【読書】遠いようで実は身近な世界「死体の授業」がわかりやすくてためになります【40代のブックレビュー】
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040 きな
2026.08.26
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久々の読書記録です
日頃から本はいろいろ読んでいて「ご紹介したい!」というものはたくさんあるのですが…。本とかドラマとかって、写真に頼るわけにいかないのでなかなか難しい。
というわけで、ちょっと文章多めになりますが、最近面白いと思った本をご紹介させていただきます。
「法医学教授が教えている 死体の授業」著者:飯野守男

…久々なのに、なんとも物騒な本持ってきたな??と思われるかもしれませんが、なかなかヒットしているこちらの本。
意外とみんな、興味ある?
2026年5月に発売されたものですが、私が購入したのはなんと第5刷!
「死体の授業」というとちょっと怖い印象ですが、「アンナチュラル」や「監察医朝顔」など、法医学を題材にしたドラマは昔から数多くあります。なのでみなさん興味があるようですね。
実は憧れた分野でもありました
何故私がこの本を手にしたかというと、大学時代に選択科目で「法医学」を取っていたからです。また、私は「科捜研の女」になりたかったので(頭が足りなさすぎたので夢で終わった)興味がある分野でした。
私の大学の「法医学」の講義も、かなり人気だったので大教室に生徒がみっちりでしたね〜。懐かしい。
日本に150人しかいない「死体のお医者さん」
日本のお医者さんの中で1番身近なのは「内科」だと思いますが、内科医は1番多く約6.2万人。2位は整形外科医で約2.2万人と、内科が圧倒的(令和6年の厚生労働省のデータです)。
そんな中、法医学分野のお医者さんは150人。これは全国での人数。とんでもなくレアなお医者さんだということです。
大学時代の法医学の講義って、この数少ない教授を招いてのものだったのか…。とんでもなく贅沢だったのだと約20年経って気づきました。
著者は鳥取県唯一の法医解剖医・飯野守男先生です
この本の著者は、鳥取生まれで現在鳥取大学医学部教授の「飯野守男」先生。

鳥取県ではなんと、たったひとりの「法医解剖医」だそうです。ドラマの監修も務められているそうです。
本は第1章から第4章で構成されています
第1章は「そもそも解剖とは?どんなときに解剖するの?」という疑問や「解剖にかかる費用はどこから支払われるのか」といったお金の話まで…。たしかに「司法解剖」ってよく聞きますが、そりゃあお金かかりますよね。なかなか普通に生きていると触れられない世界をちょっとだけ覗くことができます。
第2章は、飯野先生が実際に解剖した事例のお話。この章は、第1章とは違い普通に生きている私たちにかなり身近なお話になってきます。
例えば…
交通事故よりも身近な危険とは?
身近な死の危険としてパッと思い浮かぶものは「交通事故」という方が多いのではないでしょうか。
本書では、もっと身近でもっと危険なものが紹介されます。
それが
「お風呂」
です。
「いやいや、交通事故のニュースは毎日見るけど、風呂でってニュース見なくない?」と思われるかもしれません。
しかし実際は、入浴関連の事故死は推定で年間1万9千人。なんと交通事故で亡くなる人の約7倍なんだそう。
そして書かれていたことから、ちょっと私が身近で聞いたお話を思い出したのでお伝えします。
「お風呂の保温機能は、使わない方が良い。」
です。
保温機能を使うと、お湯の温度は下がらずずっと一定のまま。熱中症を起こしやすくなります。家族がいる場合は何かあったときに気づいてくれるかと思いますが…。ひとりのときに何かあった場合、大変なことになります。お湯の温度はそのまま保たれてしまうんで…。
こういった、実は日常生活に危険って隠れているんだよ!ということを教えてくれます。
ほかにも「入れ歯」とか「便秘」とか。身近すぎる。

気をつけよう…。
きっとみんなが気になるのはこの章?「ドラマや漫画で描かれる嘘」
この本に興味を持つ方のほとんどは「ミステリーもの、サスペンスもの」が好きなのではないかと思います。
第3章はそんなドラマや漫画で「ホントにこんなん、あり得る?」という疑問に答えてあります。

著者の飯野先生が鳥取県と縁が深いからでしょうか。「名探偵コナン」の1話を事例として挙げられています。
私、コナンのこの話読んでいるときに「うわー、こんな苦しいのやだなー」と思った記憶があるのですが…。これに対しての、法医学教授の率直なご意見。
「それでは死なないと思う」
ですって。
どの話か気になります?ぜひこの本を読んで、答え合わせしてみてください(回し者ではありませんが…)。

最後の章は「法医学」の世界のリアルに触れられます
最後は飯野先生がなぜ法医解剖医を志したのか、や、日本と海外との違いなどが書かれています。
よく聞く「監察医」は実は東京23区、大阪市、神戸市しかいないなどという、「法医解剖医」と混同されがちなことなどにも触れてあります。
また、「最短ルートで教授になりたいなら穴場な分野(人が少ないから)」とか、「臨床医と比べてお給料は?」なんて話も。
そして、
「法医学者に、完全犯罪は可能か?」
なんて、恐ろしくも興味深い内容が最後に盛り込まれています。
…まぁ、死体のプロとはいえ犯罪のプロではないですからね。「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」でも、手間ひまかけたトリックやアリバイ、あっさり見抜かれますから。
(余談ですがスピンオフ漫画「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」では犯人自身が密室トリックをやってのけたあとに「俺…SASUKEに出れる…!」って言うシーンがあります。到底無理ですよね。完全犯罪って。こちら面白いので金田一世代の方はぜひ)

役立つ話もたくさん!な一冊でした
本の中には専門用語はあまり使われず、出てきてもきちんと解説される親切な内容。ミステリー小説を読んだりドラマを見たりするときに、理解がちょっと深まる内容や「これは…あり得るな。気をつけよう…」と思ってしまう内容まで。

日本では古代から人の死を「穢れ」として見る文化があるため、どうしてもタブー視されがちな「死」の話。でも、人間誰しも平等に「死」は訪れるわけで。
文字も大きく(SHIJYUには重要)、文体も読みやすいのでおすすめです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
040 - きな
事務職 / 福岡県 / LEE100人隊
40歳/夫/手づくり部・料理部・美容部/福岡生まれの福岡育ち、地元ネタ多めの2年目隊員です。飲むこと食べること大好き!そして収集癖あり(うつわやキャラものなど)。プチプラファッション好きです。趣味は食べ歩き、ドライブ、神社仏閣巡り、コスメ探し。釣りやキックボクシングでストレス解消しています。今年度もたくさんの「これ、いいな!」をみなさんとシェアしていけたら嬉しいです。
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