築30年の中古マンションを購入&リノベーションした我が家。
知識も経験もないまま飛び込んだリノベの世界は、見るもの、聞くこと、すべてが初めての物事ばかり。
「こんなこともできるの?」と感動したことも、「こんなハードルにぶつかるとは!」と驚いたこともありました。
今回は、私たちが着工後に直面した、ちょっとした問題についてまとめてみたいと思います。(*前回の記事はこちら)。
一番の問題は早い段階で判明
“家づくり”といっても、中古マンションのリノベーションの場合は、ゼロからすべてを考えるわけではなく、限られた空間を定められた条件のもとで変更していくことになるため、いろいろな制限が出てくる場合が多いと思います。
そのぶんスムーズに決められることもあれば、悩みが生じてしまうことも。
我が家の場合、一番苦労したのはキッチンのプランニングで、その原因は構造壁とパイプスペースが動かせなかったことでした。(*関連記事はこちら)。
が、それについては、早い段階で教えていただいていたため、後から知ってショック、とはならずに済むことに。
もし、物件を購入する段階で実現したいプランが見えているなら、それが可能かどうかを事前に知ることが大切かもしれませんね。
玄関にコンクリートの段が出現!
さて、ここからが、私たちが着工後に直面したハードルです。
1つ目は、玄関の三和土にコンクリートの段が見つかったこと!
玄関収納を別の場所に新設しようと既存のものを撤去したところ、その下にこんなものがあったというのです。
これぞ、解体して初めて分かる事実。
リノベーションをされた方の中には、似たような経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新しい収納のプランは進めてしまっているし、このコンクリート部分を外すこともできません。
結局どうなったかというと……設計をお任せした一級建築士の“匠”の勧めで、既存の三和土のものと似た石を貼ることに。
おかげで、見た目はあまり目立たなくなりました。
ただし、暮らし始めてしばらく経った今も、この部分はまだうまく使えていないのが正直なところ。
段差を活かして素敵な玄関にする方法が見つかるといいのですが……それは、今後の課題になりそうです。
隣り合う窓の違いを発見!
2つ目の問題は、リビングと洋室をつなげて、1つの空間にしたことで起きました。
間の壁を取り除いてみたところ、隣に並ぶ窓の枠の色とカーテンボックスの種類が違っていたんです。
さらに、写真左側の窓については、エアコンの位置との関係で、既存のカーテンボックスも取り付けられないことに。
ちなみに、引っ越し後にカーテンを買うために採寸したところ、大きさも微妙に違っていました。
……これについては、注意深くチェックしていたら早く気づけたかもしれませんよね(苦笑)。
でも、間に壁があった時は、“別々の部屋”という意識があったせいか、何度も来ていたはずなのにすっかりスルーしてしまっていたんです。
それに、気づいたからといって、1つの空間にするプランは諦められなかったことでしょう。
う~ん、どうしよう。というか、どうしようもない!
というわけで、ここはスッパリ、「なるようになれ!」と割り切ることに(笑)。
暮らし始めた今は……2つの窓の違いを意識することは、ほとんどありません。
一番の理由は、「慣れたから」でしょうか(笑)。
あとは、間にある梁や、閉めていることの多いレースカーテンの存在によって、目につきにくくなったのもよかったのかな、と思います。
洗面所&トイレの段差はそのままに
3つ目の問題は、もともと洗面所とトイレにあった段差が解消しにくいと分かったこと。
最近、新築や築浅の物件では、すべての空間がフラットになっていることが多いですよね。
私たちも、「そのほうが安全だし、掃除もラクそう!」と憧れていました。
が、配管について詳しく調べてもらったところ、この段差を解消するには大掛かりな工事が必要、との返答が。
工期や費用のことも考えると、道は1つ。
段差はそのままにすることにしました。
「お客さんが来たときにつまづかないかなぁ」「ルンバに掃除してもらえないのは残念だなぁ」など、いろいろ思うところもあったのですが……。
完成した新居を初めて家族で見に来た時。
ふと気づくと、息子がこの段差にちょこんと座っているではありませんか!
それまで段差をポジティブに解釈したことはありませんでしたが、2歳の子どもには、椅子にするのにちょうどいい高さだった様子(笑)。
単純ですが、一瞬にして和んで、「段差もアリかも!」と思えた出来事でした。
ちなみに、3歳になった今も、息子はここに座って歯磨きをしたり着替えをしたり。
“ちょっと座る”のに便利な場所になっているようです。
リノベーションならではの様々な問題は、我が家にもやっぱり起きました。
ただ、今振り返ってみると、どれもプランを左右するものではなかったのはラッキーだったと言えるかもしれません。
あとは、私たち、住む人間の工夫次第で快適な空間にできる……はず(笑)!
まだまだ未完成な家ですが、これから少しずつ試行錯誤していきたいと思っています。
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藤本こずみ Kozumi Fujimoto
ライター
1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。