかず自由になって、ポジティブな姿勢でいたいなと思うんです。

撮影が始まると、自ら可愛らしいポーズをとってくださったアニエスさん。着用のカーディガンは、モンゴル産のカシミヤを使用した一枚。

「アニエスベーの服はなるべくフランス製にこだわっています。そのほかは、モンゴル、マダガスカル、チュニジアなどの原材料を使って、現地の経済を助けるために、その土地で作るようにもしています」

 

対談を終えて・・・

 

衝撃! 遠い憧れの人だったので、ブランドはもちろん知っていても、ご本人がどんな方かはまったく想像していなくて……なんて、"ロック"な女性なんだろう、と驚きました!

特に、一番聞きたかった"仕事と子育てとおしゃれのバランス"についての質問をしたときに、即答で、「NON!=制限なんてまったくないわ!」と言い切った様子が、印象的でした。

そう、自分でおしゃれや生き方を狭めることなんてしちゃいけない。瞬間的に何かがストンと落ちて、背中を押された気持ちになりました。もっと自由に、自分の心に素直に生きよう!(もう十分生きてますが。笑)

自由でロックで自立したカッコよさと、少女のように可愛らしく、チャーミングな雰囲気のバランスが絶妙で、ますます好きになりました。アニエスさんはエネルギーのかたまり。これからもずっとずっと、憧れの女性です。

対談の最後に、アニエスさんを囲んで、スタッフみんなで記念撮影。実は取材に向かう前、アトリエ近くのアニエスベーのショップに立ち寄って、Tシャツを購入。そのTシャツに、快くサインをしてくださったアニエスさんに感謝。一生の宝物です!

Makoto Fukuda


撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/Manami Kishimoto スタイリスト/福田麻琴 取材・原文/磯部安伽 コーディネーター/Noriko Ishizaka
詳しくは2019年1/7発売LEE2月号をご覧下さい。

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