ニットの恋しい季節がやってきました。ニットは好きですが、困るのが洗濯! 何も考えずに洗濯機で洗うと縮むし、頻繁にクリーニングに出すのも不経済だし…。
そこでファッションブランド「エス エッセンシャルズ」が主催する横浜のクリーニング店「リブレヨコハマ」の洗濯ワークショップで、ニットやおしゃれ着の正しい洗い方を教わってきました。
話題のクリーニング店「リブレヨコハマ」とは?
「リブレヨコハマ」はシルク・ドゥ・ソレイユや劇団四季の舞台衣装、ポール・マッカトニーやブルーノ・マーズといったトップアーティストのライブ衣装のクリーニングを担当。複雑なパターンと繊細な生地からなる衣装から、生地を傷めないように汗やにおい、ファンデーションといった強力な汚れを落とし続けています。
また、一般の方とお話をするなかで「正しい洗濯ができている人はごくわずか」という気付きがあったとのこと。そこでクリーニング店の目線から、最上の洗濯の方法を啓発する活動を行っています。
洗濯は水を見極めるところから始まっている!
軟水は衣類への水の浸透性が高く洗濯に向きますが、硬水は浸透性が低く、硬水の地域が多いヨーロッパではドラム式洗濯機でたたき洗いをするのが一般的。軟水の日本では水流で洗浄する縦型洗濯機の方が適しています。
水質の違いは洗剤にも現れており、日本の洗剤は洗浄力を重視する一方で、ヨーロッパの洗濯用洗剤は洗浄力よりも香りに重点を置いています。ヨーロッパの洗剤を使った時、洗浄力が物足りないと感じたことがあったのは、そこだったのか!
衣類に合わせて洗剤も使い分けを
水質を見極めたら、素材に合わせた洗剤選びを。日本の軟水の性質を知る「リブレヨコハマ」では、オリジナル洗剤の「リブレヨコハマ ランドリーディタージェント」を開発しています。
コットンや麻、ハイテク系合成繊維には、幅広い汚れに対応する弱アルカリ性を。
シルクやウール、カシミヤ、アンゴラは、髪の毛と同様キューティクルで覆われています。おしゃれ着には繊維に膜を張りながら汚れを落とす中性洗剤が◎。
洗濯は予洗いで勝負が決まる!
洗濯機で洗う前の予洗い次第で、汚れ落ちは格段に違うとのこと。おしゃれ着洗いを例に、衣類へのダメージを抑え、汚れをしっかり落とす洗い方をご紹介します。
(1)汚れがひどい部分には、洗剤1:水1の割合で作った前処理剤をスプレーし、ブラシで叩く。
(2)洗濯ネットに入れる。
ネット内で衣類が泳がないよう、畳んだ状態の衣類がぴったりのサイズを選びましょう。
(3)水5Lに対し、洗剤5ccを混ぜる。
繊維を傷みから守るため、しっかりと泡立つように混ぜます。
泡が衣類のクッションとなります。頑固な汚れは40℃でつけ置き洗いを。
(4)そこに洗濯物を入れて押し洗いする。
シルクやウールは浮きやすいため、しっかり沈めましょう。3〜5分押し洗いするだけで汚れが浮いてきます。
(5)洗濯機で1分だけ脱水する。
絞るよりも遠心力で脱水した方がよく乾きます。衣類に洗剤を残さないため、脱水はフル回転した直後に止めるのがベスト。
(6)きれいな水5Lで1回すすぐ。
水を流しながらすすぐよりも、ためすすぎの方が汚れがしっかり落ちます。たらいなどに水と洗濯物を入れてすすいで。
(7)再度洗濯機で1〜3分脱水する。
(8)ニットなど伸びそうな生地は平干し。
乾かす環境は温度を上げるよりも、湿度を下げる方が効果的に乾かせます。またシルクの洋服などをハンガー干しする場合、ハンガーは厚みのあるものを。衣類が型くずれしにくくなります。
押し洗い、平干しはしていましたが、しっかり泡立てる、洗濯機で脱水するは目からウロコ! こうしていれば、あのニットもダメにせずにすんだのかと反省しきりでした。
11月17日(土)、18日(日)には、日本橋高島屋S.C. 新館3階「エス エッセンシャルズ」ショップにて「リブレヨコハマ」の洗濯ワークショップが開催されます。正しい洗濯の知識を得たい方はぜひ参加してみてください。
ワークショップを開催する「エス エッセンシャルズ」は環境に配慮し、愛着を持って長く着られる洋服を提案しています。お手入れによる風合いの変化を楽しめる“育てる服”シリーズもありますので、ぜひこちらもチェックしてください。
「リブレヨコハマ ランドリーディタージェント」はオンラインサイトのほか、「エス エッセンシャルズ」の店頭でも購入可能です。
「エス エッセンシャルズ」のサイトはこちら!
この連載コラムの新着記事
-
【神戸】2泊3日の家族旅行へ行ってきました!ネイチャーライブ六甲、神戸須磨シーワールド…おすすめスポットをご紹介【2024年】
2024.11.17
-
【40代ママライターが試して実感】汗冷え・ムレ・におい…冬の汗悩みは、あったかインナー「ファイヤーアセドロン」で解消!
2024.11.08
-
【無印良品】話題の美容液、化粧水…マニアが選ぶ「使ってよかった!」スキンケアアイテム5選【2024年秋冬】
2024.11.01
-
車の香りどうしてる?話題の「TAMBURINS(タンバリンズ)」カーディフューザーを使ってみた!
2024.10.23
-
【ユニクロ×マリメッコ】2024秋冬を40代ライターが試着!ヒートテックやキッズなど注目アイテムが目白押し
2024.10.22
津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。