筆者宅にはワンちゃんはいませんが、Instagramで見かけると、つい買いたくなってしまうドッグウェアがあります。小型犬用の小さなお洋服の中にも、デザイン性の高さや着心地の良さがワンちゃんの表情からも読み取れてしまうほど。そんなドッグウェアを作る、『maison vinaigrette(メゾン・ヴィネグレット)』の関田あさみさんにインタビューしてきました。
「我が家の愛犬にかわいくて着心地のよい服を作りたい!」
5年前からチワワのフィグくんを飼い始めたあさみさん。いまでは2匹のワンちゃんのオーナーです。以前、スタイリストをしていたこともあり、洋服に対するこだわりは人一倍。愛犬にかわいくて着心地のよい洋服を着せたいけれど、なかなか見つからなかったので、自作することにしたそうです。作った洋服をワンちゃんに着せて、Instagramに載せたところ、評判となって作ってほしいという要望が多くなり、ドッグウェアだけのアカウント(@maison_ vinaigrette)を作り、オーダーがあった時に製作するスタイルをとっているそうです。
製作にあたって、いちばん時間を要するのが生地探しなんだそうです。新宿や日暮里にでかけたり、お気に入りのニット生地はインターネットで購入することが多いの
だとか。着用する時に爪が引っかかりそうな部分はひとつひとつ手縫いで、引っかかりにくいよう処理をしたりしている、あさみさん。作るときのポイントを聞いてみました。「ワンちゃんそれぞれの骨格やデザインによって、工夫が必要でした。人の服の仕様とは縫い方、アイロンの仕方を変えたりして、デザイン性を損なわずにワンちゃんが動きやすい縫製を心がけています」
そもそも、ワンちゃんは何のために服を着るの?
「うちの子は洋服を嫌がって着てくれないの」と友人から聞いたことがありますが、あさみさんのドッグウェアをオーダーするお客さんからは「maison vinaigretteの服なら嫌がらずに着てくれる!」という声が多く上がるそうです。洋服嫌いのワンちゃんはどんな理由で嫌がるのでしょうか? あさみさんの見解を聞いてみました。「ずっと着せていれば慣れる子が多いとは思いますが、嫌がる理由のひとつとして〝飼い主さんの自分本位な着せ方〟があると思います。洋服をよく見て、着心地のよいものを選んであげることが大事。犬は学習するので、洋服を着る=何か良い事があるという関連づけみたいなことがあると受け入れも早いと感じます。たとえば、服を着る→おやつもらえる→嬉しいとか、服を着る→一緒にお出かけ……というように洋服を通して楽しい時間を飼い主と犬で共有できると素敵ですよね」とあさみさんは言います。
「犬に洋服はいらないのでは?」という意見を聞くこともありますが、オシャレのためだけではなくて、保温のほかにも、カフェに連れて行く時などに毛が落ちることを防ぐこともできます。何より、着せてみるとかわいくていろんな洋服にチャレンジしてみたくなりますね。
ドッグウェアを通じて世界が広がった!
Instagramを見て、ドッグウェアをオーダーしてくれる人とは、これまで直接会うことはなかったそうですが、今年の夏に開催されたイベントに出展した際には、遠方から駆けつけてくれた人も大勢いたそう。「一度オーダーしてくださった方は、リピーターになってくださることがほとんどで、とてもうれしいです。初めは我が家の犬のためだけに作っていましたが、いろんなワンちゃんの洋服を作るようになって、作る洋服の幅も広がりましたし、新しい出会いもあって、世界が広がりました。送ってくれた着用写真はどれもかわいくて幸せです」とあさみさん。
海外からの問い合わせが時々あるそうですが、今のところはまだ海外発送に対応していないそうです。あさみさんは「今後は海外発送も出来るようになりたいですし、
ドッグウェアだけでなく、他にもやりたいことが沢山あるので、そちらにも目を向けていきたいです」と語ってくれました。
愛犬家のみなさん、ぜひかわいいドッグウェアをチェックしてみてくださいね!
maison vinaigretteのInstagram⇒https://instagram.com/maison_vinaigrette
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