今日は世田谷美術館で開催されている
「花森安治の仕事 ―
デザインする手、編集長の眼」
に行ってきました。
朝の連続テレビ小説「ととねえちゃん」で
花森さんをお知りになった方も
多いのではないでしょうか。
花森さんは「暮らし」という
最もパーソナルだった部分に目を向け
人々の生き方そのものを豊かにする
アイデアを生み出し、その一方で、
社会や権力への矛盾や問題を
「暮らしの手帖」という雑誌を通じて
投げかけ続けた人物です。
展示では表紙原画や手書き原稿など
当時の貴重な資料をみることができました。
花森編集長時代の「暮らしの手帖」は
今見ても読みたくなる記事ばかり。
「製品テスト」記事の徹底ぶりは有名ですが、
火事の時どう火が燃え広がるかを実験記事、
赤ちゃんを人工栄養で育てた場合の
1年間にかかる費用の実録記事などなど・・・。
「認可保育園が足りない」という記事が
掲載されたのは1960年代。
同時期に「乳がんは自分で発見できる」という記事も。
この時代にすでに記事になっていたなんて!
また庶民の目線から反戦を訴えた
「一銭五厘の旗」の記事には
心を強く打たれました。
実は、素敵な出会いが!
なんとなんと1号から3号の雑誌を
お持ちの方がおられたんです。
お母さまがお持ちだったものを
大事に保管されていたそう。
1948年の雑誌、しかも読者の方のお手元にあったもの!
お願いして写真を撮らせていただきました。
時代は移り変わっても変わっても
人の「暮らし」はいつの時代も変わらない。
だからこそ、花森さんの言葉に、記事に、
心を動かされるのかもしれません。
毎日をほんの少し丁寧に、
きちんと考えた生活者になりたいなぁ…。
いろんなことを考えさせられる展示でした。
びすこ
40歳/夫・息子(0歳)/手づくり部・料理部/インテリアやファッション、アウトドアが好きな新米ママです。いらないモノを手放して、家族も自分自身も笑顔になれるモノ・コトをきちんと選べるようになるのが目標です!
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。