日本最大級の子ども映画祭「キネコ国際映画祭」のスペシャルサポーターに選ばれた横山だいすけさん。昨年に引き続き「ライブシネマ」で生吹き替えに挑戦します。イベントが待ち遠しいという横山さんに、幼い頃の映画にまつわる想い出や、映画祭への意気込みについてお聞きしました。
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キネコ国際映画祭とは・・・
今年で26回目を迎える、日本最大級の子ども映画祭。世界各国から集められた良質な作品を上演する。特に人気のコンテンツが、俳優や声優が生で吹き替えをする「ライブシネマ」。今回の映画祭では、台詞のある外国作品の全てでライブシネマを楽しむことができる。→詳しくはこちらの記事で
家族で楽しむ映画の時間が、今の僕をつくったんです
「両親だけでなく親戚含め、家族みんなが映画好き。連れ立って映画館にいくこともあれば、レンタルしてきて家で見ることもありましたね。歌ってすごいな、面白いな。とはじめて思ったのも、実は映画の影響なんです。3,4歳くらいの時だったかな、家族が借りてきた「青きドナウ」を観ました。ウィーン少年合唱団の作品なんですが、その中で合唱している子どもたちの姿を見て、歌への興味を持ったんです」
「幼いころに観たものといえば、ドラえもんとかベートーベン、ゴジラにネバーエンディング・ストーリー。今、振り返ってみると、ジャンルや自分の好みと言うよりは、親がこれはどう? と勧めたものを一緒に観ていたと思います。映画の魅力って、いろんな世界に連れて行ってくれるところ。キネコ国際映画祭は、たった1日でいろいろな作品を同時に見れるところがすごいですよね!」
※青きドナウ(1963公開) ウォルト・ディズニーが、ウィーンで聞いたウィーン少年合唱団の歌声に惚れ込み制作した作品。少年合唱団の生活と勉強をドキュメンタリータッチで描き、主演のほかは本物のウィーン少年合唱団が出演している。
生吹き替えは、発見がたくさんあると思います
昨年のキネコ国際映画祭ではじめて、生吹き替えに挑戦した。
「いやぁ、緊張しました。他の皆さんはどんな風に表現してくるんだろうって思いながら、家で練習して。当日は軽く合わせただけで、すぐに本番なんです。生当ては、今まで経験してきた舞台やテレビとはまた違う感覚で……。瞬間を感じるという感じでしょうか。役者の息遣いや、セリフによって変わる表情、身振り手振り。目の前で観ると発見がたくさんあると思います」
意味なんて、いつかわかればいいのかなって
自分の目の前で、俳優や声優が映画に命を吹き込んでいく。子どもの目にはどう映るのだろうか。
「昨年ライブシネマをさせていただいた作品は戦争を描いていて、国や文化が違う人間がチョコレートをきっかけに仲良くなる話なんです。テーマがすこし重かったので、これ、子どもたちはどんな風に反応するんだろうって、少しだけ不安に思ったりして。セリフがそこまで多くない役だったので、子どもたちの表情を観察してみたんです。だいたい3歳くらいから高学年くらいまでの子どもたちがいたかな。僕の心配をよそに、画面に釘付けになっている姿がありました。意味なんていつかわかればいいんだ。子どもには子どもの、大人には大人の解釈があればいいんだって、その時に思ったんです」
「子ども番組を長くやってきましたが、ひとつの歌でも、一緒に歌いたい子もいれば、聞きたい子もいるんです。きっとその子なりの楽しみがあるんですよね。だから、大人は子どもにこう感じて欲しいと期待せずに、いろんなものを提供することのほうが大事なんじゃないでしょうか。それを自由に受け取ってもらえたら、自然にその子なりの楽しみ方が広がっていくんじゃないかな」
©Cartoon Saloon
アンジェリーナ・ジョリーのプロデュース作に挑戦
映画祭オープニング作品では、ジェネラル・ディレクターとして作品の選定にも携わる戸田恵子さん、プログラミング・ディレクターの中山秀征さん、スペシャル・サポーターの高橋克典さんとともに、生吹き替えに挑戦する横山さん。作品はアンジェリーナ・ジョリーがプロデュースし、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネーションされた話題作『生きのびるために』。舞台はタリバン政権下のアフガニスタン。父親が刑務所に入れられてしまった少女パルヴァナが、家族を支えるため男の子になりすまして働きに出る……。
「今年も子どもたちへの国際映画祭に参加できて嬉しいですし、参加してくれる皆さんと、いろいろな世界を知っていけたらと思います。二回目とはいえども、はじめてのような気分で緊張していますが……。特に人気があるのが海外の短編を集めたプログラムだそうですよ。子どもって、大人が想像しないような意外なところで笑ったり驚いたり、感じ取ってくれるんです。なので、安心して来てくださいね。そして、“子ども”と名前がついたイベントですが、大人にもたくさん足を運んでもらえたら嬉しいです!」
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<よこやま だいすけ>
2006年に国立音楽大学音楽学部声楽学科を卒業。 幼い頃から歌が大好きで、小学校3年生から大学卒業まで合唱を続ける。 劇団四季時代は「ライオンキング」等の舞台に出演。NHK Eテレの幼児番組『おかあさんといっしょ』では、番組史上歴代最長となる9年間“うたのおにいさん”を務める。 2017年4月に卒業後、ドラマ、バラエティ、CM出演、舞台、声優、CDソロデビュー と活躍の場を広げている。
「26th キネコ国際映画祭」
開催期間:2018年11月22日(木)~11月26日(月)
※横山だいすけさんの出演は、11月22日(木)に行います「オープニングセレモニー」となります。
会場:109 シネマズ二子玉川、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、二子玉川公園、二子玉川ライズ、ほか周辺エリア
詳しくは、kineko.tokyo/
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峰典子 Noriko Mine
ライター/コピーライター
1984年、神奈川県生まれ。映画や音楽レビュー、企業のブランディングなどを手がける。子どもとの休日は、書店か映画館のインドアコースが定番。フードユニットrakkoとしての活動も。夫、5歳の息子との3人家族。