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大阪に住む40代女性5人の物語です。寺地はるなさん『雨が降ったら』を購入しました

  • 066 あまなつ

2026.08.04

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寺地はるなさん『雨が降ったら』(ポプラ社)を購入しました

大阪にある『わかば洋傘店』。
このお店と縁がある40代の女性5人の暮らしを描いた連作短編集です。

主人公5人の境遇はさまざま。
離婚して古いアパートに住む初佳。
独身でUSJに行くことを趣味としている杏子。
結婚して子どものいる妹と交流しながら、ひとりで自分名義の家を購入して暮らすみつほ。
忙しい夫の理解を得られず、中学生と小学生の子どもを育てながらパートで働く苑美。
最愛の母を亡くした美禰子。

それぞれに人生の苦難がありますが、決してめそめそと悲観することなく、かといって底抜けに明るく超ポジティブなわけでもなく。
登場人物全員が「普通の人」だからこそ自分に重なるところがあり、「分かるわ~」とうなずきながらページをめくりました。

会話のほぼ全てが関西弁で、くすりとするようなツッコミもあればグサッと刺さる一節もあり、全体的にテンポ良く読めます。

40代の彼女たちは、LEE世代の私たち

寺地はるな 雨が降ったら 表紙 感想

よく知っている言葉で、よく知っている物事を新鮮な視点から語る――
そんな寺地さんの観察眼の鋭さにはいつもハッとさせられます。

例えば、実は「家事が辛い」のではなく「(ひとりならすぐに済む家事が、さまざまな外的要因によって中断されて時間がかかる)家事が辛い」のだということ。
大好きな人が言うことはすべて正解に思えるけど、間違っていることもあるということ。

読んだ後は今までぼんやりと捉えていたことに意識するようになり、自分の平凡な日常をちょっと客観的に見られるようになりました。

急展開や大事件が起こる話ではありません。
個人的には非日常を楽しめる小説も好きですが、LEE世代の読者にとっては本作品は日常を忘れさせてくれることはできないかも・・・・・・
それくらい、寺地さんの描く女性たちはリアルなんです。
そんなリアルな彼女たちから「きっとあなたも大丈夫」とあたたかいエールをもらえたような気がします。

日常の「小さな困った」をやりすごす秘策も

寺地はるな 雨が降ったら 裏表紙 感想

本作品には、日常の「小さな困った」をやりすごす秘策がたくさんつまっています。

汚れた傘をシャワーとドライヤーの温風で洗う方法や、不審者に追いかけられたときに(作中では元恋人)自分で自分を守れるように、常にリュックとスニーカーで出かけること。旅先でお土産に迷ったら、日持ちがして荷物にならないレトルトカレーを選ぶこと。

まるでLEE100人隊のブログみたいですよね。
ここで紹介した秘策はほんの一部なので、感想を含めて気になった方は是非本作品をお手にとってみてください。

No.066 あまなつ

066 - あまなつ

会社員 / 茨城県 / LEE100人隊

36歳/夫・娘(2歳)・息子(0歳)/手づくり部・美容部/育児休暇取得中の会社員です。好きなことは、読書、観劇(お休み中)、国内の史跡めぐり。LEEで紹介される丁寧で上品な暮らしが、永遠の憧れ。現実は毎日くたくたになり、ひーひー言いながら生活をまわしています。家族の笑顔が何よりの活力です。LEE100人隊でのご縁を大切に、みなさまの暮らしに少しでもプラスになる情報をお届けできるよう、精一杯努めてまいります!身長158cm、骨格はストレート。

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