「こども食堂」とは? 食料品の寄付から始めて、貢献のかたちいろいろ/“まだ使えるもの”の活かし先
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LEE編集部
2018.07.28
LEE8月号では、「捨てる」とも「売る」とも違う、必要なくなったものの新しい“活かし方”を紹介しています。
今回は、食材や必要な資材を寄付によってまかなっている「こども食堂」の仕組みと共に、食料品の寄付についてもご紹介!
食料品の寄付から始めて、貢献のかたちいろいろ「こども食堂」とは?
全国的に広がっている「こども食堂」。その多くは食材や必要な資材を寄付によってまかなっています。東京・恵比寿の「こども食堂」でその様子をのぞかせてもらいました。
食材の提供やボランティア、みんなの応援でできた場です
お母さんが息抜きできる場を作りたくてスタート
都会のど真ん中、恵比寿駅から徒歩10分ほどの民家で開催されている『恵比寿じもと食堂』。自身も働く母である末岡真理子さんが、慌ただしく夕飯の支度をして、子どもと2人きりで食べる“ワンオペ育児”をするお母さんたちに楽しい食事の場を作りたいと始めました。
「月に1、2回夕食づくりをお休みできる日があれば、お母さんたちの息抜きになると考えたのがきっかけです。思いついてすぐに企画書を作り、さまざまな人に話したところ、地元メディア『恵比寿新聞』の方が賛同してくださって、事務所の一部を使わせてもらえることになったんです」
大人も子どもも500円で提供される食事は、ボランティアの方々が調理してくれ、品数も多くボリュームたっぷり! 自己資金で運営しながらも、こんなに安価で充実した食事が提供できるのは理由があるそうです。
「お米は活動に賛同してくださる米屋さんが提供してくださっているものです。野菜は近くの菜園で収穫したものを使ったり、農家さんからくず野菜をいただいたりも。あとは有志の方や運営メンバーが“余ったから使ってほしい”と食材を持ってきてくれることもあります。食材だけでなく、ラップやキッチンペーパーなど調理に必要な資材も毎回購入しているので、そういったものの寄付はとてもありがたいですね」
自分の街にもこんな場所があればと思ってしまう『恵比寿じもと食堂』。末岡さんのように自分から始めるのもひとつの手ですが、まずは寄付やボランティアで活動を支える方法もあるのでは?
『恵比寿じもと食堂』代表 末岡真理子さん
profile:9歳と3カ月、2児の母。知的財産管理技能士の仕事をする傍ら、「こども食堂」に興味を持ち、2016年2月より『恵比寿じもと食堂』の活動をスタート。現在、広告・知的財産管理技能士の仕事は第2子の育休中。
ある日の『恵比寿じもと食堂』に潜入!
「こども食堂」の仕組み
当初は困窮で夕飯を食べられない親子や、親の多忙で孤食になってしまう子どもに、安価な夕飯とコミュニケーションの場を提供する目的で始められた「こども食堂」。自治体などから補助金を受けることもありますが、基本的には自己資金と寄付や支援で成り立っています。
私たちが貢献するには?
各食堂で寄付の受け入れ状況は異なるので、自宅近くの食堂に直接連絡を取り、寄付したいものを伝えるのがスムーズ。下記サイトでは、何が求められているか(食材やボランティア)が確認できる。
『こども食堂ネットワーク』のサイトをチェック!
http://kodomoshokudou-network.com/help.html
ほかにもここで食料品の寄付ができます |
家庭で余ってしまった食料品を引き取って、必要な人に提供してくれる団体があります。
セカンドハーベスト・ジャパン(フードバンク)
https://www.2hj.org/support/food/
特に必要とされている食料品
・缶詰、フリーズドライ食品
・お米、パスタ
・調味料
・インスタント
・レトルト食品
・ギフトパック(お歳暮・お中元等の贈答品)
写真/安田菜津紀(スタディオアフタモード)
実際、どう寄付すれば?
送り先
〒111-0053 東京都台東区浅草橋4の5の1 水田ビル1F
セカンドハーベスト・ジャパン宛
TEL:03・5822・5371
※元払いで平日着指定など、注意事項をサイトで確認のうえ発送して。
イラストレーション/ヤマグチカヨ 取材・文/古川はる香
※2018年7/6発売LEE8月号「“まだ使えるもの”の活かし先」
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