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岩田剛典さん「仕事に対してロマンがある面に共感しました」

2018.09.29

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’18年は連ドラ初主演、主演映画も2本公開され、ダンスパフォーマンスのみならず、俳優としての活躍も目覚ましい岩田剛典さん。杉咲花さんとのW主演映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』では、心身ともに主人公の鮎川樹になりきり、また一段、役者としての存在感も大きくした。

仕事に対してロマンがある面に共感しました

いわた・たかのり●1989年、愛知県生まれ。三代目J Soul Brothersパフォーマーとして’10年にデビュー。’14年にEXILE新パフォーマーに。『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(’16年)、テレビドラマ『崖っぷちホテル!』(’18年)、映画『去年の冬、きみと別れ』(’18年)などに出演。

「障がいのある方の役は初めてでした。車イスに乗られている方が作品を観たときにリアルに感じられるかどうかはとても大切なことだと思ったので、肉体的な表現も非常にこだわりました。精神面についても、普段の日常生活の中にどんな苦労や思いがあるかをリサーチし、気持ちを作っていきました」

その真摯な取り組みの成果はスクリーンに存分に焼きつけられ、恋愛映画に留まらぬ、さらなる感動をもたらしてくれる。本作は障がいをひとつのテーマにしながらも、岩田さんのファンの期待を裏切らない、胸キュンポイントも詰まっている。樹が“こっちを向いて”とヒロインに言うシーンを挙げると、岩田さんは「狙いどおりでございます」と、クールで真剣な表情を破顔させた。

「脚本を読んだときから、ある種、異質な山場のシーンだな、と感じていたんですよ。テーマはとてもシリアスですが、そのバランス感が本作はスゴイですよね!」

とはいえ、まずは樹という役のベースとなる“車イス”での役作りについて聞いていこう。

「まず視線の高さが違いますし、健常者だと考えもしない苦労や危険が常にある。少しの段差ですごい衝撃を受けたり、渾身の力を込めないと乗り越えられなかったり。腹筋が使えるかなどでも違いますが、乗ってわかることが多く“この動きは無理です、リアルじゃないのでやめましょう”など、話し合いで作り上げていきました」

憧れの先輩・樹に再会したつぐみは、事故で車イス生活を送る姿に衝撃を受ける。だが建築士として働く、その変わらぬ笑顔に再び恋心を募らせていく――。キラキラした笑顔の裏に隠された、葛藤や苦悩をかすかににじませる岩田さんの演技も見どころだ。

「仕事に対してロマンがある、という面に非常に共感しました。大きな夢を持っていて、ひとつのことに没頭する情熱はわかるなぁ、と。かつ相手の幸せを願って身を引く選択も、きっと自分もそうするだろうな、と思っちゃいましたね」

付き合っていた恋人に強引に別れを告げ、一生一人で生きていくと誓った樹だったが、つぐみによって、少しずつ変わり始める。

「彼女の一生懸命さが、少しずつ樹の気持ちを変えていったんでしょうね。非常にリアリティがあり、正解が出しづらい普遍的なテーマ。 皆“私なら、俺ならどうする?”と思わずにいられない。親の気持ちもわかるし、支える側、支えられる側双方の気持ちやいろんな人間模様が描かれた、単純なラブストーリーではない、人生の物語です」

さて、映画には胸キュンのデートシーンがいくつも登場するが、岩田さんなら、どんなデートに連れていってくれる?

「俺、結構、人の意見を聞くタイプなので、会話の中から相手が何をしたいのか、どこに行きたい気分なのかを探って、それに合わせる感じです。ガチガチに決めず常に臨機応変に、何が食べたいかも相手に合わせますよ(笑)」

『パーフェクトワールド 君といる奇跡』

©2018「パーフェクトワールド」製作委員会

インテリアコーディネーターのつぐみ(杉咲花)は、高校時代の憧れの先輩、樹(岩田剛典)と仕事で偶然再会する。樹は大学時代にバイクで事故にあい、車イス生活を送っていたが、建築士になる夢を叶え、一生懸命、働いていた。つぐみはそんな樹に、再び恋心を募らせるが――。有賀リエの人気コミックの映画化。(10月5日より全国ロードショー)


撮影/斎藤大嗣 ヘア&メイク/下川真矢 スタイリスト/jumbo(speedwheels) 取材・文/折田千鶴子

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