子どもが幼児期から仕事復帰する女性が増え、共働きは珍しいものではなくなりましたよね。でも、私の周りでもよく聞くのは、2人で同じように働いているはずなのに、家事育児はいつの間にか妻がほとんどやることになっているとか、うまく分担できないという声。我が家の場合、子どもが2歳くらいの時に役割分担を決めてから、あまり揉めなくなりました。そこで、参考までに、我が家がどう分担しているのかをご紹介しようと思います。
夫婦で揉めて悩んだ産後1年半
現在娘は5歳の年長です。保育園には生後5カ月になる少し前に入園しました。なぜそんなに早く復帰したかというと、フリーランスの私にとっては、長く休むことには何のメリットもなかったですし、仕事が楽しかったからです。
私自身、実家も自営業で、昼間はほとんどおばあちゃんに育てられたので、早く保育園に入れることには特にためらいはありませんでした。
とはいえ、0歳児は、保育園に預けているといっても、帰ってきてから離乳食を食べさせてお風呂に入れて、寝かしつけるまでが、これまた大仕事です。時には布団に連れていってから1~2時間寝なかったり、うちの場合は1歳半までひどい夜泣きが毎日ありました。保育園に入って1年くらいは、仕事と家事の両立が大変すぎて、毎日のように夫と喧嘩ばかりしていました。
保育園2年目から見えた着地点
そんなある日、いつも仕事でお世話になっているイラストレーターさん(2人の子どもがいるパパ)から、子どもと一緒に寝ちゃったほうが子どもも早く寝るし、そこから6時間くらい寝て、早朝3時とか4時に起きて仕事をするとはかどるという話を聞きました。
それはいい考えだと思いましたが、じゃあ、食事の片付けや、洗濯機の中で洗い終わっている洗濯物を干すという仕事をどうしよう…と思いました。そこで思いついたのは、子どもの寝かしつけ以降の家事=食事の片付けと洗濯物を干すのは、毎日夫の仕事と決めるという方法。食事は家族3人分を私が作っておき、私と娘が先に食べた食器はそのまま台所に下げておきます。そして、夫が帰宅後に食事をした後に全部まとめて洗う。洗濯は、私と娘がお風呂に入った後に洗濯機に入れてかけておき、それを帰宅後の夫が干すという役割分担です。
食事の後片付けと洗濯物干しは、たとえ飲み会で夜中に帰ってきても、自分が外でごはんを食べて帰ってきてもやってほしいと頼んだら、あっさりOKしてくれました。この話をすると、「それはさすがにひどい」「鬼嫁だ」と言われることがありますが、お迎えから寝かしつけまでは、ほぼ毎日私が全てやるのだから、それくらい頼んでもいいだろうというのが私の考えです(笑)。
きっちり担当分けすることでストレス減
夕食の後片付けと洗濯物干しをやらずにそのまま寝ても、朝には片付いているというのはかなり楽です。うちの夫の場合、分担を曖昧にして、私がイライラしているのを見るよりも、きっちりやるべきことが決まっている方がいいと思うタイプのようです。私もそのほうが、無駄に期待しないので、変なストレスを感じなくなった気がします。この担当分けを決めてから、家事分担であまり揉めなくなりました。
そのほかに、夫が担当している家事は、朝食後の洗い物、朝の保育園への送り、ゴミ出し(ゴミをまとめるのは私)、掃除関係は、私が平日の空き時間にちょっとやったり、休日に時間が空いているほうがやるということになっていますが、掃除は、何がなんでも今やらなければならないというたぐいの家事ではないので、あまり揉めません。
家事のクオリティ、自分と同じレベルを求めない
気持ちよく家事を分担するために、自分と同じクオリティを求めないことも大事だなと思いました。当初、食事の後片付けは、食器を洗って食器棚に戻すところまでやってほしいと頼んでいたのですが、「さすがにそこまではできない」と夫から言われたため、洗ってカゴに入れてあればOKということにしました。
そうやって、お互いに要望を言い合って、常にすり合わせ、調整して行くことも大事かもしれません。
仕事のビジョンを共有すると理解が深まる
それと、もう1つ、私は夫とよく自分の仕事の今後の展開やビジョンについて話します。まったく違う職業なので、話してもわからない部分も多いのですが、仕事において、今後、何をしたいのか、どういうふうに社会の役に立ちたいのかなど、わりと大きなビジョンを共有することで、仕事への思いも理解しあえますし、そのために今どれくらい頑張らなければいけないのかもわかるので、きちんと理解した上で協力し合うことができるのではないかと感じています。
最後に付け加えておくと、お互いの性格と家事能力も、家事分担には大きく影響するような気がします。やはり、もともと家事を面倒くさがらない人や一人暮らしが長い人の方が、分担しやすいかなと、うちの夫を見ていて思います。また、うちの場合、私が家事に対してわりと大雑把であるということも、家事分担においてはメリットとなっているかもしれません(笑)。
なかなか正解のない「家事分担」という問題、少しでも参考にしていただければ幸いです。
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相馬由子 Yuko Soma
ライター
1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。