2017年11月のお題

装う心をもつこと、強く生きること

TB

yuki*

11月の月刊トップブロガー、お題は「お気に入りのアクセサリー」。

そんなに高価な良いジュエリーは持っていませんが、普段づかい用のものは、シーズンごとについつい増やしてしまいます。

とくにピアスは、お化粧が終わったあと、仕上げに顔まわりに華や艶をプラスしてくれる、こころづよい相棒。うっかりつけ忘れて出かけちゃうと、なんだか落ち着かず、そわそわしてしまいます。。(依存症!?)

ってことで、こちらが比較的よく使っている、お気に入りのものたち。

一番多いのは、やっぱり人気のプティローブノアーです。それからyumiko kawata、ミハエルネグリン、カレコペンハーゲン、レネレイド。

比較的新しいのは、イムカティムカ、グランマティック、コスターリングあたり。cosやビューティーアンドユース、それからアネモネで出会った、驚くほどお手頃価格のものもあります。

流行と関係なく使える、ヴィンテージっぽいデザインのものが多いです。

LEEマルシェで昔買ったものもあります!ソニアレネのフープピアス、アガットの天然石ピアス。どちらも長く使えるデザインのもので、重宝しています。

Oucaのフリンジ付きピアスは今もマルシェで買えたりして。お盆玉クーポンを使ってこの夏に買ったものです。個性的なデザインのようですが、これがすごく使える子なんですよ!)

唯一、真ん中の右あたりにあるものだけがハンドメイド。デッドストックのヴィンテージボタンの穴部分にラインストーンとメタルビーズをこつこつと埋め、ピアスパーツを接着して加工しました。

・・・・・・

毎日つけるのはピアスですが、逆にほとんどつけないのが、指輪とネックレス。この2つは、行事やよそゆきの時にしかつけません。

この2つは、どちらも夫からの贈りもの。ティファニーのダイヤです。

王道のソリティアタイプのエンゲージリングと、誕生日プレゼントのバイザヤードのペンダント。ファインジュエリーは、たまに身につけると、もらった当時の幸せな気持ちを思い出せるのがいいところ。よいスイッチですね(笑)

・・・・・・

さて最後は、長年のお気に入りだけど、なんとまだ一度も身につけて外に出たことのないアクセサリー。誰にも見せたことがない、とっておきのものです。

12歳になった春、十三詣りのお祝いに、おばあちゃんから贈られたもの。ゴールドの房に、楕円形の真珠が実るデザインのペンダントです。小さいダイヤも一粒だけついています。

「十三詣り」は、関西以外ではあまり一般的じゃない行事かもしれないです。数え13歳になる年の春にお寺に参詣し、大人として生きるための知恵を授けてもらうという通過儀礼なのですが、七五三に比べるとぐっとマイナーですよね。

昔は「本身はじめ」といって、大人と同じ本身裁ちの着物を作ってもらう歳でした。成人の入口に立つという意味で、今も京都や大阪では、ちゃんと振袖でお詣りに行ってお祝いをする家もあるようです。

私の時はお詣りには行かなかったのですが、おばあちゃんがお祝いにと、このペンダントを贈ってくれました。つまり、人生で初めて自分のものになったジュエリーが、これなのです。

でも、その当時の私は身を飾ることなどにいっさい頓着せず、暇さえあれば本ばかり読んでいるような子でした。そのうえ中学受験に失敗して、とてもふてくされていました。
きっとおばあちゃんは、このあとの私の人生が、もっと女の子らしい楽しみに溢れた実り豊かなものであるようにと祈って、このペンダントを選んでくれたんだと思います。

当時はその事がよくわからず、とりあえず箱ごと母に預かってもらいました。そして18の時、進学で上京する際に渡され、本当に私のものになったのです。
少しつけてみて、鏡を見てなんだか似合わないなと思って、もう一度手荷物にしまいこみました。

・・・・・・

そのあと、大阪を離れる前に、おばあちゃんの家に挨拶に行きました。

私が東京にいる間に、怪我をしたり病気にならないでね。絶対絶対、約束して。元気でいるって。そう頼んだら、おばあちゃんはいつもの穏やかな笑顔で「そんな約束は、できへんわ」と言ったのです。

いつもなら「よっしゃ約束、指切りげんまんやで」と言ってくれるはずのおばあちゃんが、その時だけ、どうしても指切りをしてくれなかったのです。
私はとちゅうから取り乱して、泣き出してしまいました。

すると、おばあちゃんはひとりで部屋を離れ、蔵のほうに行き、しばらくして何かを手に持って戻ってきました。「これ持って行き」といって、私に手渡したものを見ると、朱赤色をした珊瑚の数珠だったのです。

「こんなもの貰えへん、おばあちゃんのもしもの時にこれを使うとか絶対想像したくないもん」と泣きながら断りました。それでもおばあちゃんは、「あほ言いな」と笑いながら、しっかりと数珠を私の手に握らせてきました。

