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LIFE

CULTURE NAVI「CINEMA」

’73年当時、全世界の目をくぎづけにした~女と男の闘い~実話の映画化に注目!

2018.07.10

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時代を変えた~女と男の闘い~に、笑いながら興奮必至!

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』

©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

世界中で“#MeToo”の動きが広まり、性暴力や性差の問題に高い感心が集まる今、まさにその元祖とも言えるテーマの作品が登場した。監督は、かの『リトル・ミス・サンシャイン』のヴァレリー・ファリス&ジョナサン・デイトン(とっても素敵なご夫婦!)。なるほど通り一遍の社会派に留まらぬ、笑いあり、感動ありの傑作人間ドラマになっている。

’73年当時、全世界の目をくぎづけにした〈29歳の女子世界チャンピオンvs.55歳の元男子世界チャンピオンによる世紀のテニスマッチ〉。何と実話の映画化だ!

全米女子テニスチャンピオンのビリー・ジーン・キングは、次期大会の女子の優勝賞金が男子の8分の1と知り、テニス協会に抗議する。だが「客を呼べるのは男子」と取り合ってもらえない。怒ったビリー・ジーンは、友人のジャーナリスト、グラディスに相談し、仲間選手と“女子テニス協会”を立ち上げる。当時のフェミニズム運動の波に乗り、グラディスがスポンサーを見つけ、無事にトーナメントを開催。だがある晩、「男性至上主義のブタ対フェミニストで対決だ!」と、かつての世界男子王者ボビー・リッグスが電話をかけてくる。彼にもまた、密かなある思惑があった――。

ボビーはともかく、彼をノセる周囲の男たちの“女は男より劣ってる、黙っとけ”的な言動に怒り心頭! 一方でビリー・ジーンを常にサポートする夫の深い愛、可愛い美容師マリリンからの誘いに思いがけずときめくビリー・ジーンの自分自身の発見など、いろんな事情や思いが絡み、驚きとハラハラが連続する。果たして〈男vs.女〉の代理戦争マッチはどうなるか。たとえ結果を知っていてもドキドキ手に汗握り、快哉必至! 『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン、『フォックスキャッチャー』のスティーブ・カレルの芸達者ぶりにも脱帽!

加えてラスト、専属デザイナーの一言にジワッと涙が落ちる。自分らしく生きること、それは今でも容易なことではないのだから。(TOHOシネマズシャンテほかにて公開中)

『最強のふたり』監督によるヒューマンな群像喜劇

『セラヴィ!』

©2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF 1 FILMS PRODUCTION / PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE

ウエディングプランナー、マックス(ジャン=ピエール・バクリ)は、脳裏に引退の文字がちらつく中、あるカップルの結婚式を手がけることに。だが新郎は鼻持ちならない奴なうえ、臨時スタッフが式をめちゃくちゃにしかけ……。古城での式、その舞台裏にハラハラ、時に爆笑。各人のダメっぷりが、最高に人間らしく、心をくすぐる。(渋谷・シネクイントほかにて公開中)

取材・原文/折田千鶴子

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