今日は8月8日。パチンパチンってことで「がま口の日」なのです。
ってことで、いつもがま口工房の仕入れでお世話になっている、蔵前の問屋さんへ。
角田商店さん、ちょっと外壁をリニューアルしたみたいで綺麗になってました。新しく地下にイベントスペースができ、最近はそこでがま口教室や展示なんかをやっているそうで。
今回、こちらのワークショップに息子が参加してきました。
「がまぐちの日」記念ワークショップ
お値段もパチンパチンの880円、お手頃価格。すてき♡
一階で参加費を納めて、引き換えに表布に使用するセルビッジのデニムテープをいただき、地下へ。
受付で、今度は内布に使うグログランリボンと、口金を選びます。
赤耳のついたデニムテープ、こうやって見ると、なんかすごいおしゃれ〜。いいなあ。
生地を重ね、まじめな顔で色合わせする息子。綺麗なアクアブルーに決め、今度は口金を選びます。N(シルバー)G(ゴールド)ATS(アンティークサテーナ)の3つから、キラキラのG色を選択。うん、とてもいいと思います♡
おおまかな工程を説明したイラストが、壁に。
材料がそろったら、作業台へ。スタッフのお姉さんにコツを教わりながら、いよいよがま口作りにトライします!
まずは、表布と内布をくっつけて、袋になる部分を作ります。耳付きのテープを使うので、今回は針も糸も使いません。両面テープで外表に貼り合わせます。
こういう時は、意外と慎重派の息子。丁寧に貼って、剥離紙を剥がします。
口金の角に合わせて、生地の端を切り落とします。三角定規と同じ形に・・45度!
これで、袋部分は完成。次はちょっと難しい・・?
ボンドをへらに取り、口金の溝部分に入れていきます。
少しずつとって、なるべくはみ出さないように入れていきます。
「ちょっとはみだしちゃった・・!!」
大丈夫、そのボンド、乾くと透明に近くなるやつだから。でもすぐに袋部分を入れようとすると、ゆるいボンドが布のあちこちに付いて汚くなっちゃうから、まだだよ。
半乾きになるまで、しばし待たれい。
ボンドがいい感じになったところで、手でそろそろと差し込んでいきます。
さて、上手くいくかしら・・・!?
おみごと!袋部分が、全部口金に入りました〜。
なかなかきれいにできたじゃないの。初めてにしちゃ上出来!
さて、表に返すと・・・
パッチン!ちゃんとがま口になってるーっ!感動。この、口金から少し出た赤耳部分がいい仕事してる〜。さすが角田商店さん、気が利いてますね。
ワーイ!これで完成〜〜♡・・・ならいいのですが。ちょっと待った!
ここからが最大の山場です。袋部分をみぞ内に固定するため、紙紐を詰めるという難関が待ち受けています・・がんばれ、息子よ!
まずは、あらかじめ初心者にも詰めやすいように、お店の方で切っておいてくれた紙紐を配置します。(親切!)
短い紐を両脇の縦部分に、長い紐を上部分に詰めるんだよ〜。と説明。
まずは、指先で軽く押し込むようにして、位置を決めて固定していきます。
真剣そのものの息子。深爪なので、なかなかうまく入りません!
しかし、諦めず何度もトライして、なんとか固定できました。さあ、満を持してあの道具が登場します。
ヤットコ!これぞ職人の道具という感じのアイテムです。おそるおそる握りしめる息子。実は母も2種類所有しているのだよ。
ここでも、そろりそろりと力を入れ、ゆっくりと慎重に詰めていきます。
普段はわりと何に関しても不注意だったり大雑把だったりすることの多い息子ですが・・。ゲンコ玉や丸カン部分をヤットコに挟み込まないよう、ちゃんと気をつけて避けつつ、作業を進めていました。
どこも傷つけず、無事に入れ終わりました!
仕上げに、カン部分に革紐を通して結んで・・・
今度こそ、完成〜〜〜っ♡♡
もう、今年の自由研究の宿題はこれでいいか・・!これにしよう!(涙)
お盆帰省から帰ったら、ちゃんと作り方をまとめようね・・・。
出来上がって、作り方を教えてくれたスタッフさんにお礼を言いつつ、しみじみ。
「最初の頃、ベビーカー押して買いに来られてたんですよね・・!」
「そうです・・赤ん坊だったのに、とうとう自分でがま口を作れるまでに成長しましたよ・・・!感動です!!」
思えば角田商店さんの方も、大規模な改装はないものの、だいぶおしゃれな感じに様変わりしました。ハンドメイドブームがあったせいで、がま口人口(?)も激増したし。ワークショップには子どもも結構参加していて、なんだか、活気に満ちていました。
7〜8年前には書店の手芸本コーナーにほとんど並んでなかったがま口本も、今では何冊も出ています。そのほとんどになんらかの形で関わっている、日本一のがま口問屋がこちらです。
昔ながらのひんやりとした石造りの建物に、丈夫で美しい、最高品質の口金を取り揃えています。これからも、末長くそうあって欲しいものです。
yuki*
39歳/夫・息子(11歳)/手づくり部、料理部/横浜在住、大阪出身。港が見えそうで見えない丘の上の古い一軒家で、息子と年上の旦那さんと猫のリサと一緒に、楽しく暮らしています。本とラジオと美しい布が好き。がま口のお店をやっています。一度しかない美しい日々を、あたたかく綴りたいと思います。Instagram:@yukiiphone
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