「数珠はな、そういう時だけに使うもんとちゃう。持ってたら守ってくれる、ありがたいものなんやで。若い頃にお父さんにもらって、長いこと私の事守ってくれたから、もうじゅうぶんや。今度は、あんた守ってもらい。遠い遠いとこへ行って、ひとりで暮らすんやから。
何があるかなんて、おばあちゃんも歳やから約束できへん。なるったけ頑張るけどな。でも、離れるいうんはそういう事や。」

それは、十三詣りから5年経ち、今度こそ私が本当に大人の入口に立たされた瞬間でした。自分で進路を定め、生き方を選び、それにしたがって大切な人と離れねばならない時もある。どんなに悲しい事があっても、大人として受けとめて生きていく。
その覚悟が、まったく足りないまま大海に漕ぎ出そうとしていたことに気付かされたのです。おばあちゃんのほうがよほど心配で、泣きたかったでしょう。

泣き笑いでありがたく貰い受け、ペンダントと数珠を一緒に大事にしまいこみ、旅立ちました。それからずっと、いまも大切に持っています。

おばあちゃんは、約束通りなるったけ頑張ってくれているらしく、98歳の今も元気に大阪で暮らしています。贈ってくれたもの達に込めてくれた願いの通り、私も幸せに暮らせています。

最初の子を喪うという最大の悲しみが私に訪れて数珠を使う事になった時も、日にち薬しかないんやけどな、忘れられへんでも楽にはなってくるで・・と優しく背中を撫でて教えてくれました。

美しく装う心の余裕を持つこと。誰かにいつも守られていることを忘れず、人生の喜びだけでなく、苦しみも受け容れて強く生きること。大げさかもしれないけれど、大切なこの2つのことを、いつも心に携えていこうと思います。

この記事へのコメント (14)

  1. TB yuki*

    マッキーさん♡

    このペンダント、素敵な形ですよね。もらった当初は、嬉しいなと感謝したけど、その意味について考えを巡らせるまでには深く受け取らなかったのですが。大人になって良さがわかりました。幼い私が成長するのを待ってくれていたようで、じんとします。
    おばあちゃんは短歌を詠む人だからかもしれないんですが、深い想いを、こういう別の形で表現するセンスがある人なのです。
    心の余裕、本当に持ちたいですね。なんだかかっこいいことを言いきって不遜な感じになってしまいましたが、なかなかできてない自分だからこそ、できるように心がけたい!と強く思ってないと、ついつい忘れてしまうのです(笑)

  2. TB yuki*

    はなさん♡
    ご親族に関西の方が多いとのこと。うちもですよ!全員が関西人です。十三詣り、なんとなく今後は廃れていきそうな行事ですが、息子の時は知恵を授けてもらいに行こうかなあと思っています。荒波の中生きていく知恵をつけて欲しいですからね!(笑)それまで祖母には元気でいて欲しいものです。来年は白寿、再来年は喜寿、そのあと十三詣りです。
    はなさんのクリップ、LEEや100人隊が大好きなのがわかりますよ〜!見てきてくださって、仲間になってくれて、嬉しいです。そして、3人もお子さんがいらっしゃるのだから、喜びと同時に心配や大変なことも、きっとおありかと。自分も園ママ時代は役員とか色々やった方でしたが、3人も抱えながらやったなんてすごい!頭が下がります。奮闘の毎日でしょうに、素敵な物に対するアンテナもちゃんと張って、心が潤おそうという気持ちが伝わってきます。
    喜びに目を向けて、良い日々を共に綴りましょう!

  3. TB yuki*

    ゆかりさん♡
    私は、ゆかりさんがティファニーのシルバーアクセサリーをクリーニングに出されたという投稿を見て、こういうのに憧れるなあと思いましたよ〜!氷河期社会の厳しい洗礼を受けた新卒の頃は、薄給で必死で働き、いろんな意味で身を飾る余裕に欠けていました。精神的にも幼かったのだと思います。
    もっと頑張って働き続けて、憧れのものを自分で手に入れられるくらい強くなって、自信や誇りを持ちたかったです。でも、投稿にも書いたんですが、最初の出産で娘を亡くし心が折れてしまい、たった3年で会社員を辞め、家庭に入ってしまいました。
    若いころ自分が頑張ったという記憶だって、立派な想いですよ!そんな魔法のアイテムがあったなら、きっと子供の前でも胸を張ってしゃんと歩ける気がします。その姿、いずれ同じ道を歩く娘さんの指針になると思います♡

  4. TB yuki*

    マルさん♡
    おばあちゃん、元気ですよう!こないだ誕生日に小さな贈り物をしたら、達筆のお礼状が届きました。お正月に会えるのが楽しみです。
    思いもよらないほど反響をもらったので、胸にしまってた大事なものを外に出しちゃってよかったのかな・・と、今頃になってちょっと心が揺れていますが。大好きな祖母のことを、人に話したかったんだと思います!
    家族を持つことで自分ではどうにもならない苦しみも増える・・というの、よくわかります。頷きながら読みました。
    「希望の数だけ失望は増える、それでも明日に胸は震える」と、私が(マルと同じくらい)好きな桜井和寿も言ってます。できるだけ喜びの方に目を向けて、笑って暮らすようにしましょう〜♡

  5. TB yuki*

    chiyuさん♡
    物語のようかしら!?でもたしかにこの話、人生における、とっておき上等のエピソードかもしれないですね。大事な時に取り出して、愛された記憶とともに肌身につけると、胸を張って歩く力をくれる。贈り主がかけてくれた魔法を感じることのできるアイテム。あると心強いです。
    chiyuさんに日々身につけてもらって大切にされているアクセサリーも、きっと何かの魔法がかかっていますよ〜!

