銀行の利息が期待できない中、旅行積み立てやデパート友の会のほうが高利回りだと話題になっています。
例えば、デパート友の会の場合、1年コースで積み立てるれば満期にさらにひと月分が上乗せなった金額が受け取れる仕組みだからです。1万円ずつ1年間積み立てをすれば、受け取れるのは1万円がプラスされた13万円。ただし、現金ではなく、その金額がチャージされた買い物カードなどで渡されます。うちのデパートでその金額分を使ってくれると確約してくれる人には、気前よくおまけをはずもうというわけです。多くのデパートでは3000円あるいは5000円から積み立てが可能。もちろんおトクな積み立てではありますが、注意する点も。
まず、金融商品ではないので、万が一そのデパートが倒産するようなことになっても積み立て中のお金は保護されません。破たんまではしなくても、最近は店舗を閉めるデパートも多いので、使う予定だった店舗が撤退してしまった…という事態はあり得ます(そのせいもあってか、最近ではデパートのオンラインショップで使えるようになってきています)。なお、商品券やギフト券・ビール券、収入印紙や切手などは買うことができません。換金できそうなものを買うのはNGというわけです。そして、一番肝心なのは、先ほども書いたように、原則としてそのデパートでの買い物にしか使えないこと。
つまり、普段から積み立てした金額以上に、そのデパートで買い物しているかは大きなポイント。1万円ずつ積み立ててボーナスをもらっても、年に12万円も買っていない人にとっては、普段より余計な買い物をするだけでトクとは言い切れないわけです。
デパートで年間、いくら買い物しているかで計算
とはいえ、デパートならではのメリットもあるでしょう。
例えば、母の日や父の日、両親の誕生日の贈り物だけは、格式を重視してデパートで買うという人もいるのでは。既婚者なら、双方の親に贈り物をしますから、これだけでも8回買い物をすることに。お中元とお歳暮も4つ必要ですね。
さらに、帰省の手土産を買うためにデパートへというケースもよくあります。こちらは片方の実家だけに帰省するとして2つの想定にしましょうか。すると、お盆と年末の年2回は買い物をするでしょう。それから、パートナーの誕生日プレゼントも買うとすれば、プラス1回。これを合計すると、デパートで買い物しそうな回数は年間でざっと15回です。
次に、買い物できる金額ですが、5000円コースで積み立てると6万5000円、1万円コースだと13万円。それぞれを15で割ると、一回当たり約4333円と8666円になりました。いつも親やパートナーには4000円程度のプレゼントを買う、という人なら5000円コースの上乗せ分で十分トクできるし、これよりお金をかけているなら1万円コースを検討するといいでしょう。
今回はざっくりとした計算をしてみましたが、自分はデパートでどんなものをいくらくらいの予算で買っているかと考えてみると、オトクの損益分岐点がイメージできるかもしれませんよ。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。