ジメジメ暑い雨の日のお洗濯。
前回ご紹介した、菌の増殖を抑える汚れの落とし方で洗った後は「干し方」。
干し方を工夫して素早く乾かすことで、菌の増殖を防ぐのがポイント。お洗濯のプロ3人が伝授します!
部屋ですばやく乾かす「干し方」とは?
干す場所は部屋の中央がベスト
扇風機・サーキュレーターで乾くスピードアップ!
「菌の増殖を防ぐには、衣類がぬれている時間を短くして、3~4時間程度で乾かすこと。部屋干しだと窓ぎわに干しがちですが、実は間違い。窓ぎわは空気が流れず、カーテンの汚れが付着することも。干す場所は空気が通る部屋の中央が正解です。衣類同士は5cmほど間隔を空けて」(花王 尾崎さん)
「扇風機で風を当てたりサーキュレーターで空気を循環させたりすると、乾きがグッと早くなります。また一般的に柔軟剤には乾きを早くする機能があるので、特に部屋干しのときには使うといいですね」(ライオン 大貫さん)
教えてくれたのは
ライオン 大貫和泉さん 洗濯用洗剤などの製品開発・調査に携わり約20年。2児の母としての経験と、主婦・女性の目線から洗濯に役立つ情報を発信している。 |
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花王 尾崎貴則さん アタックブランドの商品開発担当。ニオイに対する感度が高い日本人に、より清潔で快適な衣生活をお届けするため研究を重ねている。 |
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P&G 大武秀稔さん P&G研究開発本部でアリエール研究開発担当。ライフスタイルの変化に合わせ、より快適な洗濯ライフを実現するための商品開発に邁進中。 |
服がぬれた状態で消臭スプレーをして菌の増殖を予防
「すでにニオイがしているものに使うイメージが強い消臭スプレーですが、実はニオイの予防にも効果的です。洗濯物を干すとき、ぬれた状態でシュシュッとしておくと、部屋干し臭はもちろん、ニオイ戻りも防ぎます」(花王 尾崎さん) リセッシュ除菌EX 香り残らない 370mL¥470(編集部調べ)/花王
タオルや靴下は空気が通る「アーチ干し」で
「角ハンガーの場合、外側が乾きやすい場所です。そのため、長さの違う洗濯物を干すときは、上のようなアーチ形に干すと風が通りやすく、効率よく全体を乾かすことができます」(ライオン 大貫さん)
>>詳しい干し方はLEEwebで動画を公開中! ぜひあわせてチェックしてみて下さいね!
アイテム別干し方で生乾きなし!
「どんなアイテムでも、布の重なりをできるだけなくし、風の通り道を作ってあげることが、ニオイの発生を防ぎ、ムラなく乾かすためのコツです。さらに、シャツ、パンツ、トレーナーなど部分的に乾きにくいところがあるものは、以下のようなひと工夫で生乾きが防げます」(ライオン 大貫さん)
【 シャツ 】
ボタンを開けて、衿は立てる
シャツ類は、ボタンは全開にして内側にも風が通るようにして。また、衿を立てることで、首まわりの布の重なりが解消されるので、衿の裏だけしっとり……なんてことが防げます。
【 パンツ 】
裏返し、ウエスト部分を筒状に
全体を裏返して、乾きにくいポケット部分を表に出して干します。角ハンガーなどを使ってウエストを筒状に広げて干すと、中を空気が通るので、早く乾きます。
【 靴下 】
ゴム部分は上にして
洗濯物は上から乾くもの。靴下はゴム部分を上にしたほうが、ゴムの劣化を防げます。スポーツソックスなどつま先が厚いものの場合は、逆に干すようにすると早く乾きます。
【 タオル 】
使うグッズに合わせて重なりを少なくして
物干しを使う場合は、裾を揃えずずらすことで重なりを少なくするのが◎。
角ハンガーなら、蛇腹状に干すと風の通り道ができて乾きがよくなります
【 パーカ 】
フードとわきの下に空間を
パーカで乾きにくいのがわきの下。さらにフード付きは、その下と内側も乾きにくい場所です。ハンガーの2本使いで、わきやフードの重なりをなくしましょう。
「部屋干し臭」干し方ひとつで解決できそうですね。
次回は、『手間をかけずに解決するならコレ! 洗濯「3大悩み」に効く優秀アイテム』をお届けします。
撮影/名和真紀子 齊藤晴香(大貫さん、尾崎さん顔写真) スタイリスト/来住昌美 モデル/金床麻由(LEEキャラクター) イラストレーション/船越谷 香 取材・原文/石橋夏江(verb)
※商品の価格は本体価格(税抜き:2018年6/7発売LEE7月号現在)で表示しています。
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