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歌姫レディー・ガガ初主演映画『アリー/スター誕生』で奇跡のような感動を!

2018.12.20

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心震わせる歌声に、感動が倍増するエモーショナルな愛の軌跡

『アリー/スター誕生』

©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE

日本でも人気のガガ様こと、歌姫レディー・ガガが映画に初主演し、女優としても破格の才覚を発揮した。いかにも彼女らしく“嘘のない魂の震え”を注ぎ込み、すべてをさらけ出して役に挑んだド根性に圧倒される。さらに驚くべきは、監督が『ハングオーバー!』シリーズで大ブレイクしたイケメン俳優、ブラッドリー・クーパーということ。『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・スナイパー』など多彩な演技力を高く評価され、ブレイク後早々出演作に製作者としても名を連ね始めたゆえ、作る側に興味があるとは想定されたが、まさか監督として、こんなに力ある作品に仕上げるとは驚嘆せずにいられない。

歌手を目指すアリー(ガガ)は、ウェイトレスとして働きながら、知り合いのバーで時々歌わせてもらっている。ある日、人気ミュージシャンのジャクソン(クーパー)がバーを訪れ、アリーの歌声に魅了される。ジャクソンの後押しでショービズ界に飛び込んだアリーは、彼と熱烈な恋に落ちながら、瞬く間にスターダムを駆け上っていく。だが成功の階段を上っていくアリーと反比例するかのように、ジャクソンはお酒にのめり込み、次第に栄光から遠ざかっていく。

物語自体は、とりたてて目新しさはない。だが冒頭のジャクソンのステージ、バーでの歌声、そして共演ステージに鳥肌が立ち、ド迫力の臨場感にガッと心を持っていかれたが最後、₂人の本物の歌唱と演技が混じり合ったパフォーマンスにノックアウトされ、その愛の軌跡に心が揺さぶられる。前半はワクワク興奮が止まらない高揚感に包まれ、後半は胸を突き刺すような痛みに襲われて涙があふれて止まらない。余韻と言おうか、どうしても諦めきれないような胸をかきむしりたくなる焦燥感は、かつて味わったことがないほど。アリーの人生にガガの半生がドラマティックに映り込む瞬間など、幸福な化学反応が何度も起きる本作は、絶対にこの冬見逃せない、奇跡のような感動をもたらしてくれるはずだ。(12月21日より全国ロードショー)

大爆笑しながら200%共感必至の自分応援映画!

『アイ・フィールプリティ! 人生最高のパプニング』

©2018 TBV PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

かなり“ぽっちゃり”なレネーは、通い始めたジムで転倒し、頭を強打。目覚めると、モデル並みの美女に変身していた……と思い込んだレネーは、憧れの受付嬢に応募し、超ポジティブ発言で合格。素敵な恋も手に入れるが。勘違いによるポジティブ発言が最初こそイタいが、次第に真の輝きに変わっていく展開がうまい。
“変わりたい”と思ったことのある女性は至るところで共感を覚え、大爆笑と涙と元気をもらえる。(12月28日より全国ロードショー)

取材・原文/折田千鶴子

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