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雨と本とおうち時間|40代女性が一気に引き込まれた小説4冊

  • TB いちこ

2026.06.28

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こんにちは、いちこです。

こちら大阪は梅雨らしい雨空が続いています。週末はおでかけをせずに家でのんびりと過ごしていたので読書がはかどりました。

年がら年中本を読んでいるタイプではありますが、その中でも読書熱が高まっている時期とそうでもない時期があります。今は熱量高め。そこで、最近読んだ中でページをめくる手が止まらず一気に読み切ってしまった本4冊を紹介しようと思います。

1.『熟柿』佐藤正午

2026年の本屋大賞2位になったことで話題になった本。本屋大賞受賞作を順番に読んでいて出会いました。普段読んでいる本の好みとは違うので、きっと本屋大賞で2位にならなければ手に取らなかったと思います。この作家さんの本を読むのもはじめてでした。

好みと違うということで期待せずに読み始めましたが、読んでいくうちに物語に引き込まれました。

ある激しい雨が降る日、主人公の女性は眠る夫を乗せた車で老婆を跳ねてしまいます。その罪のために服役している最中に息子を出産。出所後に夫から離婚を迫られたために息子とは会えなくなってしまいました。

平凡に続くと思われていた人生が、一夜のできごとですっかり様変わりしてしまいます。罪をつぐなった後はまじめに働いて慎ましい生活を続けるものの、さまざまな事情で同じ場所で暮らすことができなくって、西へ西へと流転していく女性。人生の行き着く先がどこなのか、この後どうなるのか、その先に光があるのかどうかが気になってページをめくる手が止められず、すっかり夜更かししてしまいました。

2.『グロリアソサエテ』朝井かまて

民藝好きの方におすすめしたい小説。

時は大正時代。柳宗悦は、陶芸家の河井寛次郎、濱田庄司らと共に日常の生活品を「民藝」と名付けて、美術品に負けない美があると提唱しました。そんな彼らの生活や交わりを、柳宗悦の家で女中をはじめた17歳のサチの目線で描かれた歴史物語です。

この本は最初は、ちょっと退屈かもと思いながら読み進めていました。それが半分を超えたあたりから途端におもしろくなってきて後は夢中。後から前半部分を読み返してみたら伏線がたくさん隠れていてとても面白かったので、退屈だと思っていたのは私のコンディションの問題だったのかも。

民藝という思想を提唱して情熱的に活動していた柳宗悦のことは知っていました。でも、その裏に柳宗悦の奔放な金遣いに振り回されながらも、家計をやりくりして一心に支える声楽家の奥様がいたということを知りませんでした。この物語を読んで、パワフルで生き生きとした奥様に魅了されちゃいました。

この物語はご飯がとっても美味しそうなのも魅力。主人公のサチと、奥様、ばあやの3人の作る料理が、柳宗悦の日本各地で選んだ器に盛り付けられている様子は想像しただけで豊かで美しい。「日常の美」が暮らしの中にあります。

3.『一次元の挿し木』松下龍之介

お気に入りの本屋さんってありますか。

私はJR新大阪駅の在来線改札内にある「ブックスタジオ新大阪」が好きです。たまにある出張の時は少し早めに家を出て必ず立ち寄るようにしています。決して大きい本屋さんではないのですが、平積みされている本や、棚に見栄えよく陳列されている本を見ていると「読みたい」と思う本と次々に出会えるんです。

この本も「ブックスタジオ新大阪」にあった手書きPOPを読んで、気になって購入した本。

2025年の『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作だったようですが、普段ミステリーを読まないから全く知りませんでした。

200年前の人骨のDNAが4年前に失踪した妹のものと一致!?

「これはミステリーというより、SFなの?」
「SFはちょっと苦手なんだけど」
と思いながら恐る恐る読み始めましたが、テンポよく物語が進むので読みやすくて先が気になって一気読みでした。

ミステリーにSFに、ホラーの要素も混じっていてちょっとファンタジー味もある、唯一無二の不思議な話しでした。

TBうさこちゃんも読んでいましたね。7月5日から山田涼介さん主演のドラマが始まるようです。



4.『キッチン常夜灯 満月のキッシュロレーヌ』長月天音

大好きなシリーズの第5巻です。シリーズものではありますが1巻ごとに完結するのでどの巻から読んでも問題ありません。

舞台は前作までと同様、チェーンレストラン「シリウス」とビストロ「キッチン常夜灯」。今回の主人公は「シリウス」に入社した23歳の新卒社員あかりです。研修を経て池袋にある店舗に配属されるものの、仕事をうまくこなせず、弱音をはける相手もいなくてすっかり疲れてしまったある日。店長に誘われて「キッチン常夜灯」を訪れて、シェフの作る丁寧で美味しい料理と出会っておしゃべりを楽しみます。

いつも「キッチン常夜灯」はあたかかくて居心地がよくて、読んでいる私の心もほぐしてくれます。

1から4巻で主人公だったみもざ、かなめ、いつきが登場したので、過去作をもう一度読みたくなってさかのぼって再読しはじめました。前に読んだ話しを結構忘れているのでまた楽しめています。次回作が今から楽しみです。

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キリよく5冊紹介しようかと思っていましたが力つきました。続きはまた今度!

▼これまでのおすすめ本のはなし

季節の移ろいを感じたくなる本|森下典子著「日日是好日」と「好日日記」

【京都】満月の阿闍梨餅と京都が舞台のおすすめ小説『スピノザ診察室』

スタンダードプロダクツのアロマキャンドルとで秋の夜を楽しむ+おすすめの本2冊

それでは、また!いちこでした。

TB - いちこ

会社員 / 大阪府 / LEE100人隊トップブロガー

43歳/夫・娘(9歳・3歳)/手づくり部・料理部・美容部/ささやかなハンドメイド、旬を感じること、美味しいものがでてくる小説、民藝、書くことが好きです。そんな「私の好き」をLEEのことが好きなひとりの読者として、ありのままの暮らしの断片と共にお伝えできれば幸いです。イエベ秋・顔タイプフレッシュ。身長152cm。

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