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CULTURE NAVI「CINEMA」

これぞ是枝ワールド、息子と日々万引きを繰り返す父『万引き家族』、ジュリア・ロバーツが演じる、愛情深く強さがカッコいいママ『ワンダー 君は太陽』見逃せない2本をご紹介!

2018.06.14

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全世界800万部突破の小説の映画化、世界中で大ヒット!

『ワンダー 君は太陽』

©2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.

心から「この作品に出会えてよかった」と感謝したくなるような、飛び切りの感動作。
困難に立ち向かうわが子を、そっと見守るという親の“頑張り”も本当に必要だなと、涙にくれつつ実感させられる、LEE世代にとって直球ど真ん中に刺さる作品だろう。

オギーは宇宙に興味津々、『スター・ウォーズ』が大好きな、ユーモアたっぷりの利発な子。ただ遺伝子の疾患で、生まれつき人と顔立ちが違う。だから宇宙飛行士さながらのヘルメットで顔を隠してきた。そんなオギーが10歳となり、ママとの自宅学習を卒業し、小学校に通うことに。案の定、好奇の目にさらされ、イジメっ子の標的にされる。それでも「オギーって楽しい」と気づく友達もでき始める。一方、姉のヴィアも高校初日、幼なじみで大親友のミランダから素っ気ない態度をとられ、わけもわもからず孤独をかみ締めていた。

校門前、心配で涙ぐみながら、初登校する息子の背中を押す母の姿に早くも涙が止まらない! いじめ、友達と共感し合う喜び、裏切りと和解、仲間意識の芽生え……。オギーがどんなことを経験するのか、常に親目線でハラハラしつつ、いろんなことに気づかされる。同時にヴィアが直面する、自分の居場所探しや価値観、自意識と友情など“思春期のやるせなさ”もどっぷり再体験することに。ヴィアに冷たくする親友も含め、皆の思いが胸にしみ、共感と切なさで落涙を免れない。愛情深くドシッと構えた強さがカッコいいママを、ジュリア・ロバーツが好演! オギーを演じるのは、主演作『ルーム』で世界を驚嘆させたジェイコブ・トレンブレイ君。さらに磨きをかけて涙を搾りとる。監督は、青春映画の佳作『ウォールフラワー』で、瞬時に"あの頃"に引き戻したスティーヴン・チョボスキー監督。優しさが詰まったラストシーン、すがすがしい感動と幸福感に包まれながら、観る前と何かが少し違う自分をどこかで感じるはずだ。(6月15日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて公開)

なんともいえぬ後味……これぞ是枝裕和監督作!

『万引き家族』

©2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro

息子と日々万引きを繰り返す父(リリー・フランキー)は、寒空の下に放り出されていた幼い女の子を連れ帰る。妻(安藤サクラ)と妹(松岡茉優)ら、祖母(樹木希林)の年金をあてに暮らす一家は、少女と暮らし始めるが。一見とんでもない家族だが、温かくたくましく生きる姿につい噴き出し、魅了される。家族の秘密を知った後、より深い感慨に胸中が乱される!(6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて公開)

取材・原文/折田千鶴子

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