年に一度、表参道の根津美術館で公開される、尾形光琳の「国宝 燕子花図屏風」を最終日前日に滑り込みで観に行って来ました。
（今年の公開は終了、毎年4月から5月まで。）

根津美術館の、アプローチが好き。

この日は割としっかり雨が降っていたせいか、思ったほどの混雑はしておらず、ゆっくりと館内の作品を鑑賞する事が出来ました。

お目当ての燕子花図。
館内は撮影禁止なので、お土産に購入した左隻のポストカード（と、ミニクリアファイル）を。
来年の今頃、家に飾るのが楽しみ。

金色をバックに、緑の葉や茎、そして青の濃淡だけで表現されたカキツバタのお花がひたすら描かれた、言ってしまえばただそれだけなのですが、リズミカルなカキツバタの配置も相まってか、とても美しく。
近くで細かいタッチを観てみたり、遠くから全体を観たり、座って観てみたりと、ずっと眺めていられました。

常設されている他の作品も観たあと、最後にもう一度この絵を観に行ってしまったほど心に残りました。
出掛けは雨でテンションが下がり気味でしたが、本当に行って良かった、、

根津美術館には広い庭園があり、池に本物のカキツバタも咲いています。
そちらも見ごろの時期なので、傘をさし、足元に気を付けながら庭園を散策。

一番良い見ごろは過ぎていましたが、それでもきれいなカキツバタの姿。
尾形光琳の目には、カキツバタがあの絵のように映っていたのだなあと想像してみる。

黄色も咲いていました。

階段を登ったところにあるこちらの茶室では、お抹茶とお菓子を頂く事が出来るそうです。

他に、食事も頂く事が出来る素敵なNEZU CAFEもあります。
入館しないと利用出来ないのですが、まだ行った事がなく。

また来年、燕子図屏風を観に行った時には、NEZU CAFEへも訪れられたらなと思います。

根津美術館
http://www.nezu-muse.or.jp/