こんにちは!ななおです。
ここのところずっと読んでいて、ブログにも折に触れて登場していた、京極夏彦さんの「鵼の碑」。
「鵼の碑」(ぬえのいしぶみ)

こちらは古本屋「京極堂」を営む中禅寺秋彦を主人公としたミステリー「百鬼夜行シリーズ」の記念すべき第十作目になります。
「百鬼夜行シリーズ」はこちら。(この他にもスピンオフやサイドストーリーがあります。)
- 姑獲鳥の夏
- 魍魎の匣
- 狂骨の夢
- 鉄鼠の檻
- 絡新婦の理
- 塗仏の宴 宴の支度
- 塗仏の宴 宴の始末
- 陰摩羅鬼の瑕
- 邪魅の雫
- 鵼の碑
百鬼夜行シリーズの特徴のひとつとして、単純にめっちゃ分厚いこと。
「鈍器本」と呼ばれる由来です。

ちなみに、京極夏彦さんの本全部が分厚いわけじゃないですよ?

内容を軽く・・・

百鬼夜行シリーズを愛読している方には今さらですが、このシリーズにはそれぞれ妖怪の名が冠されています。
妖怪・・・いるのかいないのか?伝承・民俗学の世界。
お化けともちょっと違う、もっと実体と存在感のある存在。
それがミステリーとして昇華されているんです。
主人公の中禅寺秋彦は陰陽師という側面を持つので、どちらかと言えば妖怪側というか、あっち側というか、そういう風に思えます。
でも、違うんですね。
妖怪に取り込まれているのは、その他の登場人物であったり、読者である我々だったりする。
そこの「不思議」や「奇怪」「混迷」に光を当てて、「こっち側」に戻してくれるのがこの中禅寺秋彦なんです。
今回のタイトル

「鵼の碑」。
これは・・・読み終わった後だと、なんという考えられたタイトルなんでしょうかと・・・(絶句)
鵼じゃなければならないし、碑でもなければならない。
鵼(ヌエ)とは?
鵼とも鵺ともヌエなどとも書かれる妖怪。
妖怪と言われる所以は、顔が猿・胴体が狸・脚が虎・尾が蛇だからです。(若干違う場合もあります)
ちなみに鳴き声はトラツグミ。作中では「ひい ひょう」と描かれる、哀しくてちょっと不気味な鳴き声。
そんな動物は普通に考えて存在しないので、妖怪分類になっています。
でも、ペガサス然り、人魚然り、クリーチャー系ってだいたいそういうものじゃない?とも思いますよね。
そう思った方、最後に中禅寺さんに憑き物落とされてください。
見事な複数ストーリー
鵼がキメラになっていることと合わせて、ストーリーもキメラ状に複数パートが組み合わさっています。
蛇のパート。虎のパート。狸(貍)のパート。猿(猨)のパート。そして、鵺と鵼。
そして舞台は日光。
パートごとの動物は、ちゃんと物語内のキーワードとなっています。
蛇:子供の頃に父を殺してしまったと告白するメイド。彼女は蛇を異様に怖がっていた。本当に彼女は父親を殺したのか?
虎:父親の死の真相を追うため失踪した婚約者を探す娘。婚約者は失踪以前にこう言った。「父さんは虎の尾を踏んだのかもしれない」
貍:公園に放置された3つの死体。群衆と警察が駆けつける中、その死体は忽然と消えてしまった。まるで、狸に化かされたような・・・
猨:光る猿を目撃したという老人。それは神使なのか、それとも・・・
鵺:大叔父の死後、診療所の遺品整理に訪れた病理学者。整理を進める中で気付いた真実とは。
ということで!あとは読んでみてください
あまり書くとネタバレになっちゃう😂
ページをめくる手が止められなくなる鈍器本ミステリー。
この夏、大人も大人の読書週間するのもいいかもしれません!
ではでは、また!
014 - ななお
派遣社員 / 神奈川県 / LEE100人隊
46歳/夫・息子(12歳)/料理部/家族はアクティブな夫、ゲーマーな息子、すぐ噛んでくる2羽のコールダック。性格はインドアなのに、なぜか旅行・MTB・雪山・空手・筋トレと案外外で動き回る日々。40代も佳境となり、ここからどれだけ健康で心地よく過ごせるかを毎日模索中(筋肉は裏切らない)。LEE100人隊1年目、自分の「好き」にまっすぐ向き合っていきます!旅先やお出かけ先のアレコレ、ファッションのアレコレ、読書や料理のアレコレなどを発信していけたら幸いです!身長160cm。
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