FASHION

大草直子さん「大人カジュアルの仕上げ方」

【大草直子さん】洗練見えする"大人カジュアル"5つの着こなしルール

2018.10.29

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さまざまなブランドでディレクションも手がける、ファッションディレクター&スタイリスト大草直子さんに、「大人カジュアル」の仕上げ方、着こなしのコツをうかがいました!

自分も周囲の人もコンフォタブルで、無理なく暮らしや気持ちにフィットするから、
いつでもカジュアルは私たちの味方。

だからこそ、常に「新しくあること」を意識して。

 

大草直子流
「大人カジュアル」をブラッシュアップする5つの法則

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素材の「季節感をはずして」、カジュアルを女っぽく

例えばコットンレースのワンピースに、毛足の長いニットを重ねて。
真冬の素材と、反対に夏を感じさせる素材。こうして季節感をずらすことで、シンプルな組み合わせが女っぽく印象深くなります。

さらに、素材はもちろん、アイテムが持つ味も、まったく違うふたつのものを合わせることで、複雑さと奥行き感も加わるのです。

ニット、ダウン、コーデュロイのパンツ、ムートンブーツ……なんて冬の素材オンリーにならないように。「はずす」ことを怖がらないで!

ニット¥23000/エリオポール代官山(ハーレー オブ スコットランド) ワンピース¥29630/オールセインツ(オールセインツ) ブレスレットとして使用したパールのネックレス¥2840/ジューシーロック(ジューシーロック) チェーンのブレスレット¥49000(ラバー)・ブーツ¥62000(ネブローニ)/ヴェルメイユ パー イエナ 銀座店 シルバーのバングル¥29000/ヘムトPR(ノース ワークス) バッグ¥24000/カレンソロジー青山(エンシャラ)

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メリハリのある→曖昧で優しい。そう、「いつもと違う色合わせ」に挑戦

色合わせ、いつも同じになっていませんか?

例えば私たちのカジュアルを支えてくれるカーキ。ネイビーやグレー、または黒と合わせがちなこの色を、ヌードベージュ、サマーブルーとコーディネートしてみたら――?
色と色との境界線を少し曖昧にすることで、定番の色がぐんとフレッシュに見えます。

ベルトもシューズも、バッグだって。あえて黒を入れない全身を作ることで、メリハリ、というよりは甘く優しい色の連なりを意識したい。

コート¥130000/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) シャツ¥26000/サザビーリーグ(エキップモン) デニムパンツ¥19444/オールセインツ(オールセインツ) ベルト¥14000(参考価格)/アマン(アンボワーズ) ネックレス¥2900/ジューシーロック(ジューシーロック) ピアス¥60000/ヴェルメイユ パー イエナ 銀座店(ジジ) バッグ¥35000/ジャンニキアリーニ 銀座店(ジャンニ キアリーニ) パンプス¥85000/ドレステリア銀座店(ポール アンドリュー)

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「揺れる」「透ける」素材を投入すると、モノトーンが一気にあか抜ける

人間の視線は「揺れたり」「透けたり」するものに惹きつけられると言われます。こんな、水玉のシフォンスカートは、着ている人の印象をくっきりときわだたせ、そして長
く強く記憶にステイさせるのです。

時間がないときや顔立ちがはっきりしない朝に頼りがちなモノトーンには、こんな工夫を。足元や耳元など――「末端」を明るくすると、全身が軽やかに見えます。

いつもの色合わせや組み合わせに、意識的に繊細で女っぽい素材感を。少し湿度のある女性らしさを避けないで、日常にこそどんどん取り入れましょう。

レザージャケット¥98000/シシ ニット¥49000/サザビーリーグ(デミリー) スカート¥55000/エストネーション(リー マシュー) メガネ¥58000/アイヴァン 7285 トウキョウ(アイヴァン 7285) ピアス¥32000/UTS PR(ディス) バッグ¥68000/ドレステリア 銀座店(エバゴス)  スニーカー/大草さん私物

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「個性的な小物」を盛って、着こなしの方向性をクリアに

Gジャン、タートルニット、チェックのパンツ。組み合わせとしては、以前からある着こなしには、「今年の気分」をはっきりと表す小物を、多めに重ねていきます。

今回のスタイリングのテーマは「’80年代のシンガー」(笑)。

ボストン型のサングラス、ダンスシューズっぽいパンプス、白のソックスにバッグ、そして真っ赤なリップ――方向性をクリアにすることで、自分の中では定番のカジュアルも、一気にモードっぽくなるのです!

デニムジャケット¥47000/マディソンブルー(マディソンブルー) ニット¥30000/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー) パンツ¥8990/プラステ ベルト¥19000/ドレステリア 銀座店(プントヴィータ&アルセニコ) 靴下¥1800/UTS PR(トリコテ) サングラス¥55000/ディータ 青山本店(トムブラウン アイウェア) バッグ¥159000/J & M デヴィッドソン 青山店(J & M デヴィッドソン) パンプス¥95000/カレンソロジー青山(ミッシェル ヴィヴィアン)

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「5年前の服」だけだと「5年前の人」に。永遠アイテムこそアップデート

例えばピーコート、トレーナー、カーゴパンツ。今も、そしてきっとこれからも大好きなアイテムたち。ベーシックこそ、色や素材、シルエットに今っぽさは宿ります。

5 年前に買ったこうした服が、急に古く見えたら、どれかひとつでも新調して。地道な色だったコートを、印象的な真っ赤に替え、そしてカーゴパンツは、思いきって太めのラインに。

トレーナーは、長年愛用しているものだったとしても、着こなしに新しい風が加わるのです。

ひとつのものを大切に着ること、服への愛情を持ち続けることは「絶対」。だからこそ、組み合わせを替えてみましょう。ずっと同じで素敵――は、ほとんどないと思って。

コート¥38000(10月下旬発売予定)/ロペ マドモアゼル トレーナー¥22000/アングローバル(イレーヴ) パンツ¥19000/ゲストリスト(アッパーハイツ) バッグ¥40000/ロペ エターナル 手袋¥11000(参考価格)/アマン(アルポ) ミュール¥39000/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン)


撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) メイク/佐々木貞江 ヘア/山本リエコ(twiggy) モデル/花楓 スタイリング&文/大草直子
※商品の価格は本体価格(税抜き:2018年10/7発売LEE11月号現在)で表示しています。価格の入っていないものはすべて大草さんの私物です。現在、購入できないアイテムが多数含まれています。
※詳しくは2018年10/7発売LEE11月号をご覧下さい。

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