もうすぐ3歳になる息子はご多分に漏れず、自動車や電車といった乗り物が大好き。旅行先で地元の電車に乗る機会も増えました。今年のゴールデンウィークは釧路に行き、釧路湿原のそばを走る展望列車「くしろ湿原ノロッコ号」に乗ってきました。
釧路湿原の迫力を目の前で感じられる「ノロッコ号」
先に謝っておきます。私たちが行った日の釧路は気温6℃、体感温度に至っては1℃という真冬並の寒さ!
北海道の中でも特に寒い釧路を舐めていました……。そういう状況下ですので、写真が寒々しいです。
気を取り直して。
一帯を国立公園に指定されている釧路湿原に車で近づくには限界があります。その点、汽車なら湿原の近くを走るため、その迫力を間近で感じられるのが醍醐味。
「ノロッコ号」の出発駅は釧路駅。釧路湿原のそばを通って、終点の塘路駅を目指します。
車内の座席はウッディ。車体も緑だし、ナチュラルな雰囲気です。
座席はテーブル付きの4人掛けボックス席のほか、窓に向かって座るカップルシートタイプも。
晴れていたら窓を全開にして風を感じながら景色も楽しめるんでしょう。「ノロッコ号」は夏季限定運行のため、暖房がなく、窓を開けていなくても当日は凍えるほどの寒さで……。とてもじゃないけれど開けらませんでした。
車内にはタンチョウヅルやエゾシカといった、釧路にちなんだ動物の看板が。息子はニコニコで記念撮影をしていました。
釧路湿原を目指して、いざ出発!
釧路駅をあとにし、釧路湿原に向かってスタート。10分も走れば、北海道らしい大自然!という感じの風景が広がるのですが、雨天時のため、こんな状況……。
窓ガラスが曇って、これはこれでムーディな感じもします。日本というより、イギリスの森のような感じ?(完全にイメージですが)
晴れていたらもっと清々しい景色でしょうが、時々川も見えて景観は楽しめました。
運がよかったら野生動物も間近で見ることができるそうです。
湿原を見るなら「細岡展望台」がおすすめ
釧路湿原はいくつか展望台がありますが、地元の方のおすすめは「細岡展望台」。そのため、私達は塘路駅の手前にある「細岡展望台」の最寄り駅、釧路湿原駅で下車。
「細岡展望台」からは釧路川も流れもよく見え、日本とは思えないほどの見晴らしのすごさ。当日は霧がかかっていたのもありますが、地平線が見えない……。
どんだけ広いの。
TVなどで見たサバンナのよう、と感じたのは私だけでしょうか。ライオンやキリンが走っていてもおかしくないかも、と思いながら湿原の中を探すと、タンチョウヅルを見つけることができました。
こじつけですが、イギリスっぽい森とサバンナっぽい大地が一度に見れるなんて、なかなかない経験でしょう。
夏の釧路は避暑を目的として、中長期滞在する方が全道で1番多いほど、涼しく、すごしやすいとのこと。私も次は真夏に訪れて「ノロッコ号」リベンジします!
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津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。