休日の朝食など、ちょっと余裕があるときにおすすめのごちそう食パン。料理・お菓子研究家 小堀紀代美さんのレシピをご紹介。
食パンにこんがりおいしそうな焼き目をつける「焼く」メニュー。
今回は、専用器具なしでもホットサンドが作れる方法と、ひと手間かけるだけのことはある、極上のおいしさのフレンチトーストとクロックムッシュ。香ばしくリッチな味わいに大満足! 幸せな気分になれます
ほっくり分厚いポテトが食べごたえあり
ポテト、ブロッコリー、ハム
いろんな具をたっぷり入れられるのは、フライパンならでは。「じゃがいもはレンチンすると簡単です」
材料・1人分
食パン(6枚切り)……2枚
じゃがいも……1個(150g)
ブロッコリー……80g
ロースハム……1枚
スライスチーズ(普通タイプ)……1枚
マヨネーズ、粒マスタード……各小さじ1
バター……10~15g
作り方
(1)じゃがいもは1.5cm幅の輪切りにし、耐熱容器に入れてラップし、電子レンジ(600W)で2分加熱する。ブロッコリーは小房に分け、塩ひとつまみ(分量外)を加えた湯で1分ゆで、ザルに上げて水気をふく。
(2)食パンは1枚にマヨネーズ、もう1枚に粒マスタードを塗る。粒マスタードの上に(1)、ハム、チーズの順にのせ、もう1枚のマヨネーズ面を下にしてはさむ。
(3)フライパンにバターの半量を溶かし、(2)を入れる。厚手の鍋のフタなどを重石にしてぎゅうっと押し続け、弱めの中火で3分ほど焼く。
(4)いったん取り出して残りのバターを足し、裏返して戻し入れ、反対側も焼き色がつくまで同様に3分ほど焼く。半分に切る。
ホットサンドをフライパンで作る Point!
ホットサンド用の器具は、食パンの大きさや具の量に制限があるけれど、フライパンで作れば自由自在。「好みの食パンで作れて、具も詰め放題(笑)。ポイントはしっかり重石をかけること。パンが圧縮されて、香ばしくバリッバリに仕上がります。重石は鍋やフライパンでもOK。その場合はのせっぱなしで、押し続けなくても大丈夫です。食パンをおおうサイズで重いものを」(小堀紀代美さん)
1_フライパンにバターを溶かしたら、すぐにサンドした食パンを入れる。バターを加熱しすぎると風味が損なわれるので注意して。バターで焼くことで、きれいなきつね色に焼き上がる
2_厚手の鍋の重いフタなどを重石にして、ぎゅうっと押し続けて焼く。フライパンに食パンが密着し、まんべんなくこんがりと焼ける。食パンも圧縮されてかたくなり、食感がよくなる
3_上下を返すときは反対側もバターで焼くので、いったん食パンをフライ返しで取り出して、バターを溶かしてから裏返して戻し入れる。重石をかける前に食パンがずれないようにチェック
「圧縮するホットサンドは6枚切り、フレンチトーストは厚めの5枚切り、ボリュームのあるクロックムッシュは薄めの8枚切りで」
小堀紀代美さん
料理・お菓子研究家。カフェのオーナー兼料理人を経て、現在は少人数制の料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」を主宰。instagram(likelikekitchen)
甘いフルーツ味も朝食にぴったり!
オレンジとマーマレード+りんご、ハチミツ、シナモン
果汁たっぷりのオレンジと、シナモンをきかせたりんご。
材料・1人分
食パン(8枚切り)……2枚
オレンジ……1個
オレンジマーマレード……大さじ2
砂糖……小さじ1
バター……10~15g
作り方
(1)オレンジは薄皮ごと皮をむき、4等分の輪切りにする。
(2)食パンの片面にそれぞれマーマレードを半量ずつ塗る。1枚にオレンジを並べて砂糖を振り、もう1枚ではさむ。
(3)フライパンにバターの半量を溶かし、(2)を入れる。厚手の鍋のフタなどを重石にしてぎゅうっと押し続け、弱めの中火で3分ほど焼く。
(4)いったん取り出して残りのバターを足し、裏返して戻し入れ、反対側も焼き色がつくまで同様に3分ほど焼く。4等分に切る。
焼き目をつけたらオーブントースターへ
フレンチトースト
「保存袋を使えば、途中で何度も返さなくていいのでラクチン。トースター仕上げのふわふわ感は格別!」
材料・1人分
食パン(5枚切り)……1枚
バター……10~15g
メープルシロップ、粉糖……各適量
好みのフルーツ(ラズベリー、ブルーベリー、バナナなど)……適量
A
溶き卵……1個分
牛乳……100mL
砂糖……大さじ1/2
B
生クリーム……50mL
グラニュー糖……小さじ1/2
作り方の Point!
(1)ボウルにAを入れて泡立器でよく混ぜる。保存袋に食パンを入れてAを加え、2~3回上下を返して、冷蔵庫で3時間以上おく。
(2)フライパンにバターの半量を溶かして(1)を入れ、焼き色がつくまで1分30秒ほど中火で焼く。食パンをいったん取り出し、フライパンに残りのバターを足し、裏返して戻してさらに1分焼く。
(3)オーブントースターの天板かバットなどに移し、220℃のオーブントースターで7~8分(または160℃のオーブンで15分)、ふっくらしてくるまで焼く。
(4)ボウルにBを入れ、ボウルの底を氷水に当てながら泡立て器で八分立てにする。
(5)(3)を器に盛り、メープルシロップをかけて(4)とフルーツをのせ、粉糖を振る。
※6枚切りの食パンの場合は、オーブントースターで5~6分焼く。
熱々を食べたいクリーミィな味わい
クロックムッシュ
ボリュームたっぷりなので、これで一食に。「焼く前の状態で冷凍できるので、何セットかまとめて作っても」
材料・1人分
食パン(8枚切り)……2枚
ロースハム……2枚
ピザ用チーズ……30g
ホワイトソース(作りやすい分量、2回分)
バター、薄力粉……各20g
牛乳……250mL
塩……小さじ1/4
ナツメグ(パウダー)……少々
作り方の Point!
(1)ホワイトソースを作る。鍋にバターを溶かし、火を止めて薄力粉をふるい入れ、なめらかになるまでよく混ぜる。再び弱火にかけ、フツフツしてくるまで炒める。
(2)火を止めて牛乳50mLを加え、全体がなめらかになるまで混ぜる。
(3)残りの牛乳を加えて中火にし、絶えず混ぜながら7分ほど煮詰める。とろみがつき、表面が沸いてきたら、塩、ナツメグを加えて混ぜる。
(4)バットに広げてラップを表面に貼りつけ、粗熱を取る。
(5)食パン2枚に(4)の1/6量をそれぞれ塗り、片方にハムをのせてはさむ。上面に(4)の1/6量を塗り、チーズをのせる。
(6)オーブントースターの天板にのせ、220℃のオーブントースターで12~15分、チーズに焼き色がつくまで焼く。
※余ったホワイトソースは保存袋に入れ、冷蔵庫で1週間保存可。
※レタス、きゅうり、にんじんなどのサラダを添えても。
ひと手間かけるだけのことはある、極上のおいしさ。休日に試してみて!
次回は、失敗ナシでできる「オムレツ」テクをプロが伝授します。
撮影/邑口京一郎 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子
詳しい内容は2018年6/7発売LEE7月号に掲載中です。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
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