来春、小学校に入学する長男がいる我が家にとって今年は「ラン活イヤー」。
「人気商品は、1年前の4月には予約しておかないと買えない」なんて話や、「ラン活」という言葉からも、その過熱ぶりが伝わってきますが、実際周りに聞いてみると「ランドセル選びって、まず何をすればいいの?」という方も少なくない様子。
そこで今回は、我が家が実際やってみた「ラン活」の様子をご紹介したいと思います!
いつ何をした?実録・我が家のリアル「ラン活」!
年明けから、幼稚園などで配られるママ向けのフリーペーパーなどにランドセル関連の広告が増え、時にはカタログが配布されることも。それらをチェックしつつ、まずは3月、気になるところへ資料請求しました。
ここ!というブランドが決まっていない場合、個人的なオススメは、まず百貨店のものなど一冊に様々なブランドのランドセルが載っているカタログを見てみること。価格や種類、デザインなどの相場観や全体の傾向を掴みやすいと思います。
同時期に、百貨店などで開催されていたランドセルのイベントにも参加。一度で色々なブランドの実物商品を見られることに加え、材質や機能についてや、ランドセル選びで重視すべきポイントなどの基礎知識を具体的に知ることができ、有意義でした。
親の中ではだいたい目星がついたところで、当の息子にカタログを見せてみたところ…強いこだわりはない様子なので、百貨店の売り場やイベントなどで色々な種類を見せることは敢えてしないでおくことにしました。
また、参加したイベントで「お祝いに孫へランドセルをプレゼントしたいというおじいちゃんおばあちゃんたちも多いので、ちゃんとご意向を伺った方が良いですよ」というアドバイスを伺い、5月の連休での帰省時にランドセルについて相談しようと思っていたところ、祖父母の方から先にプレゼントしてくれるつもりだという嬉しい申し出が。
そして東京に戻った連休最終日に家族でお店へおでかけし、息子に好きなものを選んでもらいました。
購入時期のピークはやはり夏休み時期。プロが教える「選び方」のポイントとは?
私は、ランドセル関連のイベントと展示会に2つ参加しましたが、そこで聞いたところによると「展示会や店舗は4~6月、購入時期は7~8月にピークを迎える」とのこと。
また選び方のポイントとしては、「実際に使うシーンを考えて選ぶことが大切」と伺いました。当たり前のことに聞こえますが、ついデザインや色にばかり目が行きがちの方が多いといいます。
「教科書などは想像以上に重いので、できれば実際に同じくらいの重さを入れて試着すると、背中のクッションやベルトによって感じ方が異なることがわかります。」
また、親子で一緒に実際の通学路を歩いてみることもオススメされました。
「学校までかかる時間もわかるし、通っている子どもたちが持っているランドセルを見ることができる。地域や学校によって特色があるので、すでにその小学校に行っている保護者の方に傾向を聞いてみるのも参考になりますよ。」
ちなみに今春、お子さんの小学校入学を迎えた先輩ママたちにも話を伺いましたが、「A4サイズのファイルが入るかどうかをチェックした方が良い」を言われることが多かったです。ランドセルの種類が増えたことに伴い、色の好みは多様化しているそう。また、フタを閉めた時にマグネットの力で自動的にロックがかかる「ワンタッチ錠前」や、タブレット端末に対応した次世代モデルなどなど機能も色々と進化しているそうですが、「入学後、サイズが小さくて困っている人が意外とたくさんいる」とのことでした。
「どのお店に子どもを連れて行くか」…親の情報収集がポイント!
今回、実際にランドセルを選ぶ中で感じたのが、ある程度、親がうまく子どもを「誘導」してあげる必要性でした。色や素材だけでなくデザインや機能まで様々で、大人でも圧倒されてしまうほどたくさんの種類があるのに、いくら「好きなものを選んでいいよ」と言われたところで、果たして5~6歳の子どもが自分の判断だけできちんと決められるだろうか…。
もちろんお子さんによっては、CMなどを見て「これがいい!」とはっきり希望を持っている方もいらっしゃると思いますが、事前に親がしっかり比較検討して「このブランドならば大人サイドも納得できる」という売り場へ子どもを連れて行き、その中から子ども本人に選ばせることが「親子ともに満足」するために大切なのではないかと思います。
せっかくの「ランドセル選び」は、家族みんなの想い出に!
最初は、過熱気味のブームにちょっと引き気味だった「ラン活」ですが、先にある程度情報収集をしていたおかげでスムーズに選ぶことができ、実際にはとても楽しい想い出となりました。
連れて行ったお店で、家族に見守られながら自分の好きなランドセルを選んだ息子はとても満足気。それを背負って記念写真なども撮っていただき、妹に「にいに、かっこいい!」と言われて少し誇らしげにしており、親にとってはそんな子どもたちの姿もまた、心に残りました。
また、ランドセルを試着する子どもを楽しそうに囲む家族連れで溢れたお店全体も幸せな雰囲気に包まれており、偶然お会いした同じ幼稚園のお友達は、おばあちゃんまで含めた三世代でいらしていました。私自身、今回自分の親が孫のランドセルについて考えてくれていたことがとても嬉しかったです。だからきっと、「ランドセル選び」というのは、子どもがここまで無事に大きくなってくれたことや、支えてくれた周りの方々に感謝しながら向き合う「家族のためのイベント」なのかな…なんてことを感じました。
それぞれの家族が、その家族らしい形で素敵なランドセルに巡り合えるといいですね!
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。