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LIFE

藤原千秋

風邪ひきさんが増える季節のお掃除&注意ポイント

  • 藤原千秋

2018.11.13

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風邪シーズン到来?

先週くらいから、我が家の家族5人のうち誰かが風邪っぽいのです。ガッと悪くはならないのですが、だるくて起きられなかったり、微熱が出たり、鼻水が止まらなかったり、空咳が出たり。

聞けば、すでに「インフルエンザ」で学級閉鎖が出ている学校もあるとか(怖い〜!)。うちの子だけではなく、毎日クラスメイトが誰かしら、ピョコピョコとモグラたたきのようにお休みしている状態だそう。やっぱり、何かしら流行ってるんですかねえ。

 

ウイルスは手からやってくる?

さて、そんな、私たちが「風邪だ!」と思う症状の約9割は「ウイルス感染」によるものだといわれています。

よくある風邪の原因として知られる「ライノウイルス」のほか、かの「インフルエンザウイルス」、おなかにくる「ノロウイルス」、また最近、感染者が増加傾向で注意喚起が行われている風疹も「風疹ウイルス」に感染し発症する病気です。

これらのウイルスが、なんらかの経路を通って私たちの身体に入り込むわけですが、そのルートは多く「手」を介したものと考えられています。

もちろん、誰かの咳やくしゃみからの「飛沫」を直接吸い込んでしまう可能性もあるので全てではありません。ただ、おそらくは私たちが自覚している以上に「手」が触れている「ウイルスが多く付着・滞留している可能性の高い場所」というのは多いはずです。

その「手」に、ウイルスが付着した状態で「顔に持っていく」ことが感染リスクを一気に高めます。鼻、口、そして目といった「粘膜」に触れたらアウト!

「顔を触らない」ことがインフルエンザ対策として最大の予防法だという先生もいるくらいですから、メイクなどでこまめに顔を触りたい(!)私たちには難しく感じられますが、要は「きれいに手を洗ってから触りましょう」ということです。

 

 

家庭内での掃除ポイント

そういうわけで、風邪シーズンが家庭にも来たな、と思ったら、以下のような場所(ぜったいに、家族みんなが触る場所!)の掃除頻度を高めたり、ウイルスや殺菌を確実に殺す(減らす)やりかたを採るようにしてみてください。

うっかりすると却って細菌やウイルスを増やしてしまいかねないただの「乾拭き」や「水拭き」、「洗剤拭き」ではなく、「消毒用エタノール」や「二酸化塩素」などを主成分としたクリーナーを活用するのがポイントです。

・ドアノブ(玄関、各部屋、特にトイレ)
・手すり
・電気器具などのスイッチ
・リモコン
・電話機、電話機子機、スマホ
・タブレット端末
・キッチン水栓、蛇口
・トイレの便座、ふた(内側)

※洗濯の頻度を高めたり、家族間で共用しないようにする
・まくら
・手拭きタオル
・バスタオル

 



外出先での注意ポイント

家庭内での注意ポイントに加えて、リスクの高い箇所を挙げてみました。でも、「そんなところこれまで気にしたこともない!」という人も少なくないのでは……?

「この風邪どこでもらったのかなあ?」と、いつも首を傾げているなら、こういった箇所に触れる際、これから少しだけ注意してみてください。

・トイレの「ジェットタオル」(ハンドドライヤー。温風で手を乾かす機器)
女性のトイレのジェットタオルからは、「腸内にいる細菌」が多く検出されます。一説によればトイレットペーパーを10枚重ねても、便から出たウイルスや菌は手に付着してしまうそうなので、さもありなん。また、ジェットタオルを使うと、ハンドタオルを使った際の190倍ものウイルスが「トイレ内に撒き散らされる」という実験結果も出ています。要注意!

・自動販売機の「ボタン」

・展示されている「見本」や「サンプル」

・共用の「検索機」「タッチパネル」

・外出先のベビー用「おむつ替えベッド(オムツ台)」
主にノロウイルスなどに思いがけず罹った場合、小児科医から「最近、ショッピングモールとかで使わなかった?」などとよく指摘される有名ポイントなのですが、赤ちゃんが第一子の場合などは親も想像していなかったケースが多いようです。

・ショッピングモールなどの「キッズスペース」「遊具」

・その他病院など「医療機関」、公共交通機関の「つり革」「手すり」、カラオケ「マイク」、「空気がこもりがちなあらゆる空間」(エレベーター内、バス車内、電車内など)、「子どもがたくさんいるあらゆる空間」なども、オーソドックスな注意ポイントなので、軽視しないようにしてくださいね。

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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