ベタつきも汗も気になる「夏メイク」。崩れにくく、しかも＂崩れてもサマになる＂メイクを知っていれば、これからの季節も気持ちよく乗り切れそう！

そんな、しなやかな心地よさを追求した夏メイクの新ルールを、人気ヘア＆メイクアップアーティスト、長井かおりさんが伝授します！

本日ご紹介する6つのポイントを押さえれば、夏のベースメイクのキレイが持続！崩れにくい＆崩れてもステキ、が叶います。

時間がなければ、肌質別のマストテクだけでもチェックして！

動画コーナー「LEEチャンネル」でもご紹介中！

 

覚えれば一生もの！
＂崩れてもサマになる＂ベースメイクはこう作る！

この肌質にマスト！オイリー　混合

「みんなが悩んでいる夏の崩れの原因No.1は皮脂！過剰に出た皮脂がメイクを溶かしてしまうんです。
だから、ファンデーション前の皮脂対策は必須。皮脂の出る毛穴が密集している小鼻や小鼻わきは崩れて見せないための頑張りどころ。そこに毛穴用下地を塗り込みましょう。
大切なのはあらゆる方向から毛穴を埋める気持ち。肌を引き上げながらくるくると円を描くように塗り込むのがコツですよ！」（ヘア＆メイクアップアーティスト長井かおりさん）

皮脂が気になる箇所に専用下地をのせて。あごやT ゾーンもテカるようなら同様に。テカらない人は塗らなくてもOK。
使うのは、毛穴の凹凸をするんと整えつつ、テカリを防ぐシリコン系の下地です。

（右）テカリや崩れを防ぐトリプル処方。エスプリーク Ｔゾーンくずれ防止 ベース 15ｇ￥1500（編集部調べ）／コーセー

（左）毛穴をフラットに整えふっくら。エアリフトスムージングワンド￥3800／THREE

この肌質にマスト！オイリー　混合

「夏はついマットなファンデーションを厚塗りしていませんか？
自然な仕上がりをキープしたいなら、リキッドやBBタイプがおすすめ。といっても特別に用意する必要はなく、いつも使っているもので大丈夫。
ポイントはその塗り方！ファンデーションを肌に広げるようにおいた後、ぬらしたスポンジでトントンと広げます。
薄くピタッと密着することで、摩擦に強くなり、崩れても目立ちにくいんです」（ヘア＆メイクアップアーティスト長井かおりさん）

１　リキッド用スポンジを水で充分にぬらして絞り、さらにティッシュに包んでギュッと絞る。

２　ファンデーションを指にとり、頬と額に広げながらのせる。＂点置き＂はムラ塗りになりやすいので厳禁！　絞ったスポンジの広い面を使い、肌と一体化させる気持ちで、トントンと優しく叩き込む。

スポンジは手持ちのファンデーション付属のものでもOK 。水でぬらす専用スポンジもあり、ほどよい厚みが◎。ジェリータッチスポンジ ハウス型6 P￥480／ロージーローザ

この肌質にマスト！
オイリー　混合　ドライ　夕方くすむ

「夕方チークが落ちて一気に顔がくすんだ経験はありませんか？　LEE世代にとって血色感キープは大問題。それにはベースメイクの段階でクリームチークを仕込むのが効果的です！
Point2のファンデーションが残った状態のぬれスポンジにチークをとり、笑って盛り上がる頬の部分に優しくのせます。
ベースメイク後、パウダーチークをのせますが、この仕込みがあれば、一日中血色感は崩れません！」（ヘア＆メイクアップアーティスト長井かおりさん）

クリームチークは手の甲に出してから、量を調整しながらスポンジに。ファンデーションが残ったスポンジならつけすぎ防止にも。
仕込みクリームチークは肌が透けないテクスチャーを選ぶこと。色は自然な血色感を演出できるコーラル系がおすすめです。

