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おでかけ部

話題の国宝展へ@京都

  • ひふみ

2017.11.08

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すでに来場者20万人を突破したという京都国立博物館の国宝展。
10月から始まり現在は第2期のこちらに行ってきました。
(写真撮影不可なのでお写真なしでごめんなさい…文章で様子が伝わるようがんばります!)。

かなり並ぶと噂でしたが、平日15時なら並ばずに入れました!
午前中は平日でも混むようです。

館内はかなり混んでいましたが、先日新国立でやっていたミュシャ展と同じくらいでした笑
展示物が見れないほどではありません。
私が行った時は一階がかなり混んでいたので、三階から下に降りて行く形で回った方が混雑回避できるかも。

京都国立博物館の開館120周年記念、41年振りの開催とあってラインナップがとにかく圧巻!

巨大な仏像から、銅鐸、古文書、絵画、着物、漆器まで、、、日本の美を味わいつくせる展示でした。

個人的に必見と感じたのは、

・長谷川等伯親子の屏風絵
・円山応挙の雪松図屏風
・金剛寺の大日如来像
・御堂関白記の現物
・日本書紀、岩崎本版

です。

【長谷川等伯の松林図屏風、長谷川久蔵(息子)の桜図】
以前京都で見たことがあり、大好きな絵画の1つだったのですが、今回新たな事実を知りびっくり。

桜図は、久蔵が26歳のときに秀吉のために描いたもの。
純白の桜がいっぱいに咲き誇り、その間を金色の雲が流れてゆく……という絢爛豪華な一枚。のびのびとした筆致が本当に素晴らしく、心が晴れやかになる絵なのですが、なんと久蔵はこれを完成させた後に若くして病死してしまったそう。
松林図屏風は、父・等伯が失意のうちにしたためたものなのだそうです。

桜図とは対照的に、墨一色の松林図屏風。
あの寂寞とした美しさは息子の死から来ていたのか、、、と衝撃でした。
私も息子がそんな歳で死んでしまったら、と考えてうるうる。
深い哀しみの中で生み出された圧倒的に美しい作品に、改めて感銘を受けました。

【円山応挙の雪松図】
現代にも通じるモダンなデザインと色彩が素晴らしく、外国の方もじっくり見入っていました!
55歳で手がけたという快挙に驚き。
(当時の55歳って今で言う80歳くらいなはず)
こちらは東京の三井美術館蔵なので、出張展示が終わったらまた東京で見に行きたいです。

【大日如来像】
大きさと神々しさに圧倒されます!大阪からわざわざ持ってきただけある仏像です。

【御堂関白記(藤原道長の日記)】
原本が現存しているのが奇跡に近いのだそう(近衛家の努力により、応仁の乱で戦火を逃れたおかげかと思います)。
本当にほぼ日記で、欄外に色々書いてあったり、その日の吉方位と思われるメモが残されていたりと、かなり面白い!
「道長さん、意外に字は上手くないのね」とか、失礼な感想も浮かんできたりして(笑)。

【日本書紀の写本】
資料を読み解くための一条兼良の赤字が入っていたりするところが、やはりその時代ならでは。
当時の研究者の情熱が、数百年の時を越えて蘇ってくるようでした。

…というわけで、備忘録的に書いていたら長くなってしまいました。
社会科の資料集に載っているような有名作品ばかりですが、資料集では味わえない感動が得られました。
混んでますが、行く価値のある展覧会でしたよ。
関西の方はぜひ♡

ひふみ

33歳/夫・息子(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/「将棋ができない方」のひふみです。好きなもの/読書、お寺、器とジュエリー。155cmのややミニ身長。フルタイムで働きながら子育て中。日に日に怪獣化する息子に負けないくらいパワフルに日々を過ごすことが目標です。Instagram:@hifumi_fashion

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