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おでかけ部

マリー・アントワネット展  *049 マル

  • マル

2017.03.20

  • 8

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会期が終わってしまってからのクリップで申し訳ありませんが、ずっと行きたかったマリー・アントワネット展に行って来ました。

(ちょうど072明日香ちゃんが今開催されているミュシャ展をUPしていたので、慌ててクリップアップをする2年目隊員の私。。。)

 

 

皆さん、マリー・アントワネットはどのような女性だと思いますか?

「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」の言葉が有名なので、庶民の心がわからない散財家のイメージが強いのでは?

 

私はベルばら世代ではないので、その影響はあまり受けていないのですが、それでもなんとなくマリー・アントワネットに惹かれていました。

そして、10代の時に読んだ遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」がとても素晴らしかったので、それ以来マリー・アントワネットの虜なのです。

この本で描かれるアントワネットは、知的で母性に溢れています。

上記の「パンがなければ・・・」も実はアントワネットの言葉ではなく、国民の反感を買わせるために仕組まれただけで、実際はそのような発言はなかったという説もあります。

 

会場では1か所だけ写真撮影が可能でした。

こちらは、アントワネットが子供ともっと近くにいたいからと作らせた、子供部屋の近くのプライベート空間を再現したものです。

当時には珍しく、乳母ではなく自分で子育てをしていました。

 

 

 

 

マスク&メガネですが、アントワネット様の鏡に映り込めるなんて、感激。

 

今回マリー・アントワネット展でまた色々と史実に触れることができましたが、やはり私のなかのアントワネット像に間違いはなかったと思われる言葉がありました。

とにかくフランスはマリー・アントワネットを国民の憎悪の対象にしたいので、捕らえられた裁判で、息子である王太子に性的虐待、つまり母子姦通をしたという嫌疑をねつ造されます。

 

そのときアントワネットは無言を貫いた後、毅然とこう答えました。

「母親の皆さんに訴えます!私がお答えしなかったのは
一人の母たる人間にかけられたこのような嫌疑に対し
自然が答えることを拒むからです。
この場にいる全ての母親である方々に訴えます!」

 

この王妃の呼びかけは、敬服と賛美のうねりを法廷内にもたらし
しばしの間、審理を中断させるに至ったそうです。

もしかしたら、前述の本に書いてあったのかもしれませんが、母親になって、心に響く言葉です。

 

その後裁判で有罪となり、断頭台へと向かったマリー・アントワネットはその時38歳になろうとしていました。

 くしくも自分とほぼ同い年。複雑な思いで、やっぱり胸が苦しくなります。

 

宮廷のファッションリーダーであったマリー・アントワネットは最後はシュミーズ(肌着)1枚で最期の時を迎えました。

会場にはそのシュミーズが展示されていました。

 

そのアントワネットの最期を見たあとすぐに広がる六本木ヒルズの夜景。

(会場は森タワー52階でした)

 

その先に広がるこの光景がなんだかとても怖かったです。

でも、何も感じない自分でなくて良かったな、とも思うのです。

 

14歳でフランス王太子に嫁ぎ、激動の人生を駆け抜けたマリー・アントワネットの人生。

もっと深く知りたいと思っているので、また企画展などの折に、足を運びたいと思います。

 

マル

会社員 / 東京都 /

44歳/夫・息子(13歳・9歳)/美容部/本とお酒とおいしいものが好きです。家族や友達と笑いあう時間、1人で過ごす時間、どちらも大切に毎日を過ごしています。日々の楽しいこと、役立つこと、胸に響いたことなどを、クリップに綴っていけたらと思っています。LEE100人隊の活動を通して、たくさんの出会いがあればうれしいです。

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