  6. TB yuki*

    eringoさん♡
    どうもありがとうございます〜!eringoさんの投稿は、もの選びも写真のセンスも素敵で、まさにLEE100人隊の王道なんだけど、ご自分の色もしっかりあって・・憧れの正統派隊員さんだなあと拝見しております。実は私もお話したかったんですよ〜。
    しかしeringoさんは大人気で、なかなかつかまらなかったという噂を聞いてますよ!(笑)次回お会いできる機会を楽しみにしております♡

  7. TB yuki*

    ひふみさん♡
    真珠も珊瑚も、母なる海からの恵み。本当ですね!
    これまであまり人に話したことがないエピソードだったのですが、今回アクセサリーにまつわる話をということで、最初に心に浮かんだのが、この祖母との贈り物にまつわる出来事でした。反響をいただけてちょっと嬉しかったです☺︎

  8. 020 マッキー

    こちらのペンダントのお写真に吸い込まれるように、そしてあっと言う間にクリップを読ませていただきました。
    なんて素敵なおばあ様。一つ一つの言葉に重みと深い愛情を感じました。
    yuki*さんのコレクションも大人の女性らしい、ウットリするものばかりですね。
    わたしも、美しく装う心の余裕を持ちたい、と思います。

  9. 067 はな

    yukiさん、初めてコメントさせて頂きます。
    ご挨拶出来てなくてすみません💦 1年目のはなと申します。
    100人隊になる前から、ここ4年くらい
    yukiさんのクリップを素敵だなーとは拝見させてもらってました!
    私の親戚もみんな関西出身なので、十三詣り、母がしてました。
    上手く言葉にできないのですが、今回のクリップ、泣きながら拝読し、すごく心に沁みました。
    本当に、人生楽しいことばかりじゃないですが、
    最後の4行、しっかり心に刻みたいと思います。
    大切な気付きを頂きました。ありがとうございます✨

  10. 032 ゆかり

    yukiさんこんにちは。
    文章じっくり読まさせていただきました。ジュエリーって憧れのものやブランドを思い描きがちだけど、やはり背景にあるのは想いだなぁって。
    想いと一緒に歩んでいけるもの、私にもあるかなぁ。ふと考えてしまいました。

  11. 049 マル

    ちょうどジュエリーを探していたときだったので、フムフムと参考にしながら読んでいたら、後半は涙ボッロボロでした・・・。
    素敵なおばあ様ですね。
    おばあ様は今はどうしているのだろう・・・と読み進めながら心配していたら、ご健在ということでこちらも嬉しくなりました!
    私も家族を持つことで自分ではどうにもならない苦しみも増えていって、でもこれを受け入れるのが大人になるってことなんだなと思っていたので、最後の文章が胸に沁みました。

  12. 091 chiyu

    なんて素敵なお人柄のおばあさま!!yukiさんの物語のような文章がじーんと響きました。おばあさまがお元気でいらして、わたしもなんだか嬉しいです。
    ジュエリー、お気に入りのものばかりひたすら使う派ですが、全部集めてきて手にした時の気持ちを思い出してみたいなーと思いました。

  13. 013 eringo

    ジュエリーどれも素敵ですね♡そして私もひふみさんと同じく、記事を拝見して、涙してしまいました。旦那様とおばあさまからいただいたジュエリーのエピソード、素敵すぎます。おばあさまが今もお元気でいらっしゃるということが、私までなんだか嬉しいです。
    話は変わりますが、パーティーでお見かけしたのにご挨拶できず、帰ってきてから猛省しています。。。お話したかったです!

  14. 088 ひふみ

    yukiさん、ウルウル来てしまいました……なんて素敵なエピソード。
    装うもののなかでも、特にジュエリーは人の想いや思い出と一緒にあるものですよね。
    偶然かもしれませんが真珠も珊瑚も、母なる海から生まれた柔らかいジュエリー。
    おばあさまの大きな母性・優しさが伝わってくるようでした。
    最後の4行、心して私も日々を過ごして行きたいと思います。

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TB yuki* 神奈川県 主婦、時々がま口屋

LEE100人隊トップブロガー

36歳/夫・息子(8歳)/手づくり部、料理部/横浜在住、大阪出身。港が見えそうで見えない(残念っ)丘の上の古い一軒家で、息子ハルちゃんと年上の旦那さんと、3人で楽しく暮らしています。最近は趣味のがま口制作が、実益を兼ねたライフワークになりつつあります。

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