（右）植物成分でできた美容液にミネラルの色をイン。ミネラルクリーミーチーク 07￥3300／MiMC

（中）チークにもリップにも使える。ポット ルージュ 24￥4000／ボビイ ブラウン

（左）使いやすいスティック型。落ちにくさも抜群。リーズナブルさも魅力。チークスティック 02￥600／セザンヌ化粧品

この肌質にマスト！オイリー　混合

「リキッドだけでベースメイクを終えると、ヨレたりはがれやすくなります。仕上げはやはり粉をのせてピタッとファンデーションに＂フタ＂をしてください。
ポイントは2種類のパウダーの使い分け。私は＂塩＂と＂砂糖＂と呼んでいますが、崩れやすいＴゾーンは、皮脂を吸い取るルーセントタイプの＂塩＂パウダーを。
粒子が細かくお塩のようにサラサラなテクスチャーが、油分や水分を吸い取ってくれます」（ヘア＆メイクアップアーティスト長井かおりさん）

＂塩パウダー＂＝＂粒子が細かいルーセントパウダー＂のこと。パフに塩パウダーをとったら、よくもみ込んで。パフの中にパウダーをしっかり含ませて、ムラやつきすぎを防止！

（右）ルナソル シアーライト ルースファンデーション 01￥4000／カネボウ化粧品

（中）フェイスパウダー アルティメイト￥9000／イプサ

（左）脂性肌の人はT ーン以外に、塩パウダーをブラシで極薄に重ねても。おすすめブラシがコレ。マゼンダ パウダーつぼみ扇ブラシ￥5820／チョモットボーテ

この肌質にマスト！
ドライ　混合　夕方くすむ

「Point4の塩パウダーを顔全体にバンバン叩き込んでしまうと、凹凸がなくなり、肌がキシみがち。Tゾーン以外はしっとり心地いい肌感でいたいですよね。
そこで投入するのが＂砂糖＂パウダー。ミネラルパウダーやパウダリーファンデーションがその代表で、塩パウダーより少し粒子が大きく、潤いとツヤを与えてくれます。
このときスポンジではなくブラシでつけること！　限りなく薄くフィットします」（ヘア＆メイクアップアーティスト長井かおりさん）

砂糖パウダーはブラシにたっぷりとり、手の甲で量を調節しながらブラシの中に含ませる。フェイスラインはサッサッと払うように、ほかは優しくスタンプを押すようにオン。

（右）溶け込む感触。雪肌精 スノー CC パウダー 02￥4200（編集部調べ）／コーセー

（左）ブラシのおすすめは斜めカット。プレシジョン フェイスブラシ￥3500／ベアミネラル

（右）ムース生まれ。透明感もUP。マキアージュドラマティックパウダーリー UV 全7 色￥30
00・ケース￥1000（ともに編集部調べ）／資生堂

（左）軽やかで心地よくフィット。コフレドールヌーディカバー ロングキープパクトUV 全7色￥2800・ケース￥1000（ともに編集部調べ）／カネボウ化粧品

オイリー　混合　ドライ　夕方くすむ

「アイメイクが目の下にべっとり落ちると、気分まで急降下。それを防ぐのが防波堤パウダーです！
下まぶたがリキッド系ベースだけだと、まばたきするたびにマスカラやアイラインが溶け出してしまうのですが、涙袋と下まぶたのキワにしっかりパウダーをのせることで、にじみや色落ちを防止できます。
このパウダーは塩でも砂糖でもOK 。アイシャドウブラシやチップでのせて、指で軽くならします」（ヘア＆メイクアップアーティスト長井かおりさん）

---

次回は、どんなに汗をかいても、大泣きしてもかわいい「目元印象キープ」のコツを伝授します！

撮影／向山裕信（モデル）　細谷悠美（物）　ヘア＆メイク／長井かおり　スタイリスト／大工純子　モデル／優木まおみ　取材・原文／山崎敦子
※商品の価格は本体価格（税抜き：2018年7/7発売LEE8月号現在）で表示しています。
※詳しくは2018年7/7発売LEE8月号をご覧下さい。