あの暑すぎた夏が行ったと思ったら、カレンダーを見て、まさかという気持ち……。
今年も残すところ後3か月をきりましたね。
何となく読めませんか。まじめな私たちは、じきに「大掃除どうしよう?」という焦りに見舞われ! でも「やるべきことが多すぎて、無理だった」と諦め! ……ることになるかも知れません。去年と同じように?
そこで、今回ご提案するのは、そんな、忙しくも生真面目な方に向け。
「ちょっとでも気温、水温が高いうちにいろいろ済ませてしまおう!」という、ポジティブな「フライング大掃除」なるものです。
なんだかんだ大変な私自身も、ボチボチ始めたところだったりします。ご一緒に、いかがでしょうか?
水を使った掃除をしておくなら水温の高いうちに
お風呂場、ベランダ、エアコンフィルター、網戸
平成29年度の、東京都庁周辺の水道水の温度というデータを引くと、10月の平均は19.1度。これが12月になると10.9度、1月には7.3度(年間最低)という数字になります。12月末に大掃除をするなら限りなく1月の平均水温に近いわけで、いかに水が冷たいかがわかりますよね。
ですから、水(水道水)を多く使いたい掃除箇所なら少しでも水温が高いうちに取り組んでおいたほうが掃除自体苦痛でありませんし、お湯に沸かすにしてもコストをかけずに済みます。
お風呂場のピンク色のバクテリア汚れや黒カビ汚れは、殺菌力のある洗浄剤を併用して。フィルター掃除、網戸や窓などのホコリ掃除含めたベランダの洗浄含め、水を多く使って始末することになります。いずれも「洗う」のみならず「濯ぎ」がポイントになります。水を使うのが億劫になる前に済ませてしまうのが吉です。
油べったり箇所の掃除をしておくなら気温の高いうちに
キッチン換気扇、キッチン壁面、家電周辺
「大掃除=キッチン換気扇掃除」だと思っている方って、想像以上に多いようす。でも気温が低く油汚れが固着してしまう真冬に掃除するのは本当に大変ですし、何より非合理的です。
換気扇以外、レンジフード周辺や内部、油煙が飛んで付着しているキッチン壁面や冷蔵庫の外周などなど、汚れに触れる気温が少しでも高いほうが、油を落としやすいのです。
汚れた換気扇フィルターなどの周辺物をアルカリ洗剤の水溶液に漬け置く作業においても、低温の水道水ではなく40度程度のお湯のほうが効果的ですが、その温度まで水道水を温めるのも、洗剤や汚れを濯ぐのも、水道水自体の温度が高いほうがいいのは先ほど述べた通り。
この時期ここを終わらせてしまっていれば、暮れは余裕綽々なのでは?
ボリュームのあるファブリック掃除をしておくなら天気のいいうちに
カーテン、ラグ、夏がけ寝具類
正確には「掃除」の範疇に入る「洗濯」の好機、ということになります。実のところ、暮らしの中の「布もの」の扱いには各家庭、かなりぶれがあるもの。肌の直接触れる場所など、汚れを溜めてしまうと容易に「衛生状態」そのものに関わってしまうのに、フローリングワイパーをかけるようには容易に作業できず、やらないとなったら徹底的にやらない! ということになりがちなのです(カーテン洗濯とか)。
逆に言うと、ここにリーチしたら暮らしが変わる! くらいのインパクトがある掃除箇所だったりしますので、騙されたと思ってちょっとやってみてほしいなあと想います。ウォッシャブルのカーテンなら洗濯機のソフトコースで、デリケート衣類用洗剤を使って洗うことができます。
洗濯のできるラグ、夏がけの寝具類ならこのカーテン同様の方法で。洗濯後は、からりとした秋の空の下で、しっかり乾かして。もし洗濯不可であればレンジでチンした温タオルでの拭き掃除がおすすめです。皮脂や油煙汚れが多く見られるなら温タオルに、弱アルカリ性を示す「セスキ炭酸ソーダ」の5%溶液スプレーを軽く吹きつけて拭くようにすれば、洗浄力がマイルドにアップ、スッキリ仕上がります。
ただしこのスプレーを畳やジュートラグなど天然繊維に使用するのは変色の原因になるので避けてくださいね。
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